だいじょうぶ?マイペット

炎症性乳腺癌の手術

質問カテゴリ:
皮膚の異常

対象ペット:
/ シーズー / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
千葉県 / さらいさん

 
2006/04/07 15:20

お願いいたします。
5歳の時乳腺にしこりが出来、不妊手術とともに摘出、病理検査は良性でした。

昨年の6月に(9歳)二度目の手術これも良性でした。今年1月前回の傷をなんども掻き、気になってはいましたが、特にみてもらわずにいました。3月に入り足首を痛めたため、病院で一緒にみてもらった所、腫瘍の再発が解り1週間後に手術の予約をしましたが、手術の前日、歩行が出来なくなり体力が落ち延期、その時炎症性乳腺腫瘍の可能性を指摘され消炎剤で様子を見ましょうでした、数日後、針吸引検査などもして、炎症が有る内は手術が出来ない説明を受け、もう1週間薬を飲ませてどうするか決めましょうに。

他の病院でも診てもらい、抗生剤とデカドロンを飲ませて様子を見ています。今の状態では、リスクは有るが早く手術した方が。でした。先生方のご助言いただけたら幸いです。
(第1.第3乳房に2×3Cm位の腫瘍)

まず今回は、これだけ再発していることが問題だと思います。
炎症性乳がんということであれば、通常手術はしない方向にあります。出血が止まりにくく、もし手術をしてもすぐに再発をするからです。

 麻酔をかけて、手術をすること自体免疫力の低下になってしまいます。

 現在腫瘍の状況によると思いますが、肺を含めてリンパ節への転移はないのかをしっかり判断して、手術をするかどうかを決める必要があると思います。

乳腺の腫瘍は、悪性乳腺腫、良性乳腺腫、炎症性乳がん(もちろんこれは悪性です)に大別されます。

悪性乳腺腫、良性乳腺腫の治療は外科手術になりますが、一般論を言えば、炎症性乳がんは、外科的切除でも延命効果は無いとされています。抗がん剤も効果的ではありません。手術の負担なども考慮した場合、積極的な治療はすべきではないと言う考えが一般的とされていますし、当院での実感としてもそう思います。

ところで、上記で一般論としたのは、私は専門医ではないので、今まさにこのとき、専門医の間で、新しい治療法やデータが公開・検討されていれば、その限りではない、という意味です。その意味も込めてですが、心配であれば、一度、セカンドオピニオン(転院ではないですよ)をしてくれる専門病院を、担当のセンセイに紹介いただいてみればどうでしょうか?

お大事にしてくださいね。

 もしも可能な状態であれば細胞診を行い、炎症反応の強い乳腺癌(細胞反応の強いアデノカルシノーマ)との判定が出た場合には腫瘍には手をつけないのが一番安全です。
 炎症性乳癌に対して手術を行ないますと抜糸まで行く前に全域に再発して皮膚の癒合が困難になります。また、手術によるストレスを引き金に一気に全身状態が悪化いたします。
 しかし良性の乳腺腫がたまたま感染を起こしている場合であれば感染をコントロールする事さえ出来れば手術をしても良いのではないかと思います。
 炎症性乳癌に関しては大学病院で放射線療法や抗がん剤を組み合わせる方法を発表していますので、場合によっては紹介していただくと良いと思います。

こんにちは。
とても困っていらっしゃるようですね。
この仔の場合は、きちんとした診断が大切だと想います。
犬さんの乳腺腫瘍の50%は悪性です。
その50%が手術等で完治させることができます。
つまり、犬の乳腺腫瘍の75%は完治できるのです。
ところが、炎症性乳癌の言うものがあります。
これは極めて悪性の癌細胞が広い範囲にリンパを介して
広がり、激しい皮膚の炎症を伴うものです。
非常に進行が早く、強い痛みを伴います。
この診断には、組織診断と臨床診断を
きちんと組み合わせて行います。
炎症性乳癌は手術をしてはいけません。
あっというまに再発し、手術をすることで
さらに悪性度をまして急激に広がります。
世界中で様々な治療が試みられましたが、
現在では手術は禁忌、治療目的は根治を
目指すのではなく症状の緩和と生活の質の維持になります。
ですから、ほたるちゃんはいったいどのような
タイプの乳癌であり、進行度はどのくらいであり、
炎症性乳癌であるかどうかを調べて
きちんとした診断と治療を選択する必要があります。
根治を目指すべき乳癌なのか、
症状の緩和を目的とするかによって
治療法も予後も大きく変わってくるためです。
がん専門の病院に一度見せるのがいいと想います。
以上、お役に立てれば幸いです。

炎症性乳癌という場合、多くは浸潤性の極めて強い悪性腫瘍です。肉眼的には腫瘍細胞の浸潤が強いため非腫瘍性炎症に見えることからそういう呼ばれかたをすることがあり、その場合は消炎治療では効果はほとんどないかも知れません。確定診断は切除生検ですが、針生検でも可能なこともあります。外科的処置をおこなっても多くの場合根治は困難で術後の比較的早い時期に再発する可能性が高いのも事実ですので、通常、手術はあくまで症状の緩和を目的にしたものになります。ややチャレンジングになりますが、抗癌剤などの併用も検討されてみては如何でしょうか?

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