是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、monoponnさん
さっそくですが、
生理時の出血の量や期間については個体差があり、はなちゃんのように飼い主さんが気付かないうちに終わることはよくあります。ただ、それで排卵が一切ない事はまれで、通常は陰部が腫れたりして、発情期も来ますし、妊娠能力もあります。
かかりつけの獣医師の言うように、出血量がとても少ないため自分で陰部をなめたりしているうちに終わっているのだと思います。
そのこと自体は特に問題になることはありません。
生理がわかりにくいということはあまり気にされなくてもいいと思います。
避妊手術ですが、されるのであれば生後6ヶ月から1歳未満くらいでの手術をお薦めしています。というのも、二回目の生理が来るまでに避妊手術を行った場合と、そうでない場合とで乳腺腫瘍の発生率が大きく異なるからです。また、卵巣からのホルモンのバランスが崩れて疾患が出やすくなるという問題点も出てきます。monoponnさんが耳にした話というのもそれらのことに関しての話だと思います。
ただ、手術による避妊効果や子宮疾患の予防の意味はもちろんありますので、3歳になったはなちゃんの手術をするかどうかは、飼い主であるmonoponnさんがそれらを望まれるかどうかで決まってくると思います。
また、生理が来ているかどうか、排卵があるのかどうかに関してはスメア検査といって、発情が来ているであろう時期に、膣の粘膜の細胞を綿棒で採取して調べる検査でわかります。
ただ、この検査に関しては、すべての病院でやっていらっしゃる訳では無いようですし、細胞の判定に若干の経験は必要ですので、かかりつけの獣医師が出来るかどうかの確認は必要だと思います。
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください
追記(2011.4.17)
追加の質問いただきましたのでお答えします
少し書き方が足りませんでしたね。
「卵巣からのホルモンのバランスが崩れて〜」というのは、体ができ上がってくると、卵巣がある状態が体にとって普通の状態になり、「卵巣からのホルモンが出ている状態」で体全体のホルモンバランスがとれているのが正常になります。
そのときに、避妊手術により卵巣、子宮を取ってしまうと、「卵巣からのホルモン」が無くなり、バランスが崩れてしまい、いろいろな疾患が現れやすくなるということです。
ですので、1歳未満で避妊手術をしないとこういったリスクもあるというmonoponさんの解釈のとおりです。
すでに3歳になるはなちゃんの場合、卵巣からのホルモンもあって現在、体全体のバランスがとれている状態のため、それが崩れる可能性もあります。ただ最初の回答で述べたように、避妊と子宮関連の疾患予防の意味はありますので、そのどちらを飼い主さんが選ぶか、よく考えてあげてもらえればと思います。
2011/04/15 10:11 参考になった! 0
投稿者 monoponn さん からの返答
非常に参考になりました。
ありがとうございます。
ひとつだけ教えていただきたいのですが、文中の『卵巣からのホルモンのバランスが崩れて疾患が出やすくなるという問題点も出てきます』というのは1歳未満に避妊しなければこういうリスクもあるという理解でよろしいでしょうか?
2011/04/22 10:11
生理時の出血がない
はじめまして。
アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。
チワワメスです。
今年の6月で満3歳になるのですが、今まで一度も生理の出血を見たことがありません。シーツに薄く血がつく等もなく全くシーツが汚れた事もありません。生後2カ月でショップから連れて帰ったので避妊もしていません。
かかりつけの病院に健康診断(年2回)の際に毎回確認しているのですが、薄い子もいるとか自分でなめてる内に終わっている、局部が腫れていたり、乳が張っている時がその時期との事で、気になるなら避妊手術も考えて下さいとの事です。
長くなりましたが質問です
①チワワだと、中には全く出血がわからない子もいるんでしょうか?
②特に問題なければ、もうすぐ3歳ですが避妊した方がいいでしょうか?(生後半年ぐらいに避妊しないと効果が薄いと耳にした事があります)
③検査したほうがいいでしょうか?また検査するならどんな検査になるんでしょうか?
長文申し訳ありません。よろしくお願いいたします。