北森 隆士 先生からの回答
アレルギーは、ノミアレルギー、食物性アレルギー、それ以外のアトピーに大別されます。
アレルギー検査は、検査会社も公表しているように、上記のうち食物性アレルギーに関しては信頼性はありません。またアトピー性の場合も絶対的な確定診断とはならず20%程度の擬陽性が発生します(また検査会社によって感度も測定法も若干異なる為、臨床現場の混乱も少なからずあります)。
そういう状況にあって、アレルギー性皮膚炎の検査のゴールデンスタンダードとしては、下記の①、②の手順を踏むことだと思います。
①まず厳密なる食事療法を行い食物性アレルギーがどうか判断する。
②食事療法に反応しなければ、食物性以外のアレルギーを考え、アレルギー検査を行う
無論、アレルギー性以外の検査が必要なことは、言うまでもありませんが・・・。
2005/12/20 10:19 参考になった! 0
今道 昭一 先生からの回答
痒みを主体とする皮膚疾患ですか。
この場合、原因究明するには、絶対に適切な検査と治療をしなければいけません。
まずは、糞便検査、外部寄生虫(ノミ、アカラス、疥癬)、微生物感染(細菌、マラセチア、皮膚糸状菌)は初日に全て調べて下さい。これらに異常がなければ、あとは症状次第で検査を追加することになります。
そして、何よりも皮膚の症状と症状が出ている場所、これまでの病歴は大切です。これらの情報は診断を左右します。
確かにフレンチブルドックはアトピーが多いかもしれません。しかし、いきなりアレルギー検査をしても多くの場合、その検査を生かした治療はできないでしょう。たとえば、微生物の感染症があるにも関らず、アレルギー検査の結果からステロイドもしくはアトピカなどの免疫抑制剤、あるいは減感作療法などを実施してもほとんど効果はありません。また、アレルギー検査をするには目的をしっかりと持たないと、何の役にも立たない検査になるかもしれません。
シャンプーや食事療法は症状と上記の検査結果に合わせて選ぶ必要があります。
痒みを主体とする皮膚疾患は手順をおわないと良い結果はでにくい病気です。しっかりと手順をおえない場合は病院を紹介してもらうのも1つの大切な選択肢だと考えています。
2005/12/20 12:24 参考になった! 0
橋本 祥男 先生からの回答
皮膚病は十分な検査をしないと、
病名も原因も突き止められません。
現状の治療でうまくいっていないのですから、
今まで行っていない検査を行い、
原因究明をするべきでしょう。
アレルギー検査も、1つの選択肢だと思います。
早く良くなるといいですね。
2005/12/20 12:36 参考になった! 0
投稿者 ひじき さん からの返答
北森先生、今道先生、橋本先生、丁寧な回答をありがとうございました。
いろんな検査をしなくてはいけないのですね。
早速かかりつけの獣医さんと相談して、原因がわかるようにやっていきたいと思います。
ありがとうございました。
2005/12/27 12:36
痒がります。
1才のフレンチブルドッグ(♀)を飼っているのですが、体がとても痒いようです。
主に尻尾の周辺で、後は足、耳などです。
頻繁に掻いているわけではないのですが、掻き出すと長くて耳は血が出る事もあります。
かかりつけの獣医さんで一度痒み止めの薬を出してもらったのですが、飲み終わるとまた痒がります。
ブツブツなどはできておらず皮膚もきれいで、ダニもいませんでした。
根本的な原因も分からず薬を飲ませる事は不安なので、今は獣医さんと相談して薬は飲ませていません。
シャンプーは週1のペースでしています。
アレルギー検査をした方がいいのでしょうか?
よろしくお願いします。