是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、ゆっきぃさん
早速ですが、最初の興奮状態での血糖値の446については、たしかに一時的な上昇の可能性があるので、慎重に評価しなくてはいけないと思いますし、この段階でインシュリンを使用してしまったことは、ある意味危険な行為だったと思います。
ただ、多飲多尿の症状、その後の6日間の検査の結果が200~300の間であったこと、尿にも糖が出ていることなどからも、糖尿病の診断には間違いないと思われます。
今後は、血糖値をモニターしながらインシュリンの注射単位を決め、おうちでもそれらの注射をしていただくことになると思いますが、問題は、ポンちゃんが病院をとても怖がること、そして飼主であるゆっきぃさんご自身が現在の病院に対して不安を感じていらっしゃることです。
お話をお伺いすると、何人かの獣医師がいらっしゃる大きな病院の様ですが、その獣医師の間での連絡や方針の徹底がなされていないようですね。そういった場合には、遠慮なくその場で、昨日はこう言われたのに、今日は違うのですか?とか質問を投げ掛けていただいてもいいと思うのですが、担当の獣医師が変わるたびに言われることも変化するのでは飼主さんも混乱されるのは、よくわかりますし、本来はあってはならないことですね。
今後、ポンちゃんをインシュリン注射で助けてあげる上でも病院の獣医師とはきちんとした関係を保っていないといけませんので、よく現在の病院の先生に聞いてみるか、転院などを検討するか考えてみてください。
また、血糖値のモニターですが、血糖値自体は、ごく少量の血液で測る器械が安価でコンパクトにありますので、当院では必要に応じて相談いただければ飼主さん自身が測れるように、器械を安価にお譲りしたり、貸し出したりしています。
人間と同じように、犬や猫も同じ糖尿病でもそれぞれにあった治療法や方針が必要だと思います。
錦戸先生のおっしゃるように漢方を用いた治療法もその一つだと思います。
対応出来る範囲でいろいろな選択肢を提示してくれる関係を獣医師と築いてみてくださいね。
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください
2007/04/20 10:52 参考になった! 0
投稿者 ゆっきぃ さん からの返答
是松先生
ご丁寧な返信、ありがとうございました。
ポンが入院してから、毎日一人で悩んでばかりでしたが、少し気が楽になりました。
退院の日に処方されたお薬の内訳を昨日きいてきたのですが、血糖値を下げるお薬は処方されておらず、膵臓、肝臓のお薬と抗生剤&胃薬でした。膵炎?もしくは肝臓の炎症だとの診断だったのかはわかりませんが・・・明日の採血結果次第ですね。
本当は自宅で血糖値が測れればベストなのですが、そのようなことはできないといわれてしまったので、明日は病院へ連れて行こうと思います。
ただ、現在の病院にずっと通う気がどうしてもおきないので、転院を考えてみようと思います。
ポンには苦しい思いをさせず、一日でも長く生きてもらいたいので、私も病気と向き合ってがんばろうと思います。
本当にありがとうございました。
2007/04/27 10:52
糖尿病と覚悟を決めるべき?
5年前に結石の治療暦がある7歳の雄猫について質問させてください。
食事は結石になって以来ウォルサムのpHコントロールスターターだけを食べさせています。体重は5.6キロです。少しぽっちゃりとしていますが、もともと骨格が大きいので肥満猫というほどではないと思います。
1週間ほど多飲多尿の状態が続いたため、4月12日動物病院へ連れて行きました。特に体重の減少や頻繁な嘔吐があったわけではなく、元気もあり毛つやもきわめていい状態でした。
暴れるところを無理やり取り押さえかなり興奮した状態で病院へ連れて行き、その場で採血と尿検査をしてもらいました。
異常値だったのは
血糖値=446
ALP=170
Tcho=364
WBC=14100
TPP=12.4
でした。
尿検査で異常があったのは
糖=+++
比重=1050
でした。
結果から糖尿病と診断され、そのまま入院となりました。
同時に血液を外注に出し膵臓に炎症がないかを調べさせてくれといわれました。そのときの説明では、退院後は毎日インスリンを打って血糖コントロールをしてくださいとのことでした。
ですが、翌日面会に行ったところ「昨日インスリンを打ったら100を切ってしまったので、今日はインスリンは打っていません。このまま点滴だけで様子を見させてください」といわれました。あくる日もあくる日も同じ説明を受け、結局は入院2日目からの6日間はインスリンを打たなくても血糖値は200台前半~後半で安定していたそうです(それでも高めですが)。
入院数日後には尿糖+++から++へ下がったといわれました。
そして昨日、入院7日目にしてやっと退院となりました。
この血糖値だったらインスリンを投与する必要はないといわれ、処方食(ヒルズm/d)と内服薬3種類(何の薬かは全く説明がありませんでしたが)を渡され、3日後にまた血糖をはかりに来てくださいとのことでした。
結局昨日の段階でも外注に出した採血結果は「まだでていない」と言われて、この子の病名が糖尿病なのか急性膵炎なのかよくわからないままの帰宅でした。
また、火曜日にお話した先生には「今食べさせている結石の予防食と糖尿病の食事を半々に食べさせても構わない」といわれましたが、昨日の先生に念のため確認したところ「結石の食事は一度やめて糖尿病食だけにしてください」と言われました。
おっしゃっていることが異なっており、私は今後どう対応していけばいいのかよくわからなくなったと同時になんとなく病院に不信感を抱いてしまいました。。。
とりあえずもらったお薬は飲ませて様子をみようと思いますが・・・。
幼い頃に虐待にあって以来人間恐怖症になってしまった極度に臆病な猫なので、病院という環境で7日間ずっと緊張した状態での血糖測定で、果たして正しい結果が得られているのか・・・(面会に毎日行っていましたが、7日間ずっと、緊張と恐怖心で震えていました)。
それから今後定期的に病院へ連れて行って血糖測定をしてくれといわれましたが、その際にも正しい結果が得られるのか・・・それも心配です。
うちの子は糖尿病と覚悟を決めて糖尿病の治療に専念したらよろしいのでしょうか。それとも一過性の血糖値上昇という可能性もあるのでしょうか。
飼い主の甘ったれた考えかもしれませんが、どうかアドバイスお願いいたします。