天疱瘡は自己免疫性皮膚疾患では、比較的多い皮膚病とされています。発症すると、生涯に渡って治療が必要になることもあります。
治療は免疫抑制剤の投与になり、ステロイドなどが用いられます。
紫外線が症状の悪化要因であり、紫外線を避ける管理が重要です。
シャンプー等で皮膚を清潔に保つこと、外部寄生虫の予防、二次的細菌感染の予防等も大切です。
免疫抑制剤の長期間投与は、いろいろな弊害を起す可能性がありますが、その使用は避けられず、日常の管理も重要になります。
2007/06/08 10:04 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
紫外線を避けるというのは知りませんでした。
とても参考になりました。
お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
2007/06/15 10:04
今道 昭一 先生からの回答
天疱瘡は治療が困難な皮膚疾患の1つといわれています。
また、天疱瘡にはいくつか種類があります。
ワンちゃんでもっともよく見られる天疱瘡は落葉状天疱瘡といい、この病気は口内炎や肛門周囲に病変を作ることはあまりありません。
そして、口内炎や肛門周囲に病変を作る天疱瘡を考えるなら、尋常性天疱瘡など非常に稀な病気と思われます。
尋常性天疱瘡は非常に治療は困難だと聞いていますが、私はみたことがありませんので、アドバイスは避けさせて下さいね。
落葉状天疱瘡は高用量のステロイドが効果を示すことが少なくありません。この病気の治療では症状が緩和できないというよりも、症状を無くすために必要なステロイドの副作用に悩まされます。
しかし、ニモちゃんの症状だけから判断すると落葉状天疱瘡は考えにくいようにも...
メール相談ではなかなか不備も多く、現在までの経過で不明なこともたくさん出てくるのは仕方ないですね。
しかし、その経過の中でも皮膚生検あるいは免疫介在性疾患のための検査をされたかどうかは非常に気になる点です。
天疱瘡、あるいは、これとよく似た病気で免疫介在性疾患というグループの病気、さらにもっと稀な病気も含めて、これらの診断には特殊な検査が必要になります。
1年間の治療をして改善がないようであれば、合併症の存在あるいは診断の見直しも含めて再検討が望まれるようにも思えます。
2007/06/10 20:59 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
お忙しい中、アドバイスありがとうございます。
天疱瘡にも種類があるとは・・・まだまだ勉強不足でした。
2007/06/17 08:59
天疱瘡と診断されて1年が経ちます。
3歳チワワ♂(去勢済み)です。
昨年、天疱瘡と診断され、
現在ステロイドを飲ませています。
珍しい病気のようで、調べてもなかなか情報を得られません。
担当医には
『もしかしたら一生ステロイドを飲ませなくてはいけないかも』
と言われています。
症状は、特に鼻の頭のタダレと出血、鼻詰まり、鼻水が酷く、
他には口の中のタダレや口内炎、
肉球や指の間のタダレ、肛門周りのタダレなどです。
血液やレントゲン上は問題ないようです。
そこで相談なのですが、
少しでも良くなる方法や、サプリ、食べ物などはありませんでしょうか?
また、現在は見える部分の検査しかしていないのですが、
内臓などがただれたりするような事はないのでしょうか?