井上 平太 先生からの回答
なつ様の投稿本文からですと、考えられる疾患はかなり沢山ございます。しいて申し上げるならば、主治医の先生のおっしゃるとおり、もうちょっと様子を見ても良いのかもしれません。
では、思い浮かぶままにいくつかお話しいたします。ただ、可能性が高い順に申し上げるわけではございません。ご心配しすぎないようにしてください。
①単純な限局性の皮膚炎の治癒跡に出来たかさぶたが、たまたま早めにはがれてしまった。
②表在世化膿性皮膚炎。この場合徐々に地図状に広がります。
③何らかの免疫介在性の皮膚炎・全身性の疾患
④外部寄生虫(デモデックス・カイセン・しらみなど)。ただこの場合ある程度はかゆみなどが有る場合が多いのですが。
⑤腫瘍性の疾患。(肥満細胞腫・組織球腫・アポクリン腺などの腫瘍化)
⑥真菌症(ミクロスポーラムカニスなど)
⑦マラセチア
これらの疾患の鑑別は日を置いて再度拝見することによってある程度的が絞れてきます。ただ、かさぶたの顕微鏡検査や培養ですぐわかる皮膚病もございます。③⑤に関しては病理検査(細胞診)をしないと確定診断は出来ません。
病理検査にはその部分の表面をスタンプしてプレパラート上に拾った細胞を染色してみる方法と麻酔をかけて直径3から5ミリの皮膚を皮下組織の深さまでくりぬいてホルマリン固定してから薄い切片を作り病理診断する方法とがございます。
前者は、外来ですぐ行なえ、後は、4から5日の結果待ちになりますが、診断精度は若干低く、あとから後者を行なったときと診断名が異なることもあります。後者の方法は軽い麻酔をかけて専用の円周状に刃の付いた器具で皮膚を切り取り1糸程度縫合します。たいがいの場合この検査で確定診断がつきます。ただ、初診でここまでの精密検査は通常行ないません。可能性の高いものから・簡単な検査から診察を進めていくことになるでしょう。
年末であることを考えに入れますと病理検査センターも休みに入りますし、あわてなくてもよいと思われます。もう一度主治医の先生に相談されるとよいでしょう。
場合によっては診断的治療と申しまして、一般的によくある病気に的を絞り投薬をはじめ、この薬が効いたのでこの病気だったんですね。と、あとから診断名をつけることも、皮膚に関しては、結構ございます。
2005/12/23 15:54 参考になった! 0
目の間顔の真ん中にできものができました。
2.3日前にかさぶたができているなーとはおもっていたのですが、それが取れたようでピンクに腫れています。
触っても痛がらないし、痒くもないようですが、そこだけ毛が生えていません・・・。病院にいったら何かに反応したのかな?といわれましたが、まだ小指の先ほどのものですが、ちょっと心配です。そのまま様子をみましょうということでしたが、いったいなんなのでしょうか??