橋本 祥男 先生からの回答
治療方針が理屈に合いません。
医原性クッシング症候群とは、
ステロイド剤の長期投与により、
ステロイド過剰症に成っていると言う事です。
この場合、通常は自身の体内で作るステロイドは、
少なくなっている筈です。
投与する薬を徐々に減らしていくことで、
体外からのステロイドを減らし、
自身で作るステロイドを回復させつつ、
徐々にステロイドからの離脱をはかる。
これが治療の本質です。
ここまでは、現在までの治療方針に合致します。
デソパンの投与が、
全く理屈に合いません。
デソパンは体内でステロイドが作られるのを抑制し、
原発性クッシングを治療する薬です。
医原性クッシングという診断が適切なら、
デソパンの投与で体内生産のステロイドを減らしても、
なんの治療効果も認められないと思います。
全くの無駄です。
体内のステロイド生産臓器である副腎の病気を起こし、
常に大量のステロイドを放出してしまう、
原発性クッシング症候群は
デソパンの投与でステロイドの生産を抑制するので、
生涯にわたり、投与を続ける必要があります。
デソパンの使用方法の説明は合っていますが、
あなたの犬に必要とは思えません。
2010/07/23 11:16 参考になった! 1
医原性クッシング症候群について。
初めて利用致します。よろしくお願いします。
2006年から原因不明の皮膚炎で通院しています。
現在の病院で4件目です。
その4件目の病院で、皮膚等の状態と3件目の病院で処方して頂いていた薬をお見せしたところ、典型的な医原性クッシング症候群だと言われました。
効能も副作用も非常に強いステロイドを獣医師に言われるがまま多量に長年服用していたようです。無知な自分が腹立たしい。
現在の病院で、まずはとにかくステロイドの投薬量を減らし、薬用シャンプーでこまめに洗って清潔にしてあげることから始めました。
現在はピーク時の1/6くらいまで薬の量が減っております。
症状も特段酷くなったりしていないのですが、これ以上減らすとまた元の状態に戻ってしまう可能性があると言われ、クッシング症候群に有効な『デソパン』の投薬を勧められました。
現在の獣医師さんは説明もしっかいしてくれるし、質問にもちゃんと答えてくれて凄くいい先生です。
そして私も飼い主としてよく検討し、デソパンの投薬を決めました。
現在、お取り寄せして頂いているところです。
ここで質問なのですが、先生の説明の中で1つだけ納得出来なかったことがあります。
デソパンは「一生」飲ませ続ければならない薬だということですが、それは何故なのでしょうか?
先生は「そういう決まりの薬になってるみたいです。おそらく飲ませるのをやめてしまうとまた症状が戻ってしまうのでしょう」とおっしゃっていたのですが、つまりそれは、「クッシング症候群は完治は不可能」ということなのでしょうか?
お忙しい中恐縮ですが、教えて下さい。
なお下記に、現在の症状を記入しておきます。
・脱毛状態(現在脱毛の拡大はしておりません)
・皮膚の赤み(以前に比べたらかなり良くなっています)
・多飲多尿
・皮膚の色素沈着
・太鼓腹状態
・肉級部分の炎症
ちなみに、以前は皮膚がベタつく感じがしてかさぶたのようなものが出来、それが剥がれ落ちてハゲになってしまっていたのですが、その症状は現在なくなっています。