だいじょうぶ?マイペット

乳腺腫瘍について

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ パピヨン / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
千葉県 / Sumomoさん

 
2011/01/27 20:59

はじめてご相談させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
昨日、左の一番尾に近い乳房の近くにぐりぐりしたものを見つけ、本日診察を受けたところ、乳腺腫瘍ではないかとのことでした。大きさは普通位とのこと。(私の感覚では1-2cmという感じでしたが)
先月、健康診断を受けたのですが、レントゲンの範囲内ではなく、また触診はそこまで細かく診ていないとのことで、先月あったのかどうかわかりません。
今後の治療としては、1.部分を摘出して悪性か良性を調べる。2.左半分の乳腺も取る。
先生のお勧めとしては2の左半分の乳腺を取る方です。1.の部分だけの場合、もし悪性であれば再度手術をしなければならず、時間も負担もかかるとのことです。左全部の乳腺を全部取ってしまった方が安心らしいのですが、心肥大ぎみなので長時間の麻酔が厳しいとのことでした。
そこでご相談したいのですが、まだレントゲンもとっておらず触診だけで、左半分を取ってしまう手術をした方がよろしいでしょうか?切らずに(もしくは負担のない程度の一部手術などで)悪性が良性かわかる方法はないのでしょうか?良性の可能性が50%とのことなので、良性の場合、なるべく傷口は小さくしてあげたいのですが。
また、インターネットで調べると避妊手術をしていない子がかかりやすいとの事ですが、今からでも一緒に摘出した方がよいのでしょうか?(8歳以上の子でも乳腺腫瘍にかかって一緒に手術しているケースが多いので)他にも避妊手術をしていないためにかかる病気があるようなのですが。
先生が左半分を取ってしまうのを薦められたのも避妊手術をしていないので、今後かかる可能性があることを考えられているのでしょうか?
悪性の可能性もあるので、早めに方法を決断して手術をしたいと思います。(と言っても早くて来月の中旬になってしまうらしいのですが・・・半月でかなり進行するものでしょうか?)
どうぞよろしくお願いいたします。

こんにちは
犬の乳腺は、皮下で縦につながっているために、基本的には、全部切除が薦められます。特に、腫瘍そのものをくり抜くような手術は、短期間での再発も多く止めた方が良いと思います。
もし、麻酔リスクが高い場合には、そけいリンパを含む下側から3個までの乳腺を切除する方法もあると思います。
避妊手術に関しては、早期(2回目の発情前)に実施した場合に、予防効果があることは解っていますが、腫瘍発生後の予防効果は、低いか無いように言われています。
ただし、個人的には、その後の子宮〜卵巣の疾患の予防を考えた場合、できれば一緒に手術して方が、良いように思っています。
また、手術直前の胸部レントゲン検査は、再度受けて方が良いでしょうね。

投稿者 Sumomo さん からの返答

ご回答どうもありがとうございます。
ちょうど右の乳腺にも小さな腫瘍が見つかり、現在針の検査に出しています。針の検査では実際には悪性か良性かの判断が確実ではないと聞いていますが、良性なのに大きな傷を作るのがかわいそうとの判断で、もし良性だとしたら腫瘍だけをくり抜く手術にしようと思っていたのですが・・・予防というのはどの程度までしたらいいのか、未だとても悩んでいます。とても参考になりました。どうもありがとうございました。

こんにちはパーク動物医療センターの古江です。
大切な家族の事、とても心配だと思います。そしてすこしでも小さな傷で済ませてあげたいというお気持ちも分かります.

片側全ての乳腺を切除するのか、部分切除をするのかについては、獣医師の間でも意見が分かれるところです。
実際にかかりつけの先生が診察し、根拠があって全切除する方がよいとの判断ならばその判断を信頼するべきだと思います。

ご参考までに、文献から引用した文章を記載しますね。

「乳腺腫瘍切除の外科的手技」 
(犬の腫瘍・2008年発行インターズー出版 P510抜粋)

『腫瘤摘出術:皮膚を切開し、腫瘍の周りの乳腺組織を鈍性に薄利する。通常この方法は1cm未満の小さな腫瘍に用いられる。

単一乳腺切除術:単一の乳腺の切除は1cm以上の腫瘍に対して用いられる。第4乳腺と第5乳腺は融合していることが多いので、通常は一緒に切除する。体壁や皮膚は、侵されている場合や腫瘍組織が近接している場合に切除する。

領域もしくは全乳腺切除術:複数の乳腺に腫瘍がある場合には、その複数の乳腺を切除する。局所性の腫瘍では、この手技と上記2つの手技とでは無病期間や生存期間に差はない。

リンパ節切除:リンパ節に浸潤している犬では、浸潤がみられない犬に比べ予後が悪い。そのため、予後に関する情報を得る目的で隣接(局所)リンパ節切除が推奨される。

卵巣子宮摘出術:多くの研究では、卵巣子宮摘出術を同時に行っても生存期間や無病期間に差はないと報告している。しかし、ある研究では、腫瘍摘出と同時に卵巣子宮摘出術をおこなった犬の平均生存期間は18.5ヶ月であり、乳腺切除のみを行った犬の6.1ヶ月よりも延長したと報告している。また、悪性乳腺腫瘍が発生した後に卵巣摘出しても腫瘍の進行には影響がないとされている。』

「卵巣子宮摘出時期と乳腺腫瘍の発症率との関連」同文献・P505抜粋
『初回発情の前であれば乳腺腫瘍の発症率は0.05%、初回発情と2度目の発情の間ならば発症率は8%、2度目の発情の後は発症率は26%である。』

つまり、初回の発情、2回目の発情が来る前(生後1歳前後)に避妊をすることは乳腺腫瘍の予防にかなり効果的です。それ以降は発症率は上昇しています。

悪性か良性かの判断は麻酔なしで行う生検(腫瘤に針を刺して、わずかに採取された細胞から判断する方法です)ではほぼ不可能とされているので、全切除にせよ、腫瘤部分のみの部分切除にせよ、麻酔をかけないと良性か悪性かは判断できません。

投稿者 Sumomo さん からの返答

ご回答どうもありがとうございました。
その後、もう一つ小さな腫瘍が右の尾の近くの乳房に見つかり、現在2つの腫瘍を生検にだしています。良性であれば、局部だけを取り病理にだし、悪性であれば、半分の乳腺を摘出する手術をしようかと考えています。しかし、たとえ良性で、今回腫瘍部分のみを取り除いたとしても、乳腺があると再発する確率は高く、結局その都度麻酔をかけて腫瘍をとっていくことになり、麻酔のリスクも却って高くなると思われるので、やはり半分乳腺をとってしまった方がいいのかと未だ判断に悩んでいるところです。子宮蓄膿症もかかる確率は半分以上のため、卵巣子宮摘出手術もお医者様には薦められていますが、あくまでも予防であり、予防にしては大きな手術なのでどこまで予防をしたらいいのかとても悩んでいます。避妊をされていない子も多いと思いますし、乳腺腫瘍もそのうちの半分以上がかかると聞いています。同じような悩みをかかえる飼い主さんも多いことと思いますので、生検の結果が出るまでインターネットなどで皆さんどのように対応されているかもう少し調べてみようかと思います。詳細なご回答本当にどうもありがとうございました。

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