是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、まろりんさん
皮膚の診察は、見た目だけでの判断は難しく、様々な検査も行ないますが、同時に診断的治療といって、治療をしながらそれらの治療や薬への反応性を見ながら診断していくケースも多くあります。
まろ君のケースも、少し治ってはまた発症するといったサイクルで繰り返して治療を受けているようですが、その原因として甲状腺機能低下症の可能性を示唆されたようですね。
たしかに皮膚の見た目の判断基準としては、甲状腺機能低下を疑うような症例ではありますが、T4やFT4の値を見ると、その可能性はかなり低いものだとわたしも判断します。
T4,FT4と甲状腺機能低下症の関係は必ずしも相関しないのであいまいな判断になってしまうのですが、特に1.8ということだと恐らくは甲状腺機能低下症では無いでしょう。
もちろん、T4やFT4の値が高いままの甲状腺機能低下症もまれにあるので、絶対甲状腺機能低下症ではないということは言えませんが、甲状腺ホルモンを用いない治療にきちんと反応している事などを踏まえると、その可能性はさらに低くなります。
参考になれば幸いです
皮膚病というのは長い付合いになる病気ですが、どうぞお大事になさってください
2010/10/19 10:12 参考になった! 0
甲状腺機能低下症について
5年程前から背部の深在性膿皮症で年に2~3回動物病院を通院しています。
5年前から通院している病院では、食物アレルギーと診断され食事をz/dウルトラ、シャンプーはノルバサンに変えるよう言われそうしてきましたが、膿皮症はずっと繰り返して発症していました。
昨年から通院している動物病院を変え、そこでお腹側(特に足、脇)の色素沈着、耳の脱毛、膿皮症を繰り返していることを踏まえると甲状腺機能低下症の可能性が高いと言われ、T4の値を調べてもらいました。(昨年7月)
値は1.6と正常範囲内ではあるが、年齢を考えると若干低いと言われました。しかし、はっきりとした診断は難しいと言われ、ホルモン剤は処方されませんでした。
今年8月に滋賀に引っ越しし、9月末より膿皮症の症状が出てきた為、近くの病院を受診しました。
そこでもう一度、検査をしました。T4値は1.8、FT4は1.5と正常値でした。
皮膚の色素沈着はずっとあり、膿皮症で薄くなった毛は生えてこないので、ずっとはげたままです。
耳周辺の毛も薄さを増しています。
現在、膿皮症の治療としてセファレキソン朝晩半錠を10日程飲んでいますが、今日また皮膚の表面がブツブツしており元気もありません。食欲はあります。
このような状態ですが、甲状腺機能低下症ではないのでしょうか?