岩田 賢一 先生からの回答
はじめまして
おっしゃるようにストレスを与えないに越したことはありません。病院での処置としては皮下点滴等(病院によっては貧血治療としてエリスロポイエチン注射)くらいしかできないのが現状です。自宅で可能ならそのほうがいいでしょう。
つまり維持療法となります。
皮下点滴の利点は脱水の回復、栄養補給がメインです。
(ソルラクトのみですと脱水の回復)
可能なら薬の服用もお勧めいたします。
私共では薬は腎臓の機能を補薬として①吸着用炭素製剤、②ACE阻害剤を使用しております。
①の使用では腎臓でのろ過機能として血液中の有害物質(尿毒症関連物質)を吸着するはたらきがあります。(嘔吐解消あるいは減少貧血解消等)
②では慢性腎不全による尿蛋白漏出抑制(犬では慢性心不全に使用)に使用しています。
①②同時使用でも好結果が出る場合もあります。
また腎臓と心臓も密接な関係があり血行をよくする薬およびサプリメントの併用をして末期の腎不全と診断されながら1年以上生き延びた例もあります。
2008/07/08 10:30 参考になった! 0
投稿者 トーティ さん からの返答
お返事が遅くなりまして申し訳ありません。
やっぱり家で出来ることはなるだけ家でやるという、現状のままの方がいいのですね。
調子はあまり良くないですが、なるだけストレスがかからないように配慮していきたいと思います。
薬に関してはかかりつけの先生に相談してみます。
ありがとうございました。
2008/07/15 10:30
腎不全の治療について
はじめまして。慢性腎不全と診断された猫(♂/10才去勢済)についての質問です。
去年の秋に腎不全からくる重度の脱水と尿毒症で生死の境さまよいました。
また、その後、重度の貧血のため輸血を半年のあいだに3回ほど行っています。
(造血ホルモン治療は効果が無く、体質的に合わないのだろうと言われました)
現在は食事療法(k/d)と皮下輸液のみの治療です。
月に一度病院で検査、他は自宅での輸液(ソルラクト)250ccをほぼ毎日行っています。
その療法で、今年に入ってから比較的落ち着いていましたが、ここ一週間ほどまた状態が良くありません。
症状は食欲不振と嘔吐、それによだれが顕著です。
先生の話では、腎臓はもうほとんど機能しておらず、貧血の進行も早い、輸血も何回もは出来ないので、もって半年だろうと今年の初めに言われています。
また、体重も2k前後に減ってしまい、いろいろな検査はかえってストレスになるような状態です。
それで質問は「今後の治療を今のまま自宅で続けるか、もっとこまめに病院に通う方が良いのか」という事です。
かかりつけの先生からは「どちらでもかまいませんよ」と言われてしまい、自分では判断がつかずに悩んでいます。
私は10年ほど前、トリマーとして動物病院に2年ほど勤務経験があり、家庭での皮下輸液はそれほど苦ではありません。
ただ、静脈への輸液は出来ないので、最終的には連れて行くしかないのはわかっているのですが、「状態が良くないな」と思って連れて行っても皮下輸液するだけで戻されることが何度もあり、皮下輸液するだけだったら自宅で輸液したほうがストレスかからなくて良かったのでは?と思ってしまいます。
慢性腎不全が良くなることは無く、悪くなる速度を抑える治療しか出来ない事はわかっていますし、状態的に末期症状だと思われるので、ある程度の覚悟は出来ています。
ですが、何がこの子のために一番いいのだろうと考えると、出来るだけストレスを与えずにゆっくりさせるのが一番ではないかと思ったり、あるいは病院にもっと行けばまだ何か治療法があるのでは?と考えたりして、悩んでしまいます…。
なんだかまとまりのない質問で申し訳ありません。
よろしくアドバイスをお願い致します。