杉浦岳 先生からの回答
はじめまして。
クッシング症候群のことをある程度ご理解頂いているようですので、ご質問内容についてお答えさせていただこうと思います。
まず、検査と投薬の負担についてです。きちんと検査し、結果を評価してお薬を調整している限りは、例えば検査や投薬をしない時と比較して体への負担を減らすことができるでしょう。今はまだ薬の適正量を調べているような状況なので、状態が安定すればそれほど頻繁に検査をすることもなくなるでしょう。調整は薬の量を変えたり、投与回数を変えたりすることで行いますので、主治医の先生とよく相談されるといいでしょう。
食事は膵炎がなくても気をつけてあげるといいですね。良質なドッグフードは完全栄養食で、そこに何らかの他のものを混ぜるということはバランスを崩しているとお考えください。クッシング症候群は太りやすくなる病気ですから、摂取カロリーをきちんと考えてあげないと体重が増えて病気のコントロールに影響します。また高齢になるほど食事が重要なことは人間と同じです。エイジングケアは良いフードなので、特別な理由がなければ缶詰などに変える必要はないと考えますが、どうしてもドライフードだけで食べなければ肉や野菜を目分量で混ぜるくらいならきちんとした缶詰フードを混ぜたほうがずっと栄養バランスは優れているでしょう。どのような缶詰がいいかは主治医の先生に御確認ください。
基本的にクッシング症候群は食欲が出る病気なので、「これしか当たらない」ということがわかれば諦めて食べるようになるのではないかと推測しますが、この辺りもきちんと主治医の先生に相談の上でどうするか考えてあげてください(他に食欲が落ちる原因があると困りますので、この文章だけで急に食事を変えないようにしてください)。
クッシング症候群はきちんとコントロールをすることで寿命にはあまり影響しないと言われています。それよりきちんとコントロールが出来るかどうか、できない場合にはなにか問題がないかどうか、他の病気にならないかなどに留意し、定期的に検診を受けられることをおすすめします。
良好なコントロールが出来るようになるといいですね。
2013/07/02 09:28 参考になった! 3
投稿者 さん からの返答
ご丁寧なご回答をいただきありがとうございました。
病気を抱えている高齢犬なので、食事の管理が大切なことはわかっておりましたが、薬を飲ますのにも一苦労で、蒸しパンやサツマイモなどの体に良くないものに包んでやってしまいます。大変反省しております。食事も、先生のアドバイス通り、極力無駄なものを混ぜないようにしたいと思います。
何よりも、クッシング症候群自体が、寿命にあまり影響がないと知り、安心いたしました。
主治医の先生とご相談しながら、今後、尿や飲水量、食事等、管理をしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
2013/07/09 09:28
クッシング症候群
現在、9月で13歳になるミニチュアダックスフンドの雄を飼っております。去勢済みです。体重は6kgです。
1か月半前、多飲多尿が気になり、病院に参りました。
検査の結果、頭の腫瘍のクッシング症候群と診断され、アドレスタンを服用しております。一回目の検査では30mg、2回目の検査では40mgm、3回目の検査では一気に60mgに増やされました。薬の作用で、尿の回数や、飲水量は減ってはきました。
今後も、二週間に一回、検査を行い現在、10以上の数値が正常範囲になるまでお薬が増えていくとのことでした。
しかし、検査の副作用、お薬の量の多さによる副作用が心配です。あまりにもお薬が多いのではないかと思い、特に心配です。
生涯、お薬を飲み続けることに納得しておりますが、今後、症状が改善されていけば、検査の回数や、お薬の量が減っていく可能性はあるのでしょうか?
また、膵炎を起こしたことがござますので、食事に気を付けるようにとのアドバイスをいただきましたが、ささみや、サツマイモ、人参などのお野菜やお肉は与えないほうがよいのでしょうか?ささみなどの肉類が入っていないと食事をしません。
ささみは、クッシング症候群や加齢に、食事は影響いたしますか?
餌は、ROYAL CANIN ベッツプランのエイジングケアをあたえています。缶詰などの食事に変えたほうがよいのでしょうか?
最後に、一番気になっていることなのですが、クッシング症候群を患ってしまったことにより、寿命は短くなってしまうのでしょうか?すでに高齢なこともありますが、何年くらいは一緒に過ごせるのでしょうか?徐々に体調は悪くなっていくものなのでしょうか?食欲はありますが、時々辛そうな声を出したり、寝てばかりいます。
お忙しいところ申し訳ございませんが、お返事をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。