だいじょうぶ?マイペット

喉頭麻痺、永久気管について

対象ペット:
/ チワワ(スムース) / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
東京都 / アシュパパさん

 
2011/01/04 02:53

こんにちは、今後の治療と、「永久気管のケア」についてアドバイスを頂きたく質問をさせて頂きました。

3週間の入院と経過も含めて書きますと長くなってしまうのですが、
日付順に記述させて頂きたくお願い申し上げます。



チワワ3才8カ月です。
2010年12月7日に、重度の呼吸困難で倒れました。

2010年5月、8月にも、同じ呼吸困難になったのですが、
30分くらいで息が元通りとなっていましたが、今回、一晩中、
呼吸が苦しい状態で、翌日、病院に連れていきました。

<発作の内容>
開口呼吸、逆せつ呼吸、舌がチアノーゼで、30分くらいで呼吸困難
から回復し、平常の息となります。


12月8日に、病院に連れていってレントゲン、血液検査、心電図、
超音波検査の結果、心臓、内臓、気管に異常は無く、CRP=14
と高い数値、及び肺周辺が白く、「肺炎」と診断されました。

12月11日(土)には、かなり改善したので迎えに来て自宅療養で
大丈夫と聞き迎えに行ったのですが、興奮した途端、舌がチアノーゼ、
開口呼吸、逆せつ呼吸となり、そのまま酸素室に逆戻りしました。
その後、12(日)の夕方に迎えに行ったのですが、やはり前日と
同じ発作のような状況となり、前日は30分くらいで治まったという
ことで、そのまま自宅に連れて帰ったのですが、自宅でも、おしっこ
をしたり、ご飯を食べた後、30秒後に、呼吸が急激に荒くなり、
舌がチアノーゼになり、激しい開口呼吸で、喉からヒーヒーという
頑張って空気を吸う音がする状態です。(吐くのは大丈夫)

14(火)に、再検査のため連れていったところ、今度は肋骨が
疲労骨折で3本折れていると判明し、呼吸発作の原因は肋骨骨折
ではないか?ということで、15(水)に折れた肋骨の中に、金属
ピン(7mm)をそれぞれ入れる手術をしました。
しかし、呼吸発作は繰り返し、19(日)、21(火)に、1本ずつ
金属ピンが折れてしまったという報告がありました。
その間、2.6kgあった体重は、1.9kgに減りました。

22(水)~25(土)まで、再度、連続レントゲン写真や、甲状腺
異常からの不整脈を原因とした呼吸発作を疑った長時間の心電図など
を撮ったのですが、やはり、気管虚脱も、肺や心臓の異常が発見され
ませんでした。

それでも、興奮したりしなければ、呼吸発作は出ない状態です。
また、1日1回の治療、トイレシートの交換などで興奮した時に
呼吸発作が起きるそうで、発作から回復する時間も、酸素室に
入れていると、10分くらいで回復すると聞いていました。

でも、興奮すると発作が起きる原因が不明で、肋骨も1本しかピン
が残ってない状態なので、このままでは、呼吸が荒くなる度に、
フレイルチェストを起こしてるので、肋骨が外部ギブスで固定する
再手術を提示されました。

しかし、発作が繰り返す場合、外部から糸で肋骨を縫いつけた場合、
激しく肋骨が動くことで、「痛み」が発生し、それが原因で、さらに
発作が繰り返し、衰弱が止まらないと考え、呼吸器専門の動物病院
への転院を検討し始めした。

自分で撮った動画を専門病院にメールで送ってもらった結果、
28(火)に、検査と治療が可能という返答を頂き、30(木)に
1時間半の移動をして転院をしました。

30(木)の段階で、体重は1.7kgに落ち、肋骨の手術のため、
背中の半分の毛が無くなり、何もしてなくも息苦しい状態となって
いました。(12~13に、家に一時帰宅した時は、発作が起きる
以外の時は、穏やかに6-7時間寝ていたのですが…)


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↓ここからが実際の質問となります。
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■咽頭麻痺の診断と、永久気管の提示

麻酔+内視鏡の結果、「咽頭麻痺」と診断されました。
実際の写真を見せて頂き、健常な犬と比べ、両側の「ひれつ軟膏」が
中央でぴったりくっついて、上下にしか「隙間」がなく、これが
呼吸が苦しい原因だと、目で見てもわかりました。

