梁島 綾乃 先生の過去の回答履歴一覧

　まず、一般状態についてお聞きしたいのですが、吐くようになった前後から体重の減少や下痢または便秘はありますが？吐き気はあっても食欲はあるのですよね？

　老齢猫で、継続的な吐き気があり、一般的な血液検査上異常値が認められない場合、消化器系の病気（特に腫瘍）がないかどうかと、甲状腺ホルモンの異常がないかどうかを検査することをお勧めします。

　消化器型悪性リンパ腫（猫の代表的な消化器腫瘍）の初期や、10歳以上の老猫に多い甲状腺機能亢進症では、一般的な血液検査では数値の変化が認められず、食欲もむしろ亢進するので、なかなか診断がつきにくい場合があります。

　検査の費用はかさみますが、まずは、単純X線検査で異常がないかどうか確認してもらった上で、甲状腺ホルモン（T4やfT4 ）の測定や、必要に応じて消化器バリウム造影検査をすることをお勧めします。

　

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牛乳を与える時に問題となるのは、脂肪分ではなく「乳糖」と言う糖質です。ペット用として市販されているミルクはこの乳糖が含まれていないミルクです。
一般的には、成ネコになるにつれ、この乳糖を分解する消化酵素が分泌されなくなり、牛乳を飲ますと乳糖が分解できず、下痢することがあります。但し、乳糖に対する耐性には個体差も大きく、牛乳を飲ませても何の問題も起こさないネコもいます。牛乳を飲ませても下痢をせず、かえって便通が良くなるのであれば、何の問題もありませんので、牛乳を与えてもらっても大丈夫です。

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半透明の目やにらしきものと言うのは、目のどこにくっついていますか？内眼角や結膜に付着しているのであれば、眼脂ですが、角膜から出っ張って来ている場合は、デスメ膜瘤と言って、角膜潰瘍が進行して、角膜の実質が全てなくなり、角膜の最下層の膜が膨隆して来ている状態です。デスメ膜瘤の治療は外科処置が基本となります。
角膜の損傷は、油断すると取り返しの付かない状態に陥ってしまうことがありますので、点眼を処方されたかかりつけの先生を受診することをお勧めします。

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