だいじょうぶ?マイペット

高齢の老猫の腎臓病の疑いで、皮下輸液について

質問カテゴリ:
体重の異常

対象ペット:
/ マルチーズ / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
愛知県 / rgg-happyさん

 
2014/01/07 18:56

初めまして。17年前、生後数日と思われる猫を拾ってから、今まで幸せな生活を過ごしてきました。
そろそろお別れを予感させる時期になりました。2年前まで6kgを超えるちょっとお腹の肉が垂れる大きな雄猫でした。完全室内飼い、去勢済み。
ここ1年で体重が減り続け、4kgを切る日もあるほど激ヤセしました。動きも遅くなり、この1週間ほど元気がなくなってきました。風邪かもしれませんが、根本的には腎臓を疑っています。
血液検査 13.2.1    13.12.6
 ・CRE (2.3)   (3.0)
 ・BUN (46.2)  (59.7)
・腎臓IP (-)   (4.6)
 ・WBC (14,400)(16,400)
 ・RBC(572万)  (434万)
エサは腎臓に配慮した腎臓サポート、キドニーケア、k/d、薬は球形吸着炭カプセルのマイラインです。
延命治療は考えていません、緩和ケアは私が出来る事は全てやりたいと願っています。
ネットで調べたところ、皮下輸液が有効と知りました。
3歳ごろ脱走して、交通事故で30針以上縫う大手術をしてから、動物病院が大嫌いになり行くだけで発狂します。担当医からはストレスを掛けるとかえって良くないと常々言われていたからでしょうか、皮下輸液の話はされませんでした。ただ受診に行った時にROYがされた注射はきっとそれかと思われます。
私としては、自宅で皮下輸液が出来るのではないかと思っています。
家庭内では、口内炎用のイソジンのような薬をつけた綿棒で歯磨きが出来るほど、とても大人しい子です。
チャレンジする価値はありますでしょうか?それとも、体重の減りは気にしすぎでしょうか。このまま見送る覚悟を決めて、やさしく撫でる事だけに専念するべきでしょうか?
専門家のご意見を伺いたいです、どうぞよろしくお願いいたします。

はじめまして。ROYちゃんはとても愛されているんですね。

腎臓が悪くなってきた場合、ネコちゃんにご家族がしてあげられることは、快適に過ごせる環境を用意してあげること、美味しく食べられる(できれば腎臓用の)食事を探してあげること、お薬を飲ませてあげること。ここまでは十分されているということですね。

これにプラスしてしてあげるといいのが水分補給です。
BUNやクレアチニンは体内に蓄積している尿毒症物質という有害な物質の量を示しています。これが増えると調子が悪くなります。腎臓が悪いと尿中への排泄がうまくできなくなってくるため、尿量を増やして少しでも排泄しやすくします(ちなみに食事の変更は尿毒症物質が出来る量を少しでも減らし、お薬は尿毒症物質を腸(便)へ少しでも出して体内の量を減らすことを目標としています)。

水分補給するには
・食事中の水分を増やす・・・缶詰フードにするなど
・飲水の機会を増やす・・・水飲みの場所を増やす、水を飲みやすい食器を用意する、こまめに新しい水に取り替えるなど
これらをしても「飲んでくれる量」には限界がりますので、これにプラスする方法として皮下補液があります。

皮下補液は病院でする場合もありますし自宅でして頂く場合もあります(病院によって方針が決められている場合もありますし、ネコちゃんやご家族の性格などから制限される場合もあります)。ネコちゃんがそれを必要としている状態かどうか(血液検査の値、体調など)を判断して行うかどうかを決定します。

皮下補液という処置は、獣医師の中でも「やるべきだ」「やった方がいい」「やらない方がいい」など意見が別れる処置です。またやり方も病院によって大きく違う用に感じます。ですから、そういう処置があるのを知ったのだがうちの子にやってみることはできないだろうかということをまずはかかりつけの先生に相談されるといいと思います。その先生がどう考えるか、今のROYちゃんに必要と考えるかどうかをきちんと説明してくれると思います。

慢性腎不全のネコちゃんにどこまでやってあげるのがいいかはご家族でよく話し合って上げる必要があります。皮下補液も「悪くなるまでの時間稼ぎ」と考えて延命治療の一つだからしたくないという方もいらっしゃいます。でもその時間を稼いでいる間に少しでも長く快適に過ごすことができるという考え方もできます。rggさんがお考えになる「延命治療」というものについても、主治医の先生と話し合っておいたほうがいいでしょう。

rggさんとROYちゃんにとって最善の方法が見つかりますように。

投稿者 rgg-happy さん からの返答

アドバイスありがとうございます!!
頂いたメッセージから、現状の把握と、今後の選択肢がハッキリと分かりました。

早速かかりつけのお医者様に相談して、皮下補液の希望を伝えました。
カルテを見たら、ここ半年あたりで6kg→4kgまで減っているので、試しに院内ではなく車の中で補液をお願い出来ないかと交渉したところ、希望通りに診察・点滴をして頂けました。
点滴中ROYはほんの少し唸り声をあげましたが、おとなしく最後まで点滴を受け、特に変わった様子もなく帰宅出来ました。
この様子ならさほどストレスにもならないだろうという事で、1週間に1〜2回受けに来ても良いと言っていただけました。
これで若返って元気いっぱいになれるとは思っていませんが、不調が多少でも改善されるかと思うと、とても心が安らぎます。
ROYがこれをしてでも快適になりたいと思っているかどうかは、正直分かりません・・・。これが飼い主のエゴかも知れませんが、今後のROYの様子を見て続けるかどうか決めたいと思います。

あれこれ迷っていましたが、先生のアドバイスのお蔭で、希望を明確にし・どうすべきかを論理的に考えられるようになりました。
老いと死は猫だけでなく誰にでも訪れるのだから、老いたROYの状態を受け入れ、楽しく一緒に添い遂げたいと思います。

杉浦先生、本当にどうもありがとうございました!!

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