北森 隆士 先生からの回答
混合ワクチンのことでしょうか?
それであるならば、以下を参照してください。
米国で、確かにそのようなデータもありますが、昨年、
ヨーロッパで、それとは少々ことなるデータも出ています。
私は、年間100頭程度、ワクチンの効果について臨床研究
を行っていますが、その経験から言うと、
・ワクチンの分画(パルボとかアデノとか)によっては、持続する分画もある
・個体によっては、ワクチンの効果が1年以上持続子もいる
ということです。逆に言えば、個体によっては、あるワクチン分画(特にジステンパー、パラインフルエンザ)は、1年程度も持続していないということです。
米国とのデータの差は、おそらくワクチンが異なることや、
環境中のウイルス量が違う事、イヌの遺伝的背景が違う事
などが考えられます。
ちなみに、国内のほとんどのメーカーのワクチンは
1年に1度の接種をうたっています。薬事法や、PL法(製造物
責任法)的に解釈すれば、獣医師が率先して数年に1度
で良いとした場合に、もしイヌが伝染病に「罹患したら、
獣医師の重大な過失を問われることになります。
現状、もっとも合理的な判断の仕方は、ワクチンの免疫持続を
血液検査して、下がっていれば接種する・・・・という
方法です。
///////////////////////////////////////////////////
>そこでまた疑問ですが、その免疫持続を
>血液検査するのはどの病院でも
これは、先生の考え方なので、行っている病院
もありますし、行っていない病院もあります。
この検査も、実は色々考慮しなければいけない
以下のような点がありまして、なかなか普及しません。
・(病院によっては)金額が、ワクチン接種よりも高くなる
・ワクチン分画のどの部分を測るか(全部か、コアなパルボ
やジステンパーだけか)
私は、この検査は、どちらかというと、次回のワクチン接種
時期を調べる目的というよりは、本当に
ワクチンの免疫が付いているか、調べる意味合い
で行っています。
2007/06/01 11:05 参考になった! 0
投稿者 pyonsora さん からの返答
勉強になりました。
お忙しい中、丁寧に質問にお答え下さり、
ありがとうございました。
そこでまた疑問ですが、その免疫持続を
血液検査するのはどの病院でも
やっていることなのでしょうか?
2007/06/08 11:05
原 節郎 先生からの回答
こんにちわ。ご質問は狂犬病のワクチンについてのことですか?日本では狂犬病予防法にもとづいて1年ごとの接種が義務付けられています。毎年の接種で体調を悪くするとは思えません。使用されているワクチンはその国ごとに違います。
2007/06/01 14:31 参考になった! 0
投稿者 pyonsora さん からの返答
言葉足らずですいません。混合ワクチンの
ことでした。
お忙しい中、ありがとうございました。
2007/06/08 02:31
今本 成樹 先生からの回答
今本です。
ワクチンの過剰摂取は、確かに良くない可能性があるというのは、否定できません。外部から、免疫を刺激する以上体に何らかの変化を起こしています。
私は、それでも9種ワクチンを毎年接種を勧めています。
矛盾しているように思われるかもしれません。
しかし、一年で、一年持たないで、免疫が切れてしまう疾患もあります。
その疾患がある以上、9種の免疫を維持するには、毎年の摂取が有効ではないか?とも考えています。
毎年の過剰摂取で、お考えになっているほどの数の体調不良が出た個体は、、、、ないです。
若干はいます。
ノーリスクで、ハイリターンというのはなかなか大変です。
心配でしたら、免疫がまだ残っているかを測定してもらえばいいと思います。血液検査で可能ですが、少々検査期間はかかります。
2007/06/01 23:26 参考になった! 0
投稿者 pyonsora さん からの返答
お忙しい中、丁寧なお答え
ありがとうございました。
勉強になりました。
混合ワクチン、毎年やろうと思います。
2007/06/08 11:26
ワクチン
はじめまして!ワクチンについて質問です。
アメリカで1997年に「最低でも3年ごとにワクチンを接種すること」
ということが決められたそうですが毎年じゃなく、3年ごとで良いのですか?
また、毎年の過剰摂取は犬の体調をも悪くすると効いたのですが・・・
うちは今年2歳。昨年ワクチンを打ったので、今年はどうしようかと
思っています。いかがでしょうか?