だいじょうぶ?マイペット

気管の湾曲と喘息発作

質問カテゴリ:
せきやたんが出る

対象ペット:
/ マルチーズ / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
--- / 非公開中の会員

 
2007/11/16 05:59

はじめまして。 15歳半のオスの日本猫を飼っています。

2006年の秋にだみ声に変わりました。 2007年の7月、 大きなイビキをかくようになり、8月になると起きているときも大きな寝息のようなスースーいう音を立てるようになり、レントゲンを撮りました。

その結果,気管が直線にぴんと張った状態ではなく、弛んだように湾曲していることがわかりました。 初めて撮ったレントゲンなので、 生まれつきそうなのか、 老化現象で筋肉が緩みこのようになったのかわかりません。 (他に心臓が横になったように写っていたのですが、これは心臓が小さくなったのではないかということでした)

気管拡張剤(咳止め)とステロイド剤を2週間ほど飲みました。 しかしその当時(8月)は喘息の症状はなく、 イビキの方が気になっていました。

その後、何の治療もせずに小康状態が続きましたが、10月になって喘息発作が毎日起きるようになりました。 ここでまた気管拡張剤を飲むようになりましたが、 良好に向かっているように見えません。 小さいころから喘息発作がときどきありましたが、 今回ほどひどくありません。

体重は5キロほどで、 喘息がひどいときでも食欲はあります。 また水もよく飲みます(1日に200cc。)。 他の日常の観察で目立つのは、寝るときに顎を伸ばして、布団を「顎まくら」のようにして寝ることです。

喘息もイビキも寝るときの姿勢も気管の湾曲から来ているように思えますが、猫の気管が湾曲する病気について知りたくても情報が手に入りません。 これは珍しい病気なのでしょうか。 それとも老化の一種なのでしょうか。 これを治すには内科ではなく外科的な処置が必要でしょうか。 高齢なので手術に耐えられるか不安です。
 
アドバイスをよろしくお願いします。

こんにちは、NKHSさん

気管の湾曲が、どのあたりで起きているのかによって、考えられる病名や原因、治療などが異なりますので、大きく2つに分けます。
湾曲が、のどから、胸の入り口にかけての部分で起きている場合と、湾曲が胸の部分、肺にかかる部分あたりで起きている場合に分けて考えてみます。

まず、のどの辺りで起きている場合、一番多いケースは「気管虚脱」という病気です。これは、気管の断面を円形に保っている筋肉が何らかの原因で伸びてしまったりした際に、気管の円形を保てなくなり楕円形になり、起動粘液などがからみやすく、比較的乾いた咳が出ます。
また、のど周りの気道を支えている筋肉なども影響を受けているため、気道が全体に伸びて垂れ下がっているような感触も感じられることがあります。
小型犬種に比較的多いのですが、猫でも時折見られる事があります。
レントゲンを読影すると気道が細くなったり、湾曲している像が見えます。
治療法としては、去痰剤や気管支拡張剤などの内服薬などで支持し、症状の悪化を防ぎますが、根治的な緩んだ筋肉を強くする薬などはまだありません。
そのため、内服薬が効かない場合には、手術という選択肢になりますが、まだ、手術のリスクや再発防止等に関しては完全とは言えない手術ですので、最終的な手段ということになります。
また、高齢だと、リスクも高いので、見合わせることもあるかもしれません。

次に、胸腔の中、主に気管支にかかる部分で湾曲が起きている場合は、先天的なものの可能性も高くなりますが、肺や、血管神経等の異常から、圧迫を受けている可能性があります。
この場合は、湾曲を起こさせている原因を調べて、それぞれの治療をすることになります。ただ、先天的なものの場合は、気管支部分での湾曲、変形への矯正手術はまだ術式が確立されていないので、難しいでしょう。

現在のnekoronくんの年齢、状態などをお聞きしても、内服での支持療法が一番の選択だと思いますが、薬も症状によっての調節が必要になりますので、治りがあまり良くないような時は遠慮なく担当獣医師に相談するようにしてみてくださいね。

参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください

投稿者 さん からの返答

お忙しい中、 時間を割いてとても詳しい解説をいただきまして誠にありがとうございました。 気管の湾曲についてよくわかりました。 どのケースにしろ手術は難しそうですので内科的に対処して行こうと思います。 

激しい喘息については主治医の先生に診てもらったところ、肺水腫になっているということで利尿剤とステロイド、抗生物質を注射してもらいました。 その結果先生も驚くほどぴたりと喘息が止まり、まずは一安心となりました。

怪我をした状態で捨てられていた猫で、その後何度かひどい事故や病気を経験してきました。 そのたびに今の主治医の先生に助けられて高齢猫と言われるまで生きて来れました。 せっかく授かった命、 これからも一日でも長く生きていられるように面倒を見て行こうと思います。 

本日はありがとうございました。

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