緊急手術で、気管パイプ(6mm)を喉に入れて気道確保をしました。
12/30手術で、1日、2日と経ち、2日に様子を見に行くと、
体重は1.7kgなので、ヨタヨタしてますが、元気に歩き、自分で
トイレシートの上でおしっこもしてました。
また、ご飯も、自分から食べる状態でした。

今後の治療方針としては、いったん体力が回復するのを持ち、
「永久気管」を進められています。

気管虚脱までいってはいないけど、ひれつ軟骨が腫れて、中央で
くっついている状態なので、これを両側に引っ張る手術もあるけど
大型犬の場合で、小型のチワワでやるにはリスクがあるとのこと。

0.1%の可能性かも知れないのですが、気管パイプにより、喉を
使わない期間があることで腫れが引き、せめて、以前の状態に戻れ
ないのでしょうか?という質問をしています。

仕事として、インターネットのベンチャー企業を起業しているため、
どうしても毎晩自宅に帰るのが夜24時過ぎとなっておりまして、
永久気管のケアが十分にできない可能性があるためです。

朝夕のネプライザー、そして、1日1日の「穴」のアルコール消毒
は、「ご飯のついで」だと考え出来ると思います。
会社の出張の場合は、永久気管のケアができる動物病院に預けること
もできると思います。
ただ、「湿度を常に50%」が難しい条件だと考えています。
通常の加湿器では、途中で水が足りなくなる可能性もあると思います。

でも、乾いた空気だと、肺に細菌が増え、感染症+肺炎ということに
なってしまうと聞き、「湿度50%」が重要であると理解しています。

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■質問1
どうか、喉頭麻痺の「ひれつ軟骨」を広げる手術はできないでしょうか?

■質問2
「永久気管」となった場合、若い犬の症例は少ないと思いますが、
何年くらい生きられるのでしょうか?
(気管は丈夫で、肺も心臓も全く異常なしです)

■質問3
永久気管を開けても、筋肉が穴を閉じようとする動きがあり、再手術
も必要になってくると聞きました。
老犬の場合、語弊がありますが、穴がふさがる前に天寿を全うすると
思いますが、まだ3才8カ月なので、これから10年、生き続けると
考えた場合、再手術をしなくても大丈夫でしょうか?


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大変長い説明となりまして申し訳ありません。

あのまま原因が不明であれば、衰弱して死んでしまったと考えますと、
今の状態でも、「一命を取り留めた」と思っています。
各動物病院に先生には、大変良くして頂いてます。

ただ、現実的に、永久気管のケアが難しい職業であるため、なんとか、
手術できないものか?と考えております。

また、永久気管の手術をしても、娘のようにかわいがってきたチワワ
なので、20才くらいまで生きて欲しいと願っています。
永久気管をしても、長く生きた子の「世話の仕方」などのヒントなど
を教えて頂ければ…と切に願っております。

こんにちは、アシュパパさん

永久気管というのは、永久気管孔(もしくは永久気管瘻)のことだと思いますが、呼吸器を専門にされている病院での診断で、披裂(ひれつ) 軟骨切除などの喉頭部の処置よりも永久気管孔形成術を勧められたということであれば、アッシュちゃんのケースでは披裂軟骨の整形術がかなり難易度も高く、予後が悪いことが判断されたのだと思います。ご質問にあるように披裂軟骨の側方固定術などもあるのですが、たしかに甲状軟骨甲状翼に十分な強度も期待できない小型のチワワ犬種ではリスクばかりが高くなります。

心配されている50%の湿度ですが、乾燥状態も心配ですが、逆に暑い時期の多湿も心配になりますね。
単純な加湿器では過剰な加湿も心配です。
ただ、部屋で過ごす子の場合は、ダイキンなどから出ている空気清浄機(クリアフォース)に除湿と加湿の両方の機能を備えたものがあり、それにより50%の湿度を保つことは容易ですので、お勧めします。
エアコンなどのように工事も必要なく、インジケーターで部屋のだいたいの湿度もわかりますので、もし手術に踏み切られるなら検討してみてください。

わたしも若齢犬での永久気管孔の経験はありませんが、永久気管孔を形成してすでに6年普通に生活している子(現在13歳)もいますので、再手術が必要だとしても、是非手術をして楽な呼吸を確保してあげてもらえればと思います。
また、再手術も塞がったり狭くなった穴を再度広げる手術ですので、最初の手術ほどはストレスもかからないと思われます。

