橋本 祥男 先生からの回答
猫の腸トリコモナスは決め手となる治療薬は有りません。
おそらく、本人の免疫システムが重要な要素なのだと思います。
免疫系がトリコモナスの繁殖を十分に抑制できないと、
増え続けるのかなと、思っています。
私も過去に非常に苦労した事が有り、
複数のトリコモナス治療薬を併用して、
落ち着いた覚えがあります。
ただし、おそらく体内から完全駆除できたわけでなく、
薬の効果で数の抑制ができた為、
検便で検出が出来なくなり、症状が消えたのだと思います。
もし、その子の免疫システムが弱ければ、
すぐに再発したものと思います。
一般的な治療がうまくいかない子は、
びっくりするぐらいの大量のトリコモナスが検出されるので、
おそらく、自己の免疫システムはトリコモナスを抑制できないのでしょう。
私が治療に成功した子は、
アルベンダゾールとメトロニダゾールを併用しました。
同時投与のリスクなどは何処にも書かれていないので、
何らかの不都合が起きるリスクは了解して、
投薬しなくてはいけません。
どんな不都合が起きるかも予測できません。
それでも、投薬を終えた後に、復活するかもしれないので、
今のお薬が効いているなら、
ずっと続けて与え続けるしかないかもしれません。
しかし、長期投与の副作用もあるので、
難しい判断を迫られる事になるかもしれません。
2008/06/26 20:27 参考になった! 0
腸トリコモナスがいっこうに治りません。
はじめまして。猫の腸トリコモナスについて質問させて下さい。
ペットショップから買った猫です。うんちがゆるいと思い動物病院で検便をしたところ腸トリコモナスと診断されました。獣医さんから「しばらく薬を飲ませて何回か検便をし、しつこい寄生虫なのでいなくなってからもしばらく薬を続けましょう」と言われました。最初は1ヶ月程、朝と晩に薬を与え、その間いないとわかった後も検便を念のため、ということで計4回ほどやりました。
しかし薬をやめた途端下痢が悪化し、また病院につれていくとまた腸トリコモナスがいるということでした。今度はもっとしつこく治療しましょう、ということで今度はいなくなったと診断されてからも5~6回検便を繰り返し、薬も以前の倍の2ヶ月以上与え続けました。ただ投薬中もうんちがゆるくエサも消化器サポートというものに変更しそれだけ与えていました。
ところがまた薬をやめた途端下痢が悪化し、また検便をするとこんどは腸トリコモナスが大量にいるとのことでした。獣医さんも「普通なら1~2週間薬を与えればいなくなるのに、こんなケースは初めてだ」と頭を悩ませていました。いまのところ腸トリコモナスに有効な薬はこれしかないし、他に有効な治療方法もない、とのことでした。
もう他に有効な治療方法はないのでしょうか。