だいじょうぶ?マイペット

甲状腺癌

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ ビーグル / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
栃木県 / ちーさん (この方の過去の質問 1件)

 
2011/09/05 22:54

はじめまして。昨年終わりころより右のどにコロコロしたものがあり近所の獣医さんに診ていただいてましたが、先月末より腫瘍科のある病院へ紹介いただき転院しました。細胞針の結果、甲状腺癌である事がわかり、即開腹手術が行なわれましたが、出血も多く神経及び気管を巻き込んでるとのことで何もしないまま閉じることにしました。腫瘍の大きさは4c×5cステージ3だそうです。
抜糸は来週で、その後大学病院にて、放射線照射をすすめられましたが、片道2時間かけ腫瘍が小さくなるという放射線治療をすべきなのか、また腫瘍は小さくならないけど進行を遅らせる事ができるという抗がん剤治療を半年かけ今の病院で行なったらいいのか結論がでません。
私は癌を治す事よりもまず、少しずつしんどくなってきた呼吸と食事を楽にしてあげたいのです。また今は痛みはないようですがこの先痛みはでてくるのでしょうか?その時は痛みを取るお薬はあるのでしょうか?治療費うんぬんより一番うちの子にとって良い治療をしてあげたいと思います。アドバイスお願いします。

yukenyunaさん、ビグちゃん、こんにちは。

甲状腺癌とのことで、かなりお悩みのことと思います。
すでにホームドクターさんでご説明があったと思いますが、いくつか知識の整理をしましょう。

甲状腺癌は、悪性腫瘍の中でも悪性度の高い、怖い腫瘍の1つです。

治療法には主に外科手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)があります。
最も効果が見込めるのは外科手術ですが、気管などを巻き込んでおり手術ができない場合は、放射線治療が望ましいとされています。
放射線治療では70〜80%の可能性で腫瘍の増殖を抑えることができます。
そして、効果のあった子達では、1〜2年の生存が期待できます。
しかし、腫瘍が小さくなるまでには、数ヵ月かかることが一般的ですから、すでに呼吸が苦しいようであれば辛い数ヵ月になるかもしれません。

化学療法は、眼に見えない細かな癌細胞の増殖を抑え、遠隔転移をしにくくするのが目的です。
ビグちゃんのしこりの大きさだと、75%以上の確率で遠隔転移が起こります。
これを抑えるために化学療法を行うというのは理にかなっています。
逆に、手術ができない大きなしこりそのものに対しての効果はあまり期待できません。
また、甲状腺癌に効果があるとされている抗がん剤はいくつかありますが、効果のある可能性は約50%とされています。

これらの「癌」に対する治療とは別に、胃瘻(いろう)チューブを設置するという考え方もあると思います。
人間と同じように、チューブを通して胃に流動食を入れることができるようになるので、「お腹がすいた」と苦しむことはなくなります。
また、各種内服薬もチューブから入れることができます。

ガンと闘う子たちは、人間と同様に痛みやダルさとの闘いもあります。
しかし、人間と同様に、さまざまな鎮痛薬がありますので、ご安心ください。

聞きたくない嫌な情報も含まれていたと思います。
これらのメリット・デメリットを踏まえ、ご検討ください。
一度、大学病院の専門医を受診し、意見を聞いてみるのもよいのではないでしょうか。

何が正しいというよりも、何をしてあげたいのか。
どの辛さを取り除いてあげたいのか。
それをホームドクターさんと十分にご相談してみてください。
ビグちゃんが1日1日を快適に過ごせることを祈っています。

アイビーペットクリニック
宮澤 裕

投稿者 ちー さん からの返答

宮澤先生、貴重なご意見とアドバイスをありがとうございました。取り急ぎ大学病院へ紹介していただき連れて行ってみようと思います。

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