| ようこそゲストさん |
| 「ペットは家族」という意識の高まりとともに、動物の医療にも高度な専門知識を要する専門医療が求められるようになってきました。ここではそうした専門医療に独自に取り組むスペシャリストの獣医師たちや、獣医学の知識やノウハウを活かしてペットの健康の維持や増進をはかるスペシャリストたちの最新情報をおとどけしていきます。 |
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院長 米倉督雄 皮膚科 米倉動物病院 http://pet-skin.com/ ※皮膚病で困っている方は、此のホームページを参考にご覧下さい。 小田急江ノ島線の鵠沼海岸から徒歩10分。閑静な住宅街の一画に米倉動物病院はあります。米倉動物病院は「皮膚科」を掲げ、それ以外の診療は行わないという数少ない専門医療の病院です。院長の米倉督雄先生にお話を聞きました。 |
| 「動物病院といえば多くが全科診療なわけですが、考えてみれば人間の医療で歯が痛いのに内科専門の病院に行く人なんていませんよね。本来、ひとりで何もかもすべてを診るというのは不可能だと思うんです。私も開業して15年ぐらいは総合診療をやっていたのですが、やはり何かを突き詰めてやろうと思うと全科をカバーするのは難しい。ならば自分の好きな道を究めようと考えたわけです」(米倉先生) |
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たしかに今は、よくわからないけどとりあえず抗生物質と症状を抑えるステロイドを出しておきましょうとか、何かというと検査をしてアレルギーがあるから処方食を食べさせてくださいという動物病院が多いように思われます。しかしステロイドは必要以上に使いすぎるとクッシングという医原病の原因となり、かえって皮膚を悪化させることもあるため使い方が難しい。とくに知識不足の飼い主の場合は、もっと効くクスリをくれる病院をと、ジプシーのように転院を繰り返すことが多く、こうした皮膚トラブルの悪循環に陥りやすいようです。 |
| 皮膚を専門にやってこられた米倉先生が、「いま一番多い皮膚病は?」との問いに答えて言われたのはハウスダスト・アトピーでした。 「ここに来る犬猫の約9割がハウスダスト・アトピーです。ハウスダストというのは、家庭内にあるホコリやチリなどの総称。簡単にいえば掃除機の中の黒い固まりがそうです。そこには絨毯や衣類、化粧品、建材の樹脂や塗料、さらに室内に繁殖するダニやノミなどの微生物や細菌など、生活環境全体から出るダスト(塵)が含まれている。当院では、その子の家の掃除機の中身を持参してもらって、そこからつくった抽出液を希釈し、それを少量ずつ注射して徐々に濃度を上げていくという減感作療法を行っています。 |
ハウスダストアトピー眼瞼周囲の典型的アトピーの炎症性脱毛・色素沈着 |
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| これはいわば抗原に対して免疫をつくるアレルギーワクチンのようなもの。およそ70%の犬にはよい結果が出るんですが、遠方の方などは長期にわたって自分で注射をしなければならなくなるため、敬遠する人もいます」(米倉先生) | ||
ハウスダストアトピー
生後1年以上経過してから皮膚病が発生した 痒がりが強く・匂いも悪い慢性外耳炎も悪化 |
米倉先生は、この他にもオメガ3、オメガ6などの不飽和脂肪酸を使ったり、食事の改善をすすめたり、薬用シャンプーの使用をすすめたりして総合的な視点からハウスダスト・アトピーという難病に取り組んでいかれるそうです。ちなみに食事は、できるだけ人間の食事をつくる際にその子の分を考えて多めにつくり、それを食べさせればよいという考え。栄養バランスとかをあまり難しく考える必要はなく、「毎日違ったものを与えればよい」という方針です。あえて付け加えるなら、できれば調理済みのものではなく、肉などはできるだけ生のまま、穀物や野菜は消化しやすいよう小さく刻んであげればなおよいのではと思います。シャンプーについては、アトピーに対してはタール系のものを十分浸透させた上で使うよう指導されているとのことでした(細菌性アレルギーの場合はシャンプーが逆効果になるため外用薬の塗布を行う) |
| ハウスダストがもっとも多い皮膚病の要因だとすると、飼い主が自分の愛犬・愛猫を皮膚病から守るために何かできることはないのでしょうか?
「日本は高温多湿の国ですね。しかし純血種の洋犬はみんな乾燥した大陸性気候の土地や寒い土地で生まれた犬たちですから、日本の風土に合わないものが多い。それだけに、私たち人間がかれらを暑さや湿気からしっかり守り、順応しやすい環境を整えてやる必要があるということです。 |
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