だいじょうぶ?マイペット

乳腺腫瘍と避妊手術について。

質問カテゴリ:
その他 / しつけ

対象ペット:
/ シーズー / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
神奈川県 / ボボさん (この方の過去の質問 3件)

 
2006/04/10 17:56

初めてご質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。

もうすぐ6歳になるシーズーの女の子なのですが、先日、乳腺に小さなしこりを発見いたしました。

獣医さんに診ていただいたところ、部分的な摘出が可能ということを言われました。
先生には、乳腺の腫瘍をとることよりも、卵巣と子宮を取らないと意味がないと言われました。
ただ、避妊手術を受けても、今の年齢を考えると、今後も乳腺に腫瘍が出来る可能性はあるとご説明をいただいたのですが、なら、なぜ避妊手術をする必要があるのかということが理解できませんでした。
当然、子宮蓄膿症や、子宮ガンの発生を防ぐということは分かるのですが、5歳という年齢でも、避妊手術を受けることによって寿命を延ばすという効果を期待できるのでしょうか?

もう一点、気になるのが、一晩入院をするということなのですが、友人のかかりつけの獣医さんに聞いてもらったところ、その病院では、小さな乳腺腫瘍の摘出と避妊手術は日帰りで出来ると言われました。

とても気の小さい子で、飼い主以外には心を開かず、他のワンちゃんや人間に対しても非常に攻撃的な性格です。
家族以外の人には吠えっ放しで、サークルに入れたら、気が狂ったようになってしまう仔です。
主人が居ても、お留守番も出来ないので、私が出掛けるときは、短時間でも実家に預けに行きます。(結婚前から飼っていたため、実家では両親が居れば吠えっ放しですが、短時間ならお留守番が出来ます)
ほんの少しの時間でも、私と離れることが出来ない仔です。
以前訓練士さんにお願いしたこともあったのですが、訓練で治るレベルではないと言われました。

この仔の性格を考えると、日帰りで手術を受けられる病院にお世話になったほうがいいのでしょうか?
一晩入院になると言われた先生は、非常に親切で、温厚な良い先生なので、出来ればこの先もお世話になりたいと思っているのですが、入院をさせたくないがために、病院を変えるかどうかで、とても悩んでいます。
この仔の攻撃的な性格のため、他の病院では、きちんとした診察を受けられたことがありませんでした。
今お世話になっている病院が6箇所目で見つかった、ボボを嫌がらずに触って下さる、初めての先生でした。

長くなってしまい申し訳ないのですが、乳腺腫瘍摘出と同時に避妊手術を受けるかということと、一晩入院をさせたくないがために、他の病院に行ってしまって良いのかということで、本当に悩んでおります。

自分の分身のような仔です。
私自身、悩みすぎてどうしたら良いのか分からなくなってしまいました。

先生方のご意見をお伺いできればと思い、ご迷惑かとは思ったのですが、ご質問をさせていただきました。
何卒、よろしくお願い申し上げます。

基本的には、乳腺腫瘍は女性ホルモンの影響で、
大きくなります。
現在のしこりの他に、触って確認できないようなレベルの、
腫瘍細胞が存在すれば、発情のたびに刺激を受けて、
大きくなる可能性が高いため、
子宮と卵巣を摘出が勧められたのでしょう。

避妊手術によって寿命が延びるかどうかですが、
この子の寿命が延びるかどうかは解りませんが、
避妊を受けているグループと受けていないグループで、
平均寿命に差があるのは確かです。
それは、おそらく高齢に成ってから発生する、
子宮蓄膿症などによって、命を落とす子がいるからでしょう。
他にも、ヒート中の精神的ストレスや肉体的消耗は、
かなり大きい物と考えられています。
そのようなストレスから開放される事も、
寿命が長くなる事に関係していると言われています。

さて避妊手術の時の入院についてですが、
当院でも、一日お預かりいたします。
麻酔が体から抜けるのには個体差がありますし、
お腹を開けて内臓を触られて、子宮と卵巣を取るのですから、
当然、痛みも相当でしょう。
その痛みの感じ方も個体差が有ります。
退院したワンちゃんが辛そうにしていたら、
心配になりませんか?
おそらく、手術前と後とのあらゆる違いが、
心配でしかたがなくなると思いますが、
病院に再度連れて行くべきか、そのまま様子を見るべきか、
ご自身で判断できますか?
電話で問い合わせても、診ていない動物の状態を、
電話だけで判断する獣医師はいないと思います。
結局、術後のワンちゃんを連れて、再び病院へ来る事になります。
全身麻酔をし、お腹を開けたワンちゃんが、
一日のうちに、病院と家を行ったりきたりする事が、
果たして、良い事でしょうか?

