井上 平太 先生からの回答
大変お困りの様子だと思います。里子に出した子の病気とは、おそらく離れたところに住まう孫の事のように、辛く如何ともしがたいお気持ちだと思います。
腫瘍の治療法はマニュアルが有って無いような物でございます。同じ病態に見えても動物の個性が違い、飼い主の希望が異なればその掛け算の分だけ治療法がございます。
ネットで調べた2.3歳というのは、発症してから3年以内に80%の猫が死に至るという記述の事ではないかと思われます。これに関しては感染した年齢や猫の体力や環境などのストレス要因によってかなり異なります。感染しても発症しない場合や完治する場合もございます。
しかし、今回のような病態ですと、治療の目標は腫瘍の縮小や治癒ではなく、悪化のスピードを遅くする事ではないかと思われます。拝見しておりませんので難しいのですが、おそらくは延命と生きている間の苦しみを抑え、少しでも楽に長く飼主の方と一緒にいられるようにする事が目標だと思います。真っすぐ歩けないなどの神経症状は、もともとこの病気で出る事がございます。一概には脳転移があるかどうかは分かりません。
では順にお答えいたします。
①抗がん剤が効かない事はよくある事です。狭義の抗がん剤なのか、ステロイドやインターフェロンの事も含んでの事なのかが判りませんので具体的には回答しにくいです。
②先に申し上げた通り、現時点では何とも言えません。しかし、この状況でCTやMRIを撮影して確定診断をすべきとも思えません。
③1歳未満での発症は十分ありえる事です。
④飼い主の方が迷われているのであればセカンドオピニオンを受けるべきです。通常はセカンドオピニオンを受ける事を担当獣医師に相談すべきでしょうが、検査データーをすでに頂いているのであれば言い辛ければあえて言わないで行っても良いと思います。
こればかりは本当の飼い主の方と獣医師との関係次第ですので、どちらが良いかはわかりません。
お大事にしてください。
2010/02/13 22:03 参考になった! 0
投稿者 nanachi さん からの返答
井上先生お忙しい中ご回答頂きありがとうございました。とても分かりやすく、悶々としていた思いが整理できてきました。セカンドオピニオンの事も含め里親さんと話合いして、ちび太に出来る限りの事をしたいと思います。ありがとうございました。
2010/02/20 10:03
リンパ腫の抗癌剤治療について。
以前、菜々♀の尿結石について質問させていただき、お世話になりました。今回は里子に出した「ちび太」の容態についてアドバイスをお願いしたく質問させて頂きました。
ちび太(♂9ヶ月)が11月呼吸が苦しいそうにグッタりしてしまった為、病院に行ったところリンパ腫(白血病も陽性でした)により胸水?が溜まっているとの診断でした。
その日1日入院。水を抜き抗癌剤投与に入りました。
それから毎日の投薬と毎週1回、抗癌剤治療に通院しています。
今回の投与日の数日前から何度か薬を上手く飲ませられなかった事がありました。投与日の2日前から食欲が無く、左目のあたりも腫れっぽく左足を引きずる感じもあり、触ると痛がる様子もありました。
投与日(2月6日)にレントゲンを撮ったところ、腫瘍が大きくなっているとの事!脳に転移してる可能性も考えられると…
薬が飲めてなかったので、注射で様子見るとの事で入院し、本日退院しました。元気は少し戻ってる様ですが、真っ直ぐ歩けない様です。
①腫瘍が大きくなると言う事は、抗癌剤がまったく効いてない…まっ たく効かない事ってあるのですか?
②やはり人と同じように脳にも転移してしまうのですか?
③インターネットで調べるとリンパ腫は2~3歳で発症…と目にする のですが1歳未満で発症ということもあるのですか?
④セカンドオピニオンも考えています。その場合、獣医師さんにその 旨を伝えるべきですか?
里親さん(友人)から連絡受けた事を、質問してしまっているので抗癌剤の名前とか、飲んでる薬とか分からない事が多くて申し訳ありません。どうしても納得出来ず、なにか可能性があれば知りたい!と思い質問させて頂きました。宜しくお願い致します。