佐々木 厚 先生からの回答
こんにちは。
きちんと系統立った検査をして、
確定診断を行う必要があります。
診断がないのに、ステロイドを使用することは、
百害あって利益無しです。
まずステロイドの外用も内服も1-2週間止める必要があります。
そして、皮膚病が発生した情況と進行した状況を詳しく
飼い主に絵を見せながら聞くことが重要です。
それから以下の検査を必ず行います。
①真菌の検査・培養。
②毛を刈ってから、くりかえしのスクレーピング検査。
③血液検査。完全な検査です!CBCといいます。
④生化学検査。
⑤アレルギー検査。
⑥パンチバイオプシー検査。
⑦舐めたりできないようにすること。
これらをきちんとやって、確定診断をつけて
それにもとずいた治療をすればよくなります。
簡単な検査ですが、その病院でできなければ
出来る病院を探しましょう。
犬種・年齢も考えると
基本的なことをきちんとやれば診断でき治療できると想います。
2006/07/08 10:50 参考になった! 0
伊東 彰仁 先生からの回答
原因がはっきりしていないのにステロイドを使うことは、今後の検査に問題が生じることになりましたね。まずかかりつけの先生に、ちゃんと検査した上で、原因の治療をお願いすべきです。そのために、ステロイドは止めなければなりません。勝手に止めるのではなく、先生と話し合った上で止めて、後日(うちでは1~1ヵ月半後)、初めから検査のやり直しです。
ステロイドは、比較的よく使う薬ですが、原因追求の妨げになりますから、先に検査して使うか、その使い方を検討する必要があります。
ちなみにうちの検査の流れです。
1:皮膚セロテープ染色
2:抜毛検査
3:皮膚掻爬検査
4:真菌培養(真菌、酵母の同定まで)
5:特異的IgE抗体検出による、アレルギー検査(各項目)
6:血液性化学検査(項目ごと)
7:血液塗抹染色(血球像、百分比)
8:ホルモン検査(各項目)
9:パンチバイオプシー
現在のところ、1~4まではルーチンで行っている検査で、必要に応じて5以降の検査をしています。
しかし、以降の治療や誤診を防ぐためにも、5~7はルーチン化しようと考えています。
2006/07/08 11:58 参考になった! 0
足の付け根を掻く
足の付け根と後ろ足を痒がり舐めたり掻いたりしていたので獣医さんに診てもらいダニの検査をしてもらいましたがダニは発見できず取り合えずステロイド剤を飲んだりサプリ剤を与えたりしているのですが、いっこうに良くなる気配が無いまま3ヶ月過ぎています。
足の付け根は毛がなくなり赤くなっています、後ろ足は舐めたり噛んだりして出血することもあります。ステロイド剤を飲んでも痒みがおさまらなく困っています。