玉井 康教 先生からの回答
血管周皮腫は、悪性度は低く両性ですが、比較的再発が起こりやすい腫瘍です。特に、放置しておいて大きくなっていると断脚しないといけなくなる場合もあります。基本的に、抗がん剤は効きにくいです。今回、マージン(腫瘍から余裕を持って切除)がある程度取れているのであれば良いですが、特に下深部)の部分が、十分であれば再発は少ないと思います。
2005/11/04 19:14 参考になった! 2
投稿者 さん からの返答
玉井先生、ご返答ありがとうございます。
病理検査では、一応マージンは確保できたそうです。
再発は心配ですが、気をつけて、経過を見ていこうと思います。
2005/11/11 07:14
山本 剛和 先生からの回答
血管周皮腫は犬にだけ発生する腫瘍で、組織学的には「良性」とも「悪性」とも判断がつかない、分類不能な腫瘍と言われています。以前は「組織学的には良性」などとも言われていたようですが、これは単に「転移」はあまりしないので直接生命に関わることが無い、と言う意味に過ぎません。しかし、再発率が極めて高く、しかも何度も同じ場所に繰り返し再発するため、現在では、「臨床的には悪性挙動を示す腫瘍である」と考えて治療にあたるべき、と言われています。今回の手術でも、充分なマージンが確保できていないのであれば、再発には充分気をつける必要があると思われます。
再発した場合、抗がん剤は効果がありませんが、放射線にはある程度感受性があると言われていますので、考慮する価値はあるかもしれません。
2005/11/05 00:18 参考になった! 2
投稿者 さん からの返答
山本先生、ご丁寧なご返答ありがとうございます。
やはり、あまり予後のよくない病気なのですね。
術後の病理検査では一応マージンは確保できたそうなので、経過を見ていこうと思います。
2005/11/12 12:18
血管周皮腫について。
先日、前足の付け根にできた腫瘍を摘出しました。
腫瘍が、大きめの卵くらいあったので、
広範に切除できずに、周りをレーザーで焼いてもらいました。
断足はしていないのですが、血管周皮腫という病気は再発しやすいのでしょうか?
再発した際、抗がん剤や放射線治療では効果がないのでしょうか。