参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください

投稿者 アシュパパ さん からの返答

是松先生

ご返信が遅れて申し訳ございません。


結局、1月9日に、「永久気管孔」を開ける手術を行いました。
ご指摘の通り、すでに軟骨が柔らかくなってしまっている状態で、披裂軟骨の整形術が難しく、犬を助けるためには、首のところに「空気孔」を開けるしかない…という判断となりました。

術後の経過は良く、「痰」も出ないです。
1月末に退院して、あれから4カ月経ちました。
体重1.7kgまで落ちていましたが、退院後、毎日、たくさん食べさせる努力を続けた結果、体重2.5kgまで戻りました。

外に散歩には行けませんが、部屋の中で元気に暮らしています。
正直、最初は介護が大変でしたが、4カ月もやっていると「食事と風呂の世話」のように慣れてくるもので、生活のリズムの中にうまく取り入れています。

ただ、「介護の方法」については、どこにも載っていないので、一から試して、メモを取り、自作の酸素ケースを作ったり、ネプライザーで使える生理食塩水と同じ成分の市販品を探したり、首に巻く小型犬にも使える代用品となる布を探したり…と、いろいろと「負担にならない介護方法」を見つけるのが大変でした(汗)

でも、いろいろな人に助けてもらって、4カ月経つ間に、1つ1つ、簡単にできる方法を見つけたりして、今は慣れました。

「この子の特性」だと思って、これからも、気長に介護をしながら、この子が長生きしてくれるようにケアしていきたいと思います。

▼将来、同様の介護をされる飼い主さんがいるかも知れないので、以下に「負担にならない介護の方法」をメモで残させて頂きたいと思います。

■朝と夜のネプライザー
生理食塩水パックから注射器で20mlを抜くのは大変だったので、ソフコンプラスというソフトコンタクトレンズの洗浄液で、成分が全く生理食塩水を同じ商品が1種類だけ売っていましたので、それで代用することにしたら、かなりネプライザーの処理が楽になりました。

■抗生物質を定期的に貰う
神奈川の動物病院は遠いので、1.5か月に1回くらい、近所(と言ってもタクシーで30分)の動物病院に、水溶液対応の抗生物質(ゲンダマイシン入り)を貰っています。

■喉を清潔に保つ
喉の毛の周辺は雑菌防止のため刈っていまして、そこが「痒い、痒い」をしてしまって、たまに赤くなっていたりするので、常に、喉にネックウォーマーとなる布をつけています。
また、人間用の乳液を塗ってあげると「痒み」はおさまるみたいで、最近は塗ってあげようとすると、自分から大人しく首をクイっと前に出してくれます^^;

■小型犬のネックウォーマー
いろいろ試した結果、人間の女性用のアームウォーマー(ロング手袋)の「もめん100% 40cm)が、ゆるく喉にかかり、肺からの息を保湿して逃がさないようにしてくれるらしく、これをしてから、カハカハっと咳をしなくなりました。

■気温25度、湿度50%を保つ方法
エアコンは、ダイキンの「うるるとさらら」のRシリーズが無給水で、除菌機能も付いているので、取り替えました。
マンションが高層階で湿度が元々低いことが原因であるため、1台で湿度50%まで行かないので、サンヨーの気化式加湿器(4リットル)を購入し、2台で併用することで、湿度50−60%で、20時間くらい「手放し」で運用できています。
加湿器は、いろいろ種類がありますが、気化式が電気代は月300〜400円くらいだと思います。50%以上に加湿しないので、自宅に誰かいる場合であれば、8時間持つ加湿器1台で十分だと思います。
私の場合は、朝家を出て、夜中に帰ってくるため、加湿器の水が4リットルあっても、8時間くらいで水切れになってしまうので、無給水のエアコンを探し、2台構成にしているのですが、これは稀なケースかと思います。
でも、無給水で24時間、外気を取り入れて加湿してくれるエアコンは、介護の負担を精神的にも、かなり軽くしてくれます。
これが無かった頃は、外にいる時、家の水がそろそろ無くなる…ということが気がかりで落ち着きませんでした。

以上、長くなりましたが、ご助言、本当にありがとうございました。

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