井上 平太 先生からの回答
ケチフェン=ケトブロフェン(NSAIDS系の鎮痛剤の一種)は効能書・農水省の認可・諸外国の使用例において、猫に使える鎮痛剤とされております。
しかし、歴史的にNSAIDSに分類される鎮痛剤は猫では副作用が出やすく、猫に使うべきではないと言う状況がつい最近まで続いておりました。今でも慎重に考えている獣医師もおります。もちろん今でもケトフェン以外のほとんどのこのタイプの鎮痛剤は猫での使用が推奨されてはおりません。
今回の主治医の先生が反対されている理由としては2つ考えられます。
一つ目は上記の慎重派である場合。2つ目としては年齢や病態的に向いていないと考えられる場合です。
ケトフェンだけではございませんがNSAIDSは消化管潰瘍・腎不全・肝不全に注意すべき鎮痛剤とされております。
胃腸の弱い患者や肝臓や腎臓の機能が低下している患者・あるいは年齢的に内蔵機能の低下が予想される患者の場合には、使用を避ける事もございます。
猫では他の動物と比べ比較的安全にステロイドによる鎮痛が行えるため、こういった場合には副腎皮質ホルモンを鎮痛剤の代わりに第一選択薬として用いる事もままございます。
お大事にしてください。
2008/02/12 01:08 参考になった! 0
投稿者 福夢 さん からの返答
井上先生、この度は、大変丁寧なお返事を頂き
誠にありがとうございます。
そうですか、そう言った、使用に関して
難しいお薬なのですね。
こちらの獣医師の先生は大変、慎重な先生なのです。
知人の猫が末期がんと分かり、どう言ったものか?とお尋ねしたかったわけですが
大変お忙しくされていたので、
詳しいお話を伺うことが出来なかったのです。
とてもよく分かりました。
本当にありがとうございました!
2008/02/19 01:08
ケトフェンについて。
病院のポスターを見て先生に尋ねたところ
猫には使えないと言うことでした。
改めて自分で調べたところ
犬猫用となってました。
実際のところは、猫にも使えるのでしょうか?
よろしくお願い致します。