是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、seitanさん。
やはりかなりの高齢犬(15歳ゴールデンレトリバー)での子宮蓄膿症の事例ですが、ラブちゃんと同じく飼主さんが手術を希望されなかったので内服薬でのコントロールを行なった事があります。
開放性子宮蓄膿症だったのも幸いして、3ヶ月ほどで子宮の膨らみはなくなり、最終的には老衰で亡くなるまで抗生剤の治療は不要でした。ただし、1~2ヶ月に一度のエコー検査は継続して行い、子宮の状態に異常がないかのモニターは続ける必要はありました。
ただし、このことがあるからラブちゃんも同じ治療で大丈夫ですという事ではありません。このケースは非常に運も良かっただけの事例なんだろうと思っています。
もっと高齢のケースでも血液検査をして、麻酔が問題ないとなれば、積極的に手術に踏み切ったケースも多くあります。
子宮蓄膿症はその後に続く敗血症や合併症の問題が大きく、早めに手術する事がその命を左右する事はよくあります。
同様の事例は参考になる事もあると思いますが、その予後の判定についてはあまり参考にならないのです。わたしとしては、早くラブちゃんの血液検査をして、肝機能腎機能に問題がなければ早めの手術を決断される事をお勧めします。
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください
追記(2008/02/13)
3年前の熱中症の際の障害として、後遺症が何か残っているということなのでしょうか?後遺症も残っていないということであれば、それが、麻酔に対する耐性を下げるということはあまり考えられません。熱中症の既往症があることによる麻酔に対するリスクはごく低いものだと理解していただいて大丈夫だと思います。
手術を前向きに検討されているとのこと、ラブちゃんが血液検査等に異常なく、無事手術を受けられるよう、また無事に手術が成功に終わるようにお祈りしております。
2008/02/12 10:16 参考になった! 0
投稿者 seitan さん からの返答
この度は、貴重な意見をお聞かせ頂きありがとうございます。
ただ、一つだけ気になることがあります。
前にも書いたように、実は三年ほど前の夏に軽度な熱中症に掛かった経緯がります。
現在掛かりつけの主治医もそのことについて気にしていました。
「たとえ、肝・腎機能が血液検査によって問題なしとしても、熱中症により脳に障害が残る場合もあり、麻酔のショックで亡くなることも十分に考えられる。」と、言われました。
そのリスクを振り切ってでも、子のこの生命力に掛けようと決断しつつありますが、ただ一つこのことが気がかりです。
再度アドバイスのほどお願い致します。
2008/02/19 10:16
子宮蓄膿症について
始めまして。子宮蓄膿症についてアドバイスを頂きたく質問させて頂きます。
この一月から二月にかけて生理が始まるのですが、今回の生理に不自然な症状が現れたのに気付きました。まず始まった数日は鮮血でしたが、徐々に茶色いものに変わり、小皿一杯位の量の出血が二回ほど、心配になり掛かりつけの獣医へ連れて行き、エコーとレントゲン検査の結果、子宮蓄膿症と診断されました。
主治医からは子宮の摘出手術をと言われましたが、高齢であることにも増して、過去に熱中症(軽度)にも掛かっていることもあり脳へのダメージ等も考えられ麻酔に絶えられるか?との指摘もありました。今は、一週間分の薬(ケジフェン・キサフロール)を投与させながら妻と相談しているところです。今のところはいつもと変わらず元気なのですが、薬を飲み始めたころより、水のがぶ飲みと頻尿、そして便が柔らかく下痢まではいきませんがそれも心配です。食欲も以前よりは細くなりました。
もし、手術を断念し抗生物質を続けたとしても限界があることを主治医から聞き、今はこの子の生命力に掛けてみようかと決断しつつありますが、同様の事例があるようでしたらアドバイス頂きますようお願い致します。