黒田 佳之 先生からの回答
はじめまして。黒田と申します。
喉のしこりとありますが顎下リンパ節のことですね。顎下リンパ節はリンパ腫だけでなく反応性に過形成を起こしてよく腫大するリンパ節です。この場合細胞診という検査を行なって正常なリンパ球で満たされていれば過形成ということになり、リンパ芽球や異型リンパ球という腫瘍化したリンパ球が増えていればリンパ肉腫が強く疑われます。
ただ判断がつきにくい場合がありますのでその場合は病理組織学検査(組織を採取して病理医に診てもらう)を行って確定診断をいたします。
お話ではだんだんと大きくなってきているとのことなのでリンパ肉腫かどうか診断するためにも病理組織学検査を受けられることを強くお勧めいたします。経験上ゴールデンは他の犬に比べてリンパ肉腫の多い犬種であると認識しております。
検査のための全身麻酔によるリスクはそれほどあるとは思えません。
ずっと心配しているよりも過形成であることを期待して早期に検査を受けられることをお勧めいたします。
おだいじにどうぞ。
2006/03/03 01:19 参考になった! 5
投稿者 あねき さん からの返答
黒田先生、さっそくお答えいただきありがとうございました。
一人で考えておりますと、悪い方へ悪い方へ考えてしまうのですが、とにかく病理組織学検査を受けてみる決心がつきました。
深謝いたします。
2006/03/10 01:19
喉のしこり
はじめまして。よろしくお願いします。
経過を説明させていただきます。
昨年6月にふと喉に左右1ヶづつ、2センチ弱のしこりがあるのを発見し、すぐにかかりつけの病院に行きました。
全身触診した結果、他のリンパ節の腫れはなく、他の理由で腫れている可能性もあるので、抗生物質を飲ませて様子を見ましょうということになりました。
その後、2週間後に診せに行った時もしこりに変化はなく、もう少し様子を見ましょうということで、その時は薬は処方されませんでした。
しかし、ネットで調べたりすると、リンパ腫の場合は進行が早いとあるので気になり、すぐに他の病院に行きました。
その病院では、健康診断を勧められ、その日に血液検査と針でしこりの細胞を採取する検査を行いました。
結果はすべて正常値内で「今のところは問題ないでしょう」とのことで一安心しておりました。
が、先月末に年1回のワクチン接種に行ったところ、「喉のしこりが大きくなっているので、今日はワクチンはやめてもう一度細胞を調べてはどうか」と言われたのでそうしました。
検査の結果はまた異常は見られませんでした。
しこりの大きさは、右が3センチ、左が4センチとのこと。
歯も耳も綺麗と言われました。
しかし先生に「この検査では分からない場合もあるので、
もっと詳しく調べる検査(全身麻酔で組織を大きく採取して、研究センター?でスライスして調べる)をしてみたらどうですか?」と言われました。
とりあえず2週間後に、しこりが大きくなっているか診せに行くことになっていますが、全身麻酔の検査をすべきか迷っています。よく説明していただき「おとなしい犬なので、
足などだったら全身麻酔はしなくて良いと思うが、喉なのでした方が良いだろう、採取にかかる時間は短いが手術になるので予約が必要」等、検討してみてくださいと言われました。
今まで体調を崩したことはなく、食欲も元気もものすごくあり、強いて言えば、ちょっとケアを怠ると外耳炎になるくらいです。今も少しですが赤茶色の耳垢がコットンにつきます。
こんな大きなしこりができるのは、やはり普通はありえないことでしょうか?
全身麻酔による検査をするなら、一刻も早い方が良いのでしょうか?
全身麻酔によるリスクは、そんなに考えなくても良いのでしょうか?(子犬の頃、去勢手術の時は経験あり)
検査結果が最悪の場合を考えてしまうと、ちょうど2年前に告知から1ヶ月で肺癌で亡くなった私の父親と重なり、悲嘆にくれてしまいます。
長くなりましたが、何かアドバイスがいただけるならお願いいたします。