だいじょうぶ?マイペット

左右対称の脱毛

質問カテゴリ:
皮膚の異常

対象ペット:
/ プードル / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
滋賀県 / バロンままさん (この方の過去の質問 4件)

 
2006/02/04 23:27

はじめまして。1歳3ヶ月の未去勢の♂です。
耳が付け根から3分の2、前足の甲の少し上に楕円状で2センチ程、後ろ足の踵部分が、それぞれ左右対称に脱毛しています。
3週間ほど前に獣医師に受診しましたところ、1ヶ月前に比べて体重が2.1kgから1.9kgに減少しておりました。
その1ヶ月の間に、ウンチの臭いが気になるという理由で、私が独断で餌をアイムスからサイエンスに切り替えたのですが、先生は「おそらくバロンにはサイエンスが合わなかったのだろう」とおっしゃられ、餌をアイムスに戻すか、体重を増やすためにもワンランク上のユーカヌバ活発犬用を与えてみるようにと勧められました。
ともに、「リノビッツVZ」というサプリメントも与えています。
とても元気で餌の食いつきも良く、脱毛部位も炎症などは無く、痒がる様子もありません。
以前はほとんど毛が抜けることは無かったのに、今はクッションや衣服に常に毛が付きます。
毛は脱毛部位付近は産毛のように細くなっています。
「体重がのってくれば、毛も生えるでしょう」とおっしゃって頂いたのですが、インターネットで調べていくうちに
「ホルモン性皮膚炎」という病気があることを知り、
他の先生のご見解を賜りたく、ご相談させて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。

今本です。

回答させていただきます。
まず、左右対称の脱毛ということで、よくあるのがからだの内側から来る場合の脱毛です。確かにおっしゃるとおりのホルモン反応性の脱毛もあるかもしれません。こういった場合には血液検査がすすめられます。痩せていることですし、様々な要素を調べる価値はあります。
それ以外にも案外、体の内側から来る様々な要因での脱毛があります。

脱毛部分に炎症もなく、痒みもないということですが、念のために掻いたりこすったりしていないか?なども考えていく必要もあると思います。

ここまでやってわからない場合には、毛を何本か抜いて毛根の状態を観察したりします。毛根の状態を観察することで、現段階でどのくらい毛が成長をしていくのかを区別できます。この毛の周期を観察することも重要ではないかと考えます。

ちょっとその話を書かせていただきます。

毛の成長は、周期的に行われています。
活動的な成長期  成長期と非成長期の間の途中(過渡期)の退行期、そして休止期。このサイクルで行われています。この毛の周期は、犬種によっても異なります。とくにプードルでは、成長期の毛がちょっと多いという傾向を持っています。また、この毛の周期は、成長因子などの物質による調節をされています。また、環境的な変化によっても変わります。そういた状態を観察することも抜け毛に対しては意味のあることであると考えます。

そして、これらの周期に影響を与えるものを調べたり、毛根の状態を観察しても特に異常がない場合には、栄養学的な要因を考えて行きます。この順番は、特にといませんが、どこかで検査を主治医の先生がされるかです。今回のような場合には、食事から来る影響はあまりないと思われます。しかし、念のために、、、いろいろと考える必要があるのではないでしょうか?
それでも抜け毛がおさまらない場合には、皮膚の組織の検査をして、皮膚の中で、毛穴に対してどのような影響を与える変化があるかも区別する必要があります。ここまで来るとかなり専門的です。皮膚科専門医の先生にお任せするのがいいかもしれません。

体重が減った原因を考えていくのも、もしかしたら今回の抜け毛に影響を及ぼしているかもしれません。
本当に、いろいろと考えなくてはいけないので、難しいのではないか?と思ってしまいます。単純に服を着せている部分がすれて、毛が抜けているだけなら、それはすぐに問題も解決できますが、、、、実際に診療していないので、特定の病気に対して、偏ったコメントになっている可能性があることもご理解ください。

他の先生のコメントもいただきたいと思います。様々な意見の中からきっといい答えが見つかるかもしれません。

おだいじに。。。。

投稿者 バロンまま さん からの返答

ご回答、ありがとうございました。
やはり、ホルモン反応性脱毛の可能性もある…、
という事に不安を覚えつつも、血液検査等の具体的なアドバイスを頂き、一日も早く原因を調べて治療してあげたい、と思いました。
本当にありがとうございました。

一足飛びにホルモン異常というのには、ちょっと無理があります。やはり再三書いてきました通り、順序だてて調べてゆく必要があります。
左右対称に異常が出るのも、件数からすれば、アレルギー性やアトピー性の皮膚疾患のほうが圧倒的に多くみられます。
1:皮膚セロテープ染色
2:抜毛検査
3:皮膚掻爬検査
4:真菌培養(真菌、酵母の同定まで)
5:特異的IgE抗体検出による、アレルギー検査(各項目)
6:血液性化学検査(項目ごと)
7:血液塗抹染色(血球像、百分比)
8:ホルモン検査(各項目)
9:パンチバイオプシー
1~4まではルーチンで、すべてのケースで行います。ここまでで引っかからなかったり、それだけではないと判断した場合、5以降の検査を必要に応じて行います。
おそらく・・・・・といったかたちで治療する場合、効果がなかったときに戻れるような方法を取ってゆくべきだと思います。うちに転院してくる患者さんの多くは、長く治療しているのに効果がなく、また原因もはっきり言われていないといったケースが大半です。皮膚病の治療は長くかかったり、治療に抵抗するものもあります。原因がはっきりしていれば、それも納得できるのですが、不明のままでは不信感につながります。

投稿者 バロンまま さん からの返答

ご回答、ありがとうございました。
順序だてて…、ですね。
どんな風に調べていけばいいのかがわからず不安でしたが、まず、1~4の検査を受けさせてみようと思います。
本当に、ありがとうございました。

 ホルモン性皮膚疾患には数種類あります。
多くの場合、頭や足に病変を見るよりも胴体にみることが多いです。脱毛と同時に皮膚に黒色の色素沈着を見ます。また、一般的に1歳でホルモン性疾患を起こす頻度は低いでしょう。

 どのような場所か正確に判断できませんが、耳の付根と踵は正常なワンちゃんでも少し毛が薄めです(前足の甲は薄くはありません)。

 脱毛がある場合は、まず、その部位を舐めたり、掻いたり、こすったりしていないかを見て下さい。同時に外部寄生虫と微生物感染をチェックして下さい。
 これらの情報が得られた後に今後の計画を立てていくべきですね。また、体重がこれ以上減らないかを常に自宅でチェックして下さい。



投稿者 バロンまま さん からの返答

ご回答、ありがとうございました。
体重は現段階で2.2kgに回復してきました。
脱毛部位に色素沈着も見られません。
なにかストレスを与えてしまっているのでしょうか…。
細かな変化を見逃さないようにし、かかりつけの先生に検査のご相談をしてみようと思います。
今道先生のご見解、参考にさせて頂きます。
本当に、ありがとうございました。

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