中津 賞 先生からの回答
ネコはヒトやイヌと違ってインスリンの感受性が高く、少量で良く血糖を抑えますが、代謝が早く、6から12時間しか効果が持続しません。それで日に2回の注射になります。投与量を加減する時は48時間以上に渡って血糖を時間経過で測定して、血糖曲線を観察して、180~200mg/dlの少し高めですが、安全を見越した投与量を求めます。通常3日以上入院が必要になります。低血糖は飼い主が気付かないで意識が喪失した状態が2時間以上持続しますと脳死状態になり、回復できません。血糖は肝臓がうまく働いていて初めて下げる事ができます。過去に体重が激しく低下していた事から肝臓はかなり痛んでいると推定されます。肝臓の機能についても充分に検査する必要があります。以上です。
2010/03/18 18:31 参考になった! 0
糖尿病について
この度は、宜しくお願い致します。
現在、糖尿病の診断を受け、インスリン注射、食事療法(ロイヤ○カナ○)を行っています。体重は、9㌔~10㌔、胴長は約60cm位ある大きい♂猫で、肥満体形です。
半年前に糖尿病の初期症状(飼い主の見落としです)が出始め、激痩せし体調が悪化し急遽緊急の病院に走り2日ほど点滴を行い何とか命は、取り留めましたがその入院中に点滴が漏れたみたいで、また押さえるテープがきつかったらしくその後、前足両方先端が化膿して痛々しかったです。緊急の先生には、命を取り留めてもらったので何も言わなかったですが。。。飼い主が初期症状にさえ気づいていればと、猫には、とても苦痛を与えてしまいました。
近くの病院で改めてその足の状態(その後右前足の指の一部が腐り欠損しずっとびっこです)と入院をし糖尿病の診断を受けました。初期は、血糖値300~400前後、インスリン(持続型)を4単位/回1日2回と指示されその後毎日、試験紙にて決まった時間に尿を採取し糖も安定している域に達しました。食事は療法食を体重に則って説明書き通りに初期の段階から与えています。ケトン体は出た事が今まで無いです。ただ、最近明らかに毛艶も悪くなってきた感じがありパサパサしています。移動もあまりしなくなってきました。餌に関してもいつも空腹感があるらしくエサ皿の前でよく鳴いています。水分もあまり取りませんし、排尿も少なくなりました。便は、毎日状態の良い便をします。体重は、増えてきました。今月に入り先生に相談したところ糖の値が中々下がってないので(記録している日頃のノート見て先生が判断)低血糖に気をつけてインスリンを5~6単位/回1日2回(指示で)に上げて下さいとのことでした。タイプの違うインスリンを打ってはダメなのですか?と質問しましたが現在は、1種類しかないのでタイプが選べれないとのことでした。
それ以外の指示がないので、正直不安になりますが、一度セカンドオピニオンを受けた方がよろしいのでしょうか。中々1回で6単位を打っている猫を聞いた事がないので。。。低血糖には気をつけていますが。
また、食事療法として「青汁?」の汁か粉末を与えているという飼い主さんも聞いた事があります。実際に血糖値が下がってきたとの記事も呼んだことがありますが、食物繊維を多く含んでいることもあり繊維という観点から良識の範囲でしょうか。