伊東 彰仁 先生からの回答
まずワクチン時期ですが、早い時期からのワクチンは意味がないだけではなく、免疫がつきにくくする原因にもなります。身体で免疫を作ることができる機能が完成されるのが、生後6~7週齢です。これ以前にはワクチンを打つべきではないでしょう。それと、初年度の最後ですが、生後17週齢以降に打つことです。これは通常混合ワクチンを使用していますから、親犬からの移行免疫が最長パルボウイルスの113日齢ですから、これ以降に打たなければなりません。通常ハイリスク環境(別環境の犬の出入りが多いところ:ケンネルなど)では、初回を7週から始めて3週毎に繰り返して、17週かそれ以降まで打ちます。
ローリスク環境(詳細不明な犬との接触のない環境:家庭)に移ってからは、5週ごとに繰り返して、17週かそれ以降まで打ちます。回数は最低2回は打たなければなりませんが、感染リスクを下げるということで、3~5回繰り返し接種します。ただし最後は必ず、17週かそれ以降にしてください。
お散歩ですが、犬の第2期の社会化の時期はおおよそ生後2ヵ月半~4ヶ月の間ぐらいです。この時期は人でいう幼稚園から小学校ぐらいの時期として判断してください。この時期に、他の人慣れや他の犬慣れを十分しておくことは、精神的発達に重要です。
かといって、病気のことも心配です。移行免疫のことがあるのでワクチン免疫がついたか心配です。
心と身体どちらも生きていく上では必要なことです。
確かにリスクはありますが、人だって病気をもらうかもしれない幼稚園や小学校に行っているのです。
ワクチンプログラムや、インターフェロンなどを活用してなるべくリスクを減らすにしても、ある程度リスクを犯してもこの第2期の社会化の時期を大切にしたいと思いますね。(獣医的には、安全圏で、免疫が確定してからというべきでしょうかね?)
2006/06/25 11:27 参考になった! 0
投稿者 tomo915 さん からの返答
伊東先生、早速のご回答ありがとうございました。
このように詳しく説明していただいたのは
初めてですし、読んだ本にも書いてありませんでした。
大変参考になりました。ありがとうございました。
2006/07/02 11:27
散歩はいつから
初めて質問させていただきます。
犬の散歩デビューですが、どの時期が望ましいのでしょうか。
本を読みましたら2回目のワクチンの後2週間後と
書いてありましたが、
2回目のワクチンの一ヶ月後にする狂犬病の注射の後がいいとも
聞きました。
先生方によってお考えが違うものなのでしょうか。
よろしくお願いいたします。