健康な子を手術しているわけですから、
術後に何かあってはいけません。
当然、その日に日帰りしても問題が無いはずです。
しかし、手術を受けるのは機械ではなくて生きているのです。
何もかもが、予測の範囲にあるとは限りません。
予想外の事にも迅速に対処する為の入院措置です。
それを良いと捉えるか、不必要と捉えるかは、
飼い主様の価値観ですから、良い悪いは申し上げられません。
日帰り手術をしてもらえる所を選ばれればよろしいかと思います。
それで、主治医の先生がどうこう思うことは無いでしょう。
普段どおりにその後も、色々と通われれば良いと思います。
縁切りする必要は無いと思います。

ただ、主治医の先生は一晩の入院をしてもらう事が、
病院として獣医師として、
責任を持つ事と考えておられるのだと思います。



投稿者 ボボ さん からの返答

橋本先生、どうもありがとうございました。

お忙しい中、お時間を割いて大変分かりやすくご回答をいただき、ありがとうございました。
先生のお優しいお言葉に、涙が出てしまいました。

乳腺摘出と同時に、避妊手術もしていただこうと、気持ちが固まりました。
そして、大切な我が子だからこそ、一晩の入院に耐えようと思うことが出来ました。
ボボにも、良く言って聞かせれば、きっと分かってくれるだろうと信じて、頑張らせます。

飼い主として責任を持って、最期の時を迎えるまで、一日でも長く一緒にいたいと思っています。
その為の手術なら、一晩離れる事は、私とボボお互いにとって、必要な我慢だと思うことにします。

橋本先生の病院がお近くでしたら、直接お礼に伺いたい気持ちでいっぱいなのですが、遠いのでそれも出来ず、申し訳ございません。
言葉ではうまく表現できないくらい、感謝しております。

本当に、本当に、ありがとうございました。

乳腺の腫瘍には良性乳腺腫、悪性乳腺腫、炎症性乳がんがあり、このうち良性乳腺腫と悪性乳腺腫は手術が適応になります。

さて乳腺腫摘出時の避妊手術の同時実施ですが、良性乳腺腫の場合は、その乳腺細胞の80%近くがホルモン感受性であると言われており、つまりこのことは、避妊手術の同時実施が将来の他部位への腫瘍の再発を防ぐ効果があることを示唆しています。

悪性乳腺腫については、避妊手術の同時実施に延命効果(つまり再発予防効果)があるという報告と、無いという報告があります。これはもしかしたら、手術の実施期(転移の有無)や手術方法(リンパ節摘出の有無、乳腺全摘出の有無など)の違いによる差なのかもしれません。

入院に関しては、これはもうセンセイの考え方です。術後しっかり経過を診て緊急時になるべく早く対応したいという考え方と、どうせ深夜は見れないのだから飼い主に責任もってみてもらうという考え方・・当院は前者ですが・・・入院時のあなたの心配な点をもう一度お話されてみては如何でしょうか?

投稿者 ボボ さん からの返答

北森先生、ありがとうございました。

腫瘍には3種類あること、そして避妊手術の必要性が良く理解できました。

ボボの腫瘍はお米の粒半分位の大きさです。
手術の実施期によって、延命効果に違いが出るとのお話を頂戴いたしましたので、出来るだけ早く手術を受けさせようという気持ちになれました。

お忙しい中、貴重なお時間を割いて、分かりやすくご回答をいただき、ありがとうございました。
お蔭様で、心の中のモヤモヤが解消され、前向きな気持ちで手術をしていただこうと思えるようになれました。

一晩の入院も、覚悟を決めました。

この度は、本当にどうもありがとうございました。

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