橋本 祥男 先生からの回答
多くの飼い主様が悩まれる問題です。
①避妊手術は子宮や卵巣、乳腺の病気の予防に成ります。
避妊をされないワンちゃんと、避妊済みのワンちゃんで、
明らかな寿命の変化が有ります。
避妊済みの方が平均寿命は長く成ります。
避妊手術の意味が在ると思いませんか?
②現在7歳程度として、前述のような病気が生じて、
子宮や卵巣を取る手術を受けないといけなくなったとしたら、
その時の方が高齢に成っており、
もっと手術負担が大きく成ると思いませんか?
③ガンに言及しておられますが、
女性器にかかわる腫瘍という事で、
判断してよろしいでしょうか?
そうだとすると摘出手術をせずに完治する可能性は有りません。
がん患者は高齢であるのが普通です。
高齢ゆえに手術が出来ないという事は有りません。
高齢で何か他に手術リスクを伴う状態が有った時、
手術を回避するかもしれません。
現状で手術が出来るか、するべきかしない方が良いか、
主治医とよく相談して決定してください。
2006/06/21 13:38 参考になった! 0
投稿者 miwamiwamiwako さん からの返答
橋本先生、お忙しいところご回答いただきましてありがとうございました。
避妊手術は2回目発情前にと書かれている本が多いので、もう手遅れかなぁと思っていましたが、そうではないのですね。
主治医へ相談=手術決定という雰囲気になるのではないかという不安で、主治医に相談出来ずにいました。
ですが、7歳の避妊手術でも延命につながるという事が分かりましたので、一度主治医に相談して、さらに詳しい説明を頂こうと思います。
どうもありがとうございました。
2006/06/28 01:38
佐々木 厚 先生からの回答
こんにちは。
避妊手術で乳癌の発生を抑えることが出来るのは、
2回目の発情までですから、
いまから手術しても乳癌の発生率を抑えることは出来ません。
でも避妊手術には、子宮や卵巣のたくさんの病気を
未然に防ぐことが可能です。
手術が可能かどうかは、人間と同じように
年齢は関係ありません。
高齢でも検査結果が問題なければ十分に手術可能です。
避妊手術をしないでがんになるとすれば、
卵巣・子宮のがんのみです。
これも年齢は手術が出来ない要因にはなりません。
手術のほかには、がんの治療法には、
「放射線療法」「化学療法」「免疫療法」「ホルモン療法」
などたくさんあります。
動物のがんについて知りたいのであれば、
「ペットががんになった時」が最高に素晴らしい本です。
これ一冊で十分ですね。
是非、読んでいろんな人に勧めてください。
2006/06/21 17:48 参考になった! 0
投稿者 miwamiwamiwako さん からの返答
佐々木先生、お忙しいところご回答いただきましてありがとうございます。
これからでは、乳癌の発生を抑える事が出来ないというのは、悲しい現実ですね。
しかしながら、子宮/卵巣の病気予防になるとのことですし、手術年齢も問題ではないという事が分かりましたので、前向きに避妊手術の検討したいと思います。
先生のご紹介下さいました本は、探して是非読んでみたいと思います。
どうもありがとうございました。
2006/06/28 05:48
避妊手術について
はじめまして。
早速ですが、愛犬に避妊手術を受けさせた方がいいものか悩んでいます。
幼犬であれば迷わず手術をするのですが、4歳の時にもらってきた子で、避妊手術は受けていませんでした。
半年に1度正常なヒートがあり、手術に際して気になる事と言えば、6歳の定期検診時に、心電図異常があり右心肥大または左弁膜機能異常の疑いがあると言われた事です。特に治療の必要はなく、4ヶ月に1度心電図をとり定期観察しています
①ヒート回数と腫瘍の発生率からすると避妊手術を受けさせる事に意味があるのかどうか
②もうすぐ7歳になり手術の負担が大きくはないか
③手術を受けずにガンに罹患した場合、高齢であるが故、摘出手術が実施出来なくなるということはないのか。その場合はどんな治療があり、完治の可能性はあるのか
など、考え始めるとわからないことだらけです。
どこか体に異常があるわけではないので、このように質問させていただくのにも気が引けたのですが、先生方どうぞよろしくお願い致します。