だいじょうぶ?マイペット

足の裏が・・

対象ペット:
その他 / うさぎ / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
兵庫県 / がじろうさん (この方の過去の質問 1件)

 
2010/03/17 18:51

2月中頃より片足の裏の毛が部分的に抜けて赤くなっていました。3月に入ると両足裏が赤くなり毛が抜けています。病院で診てもらい飲み薬が出ましたが、長くかかるだろうといわれました。
すのこや木のおうちもどけて藁をひいていますがトイレを藁の中にするようになってしまいました。藁をほったりして結局藁の上よりウサギのゲージの床の上にいる事がほとんどです。足の裏もよく舐めています。
どんな事をすれば足にいいのかわかりません。
いい環境とは具体的にどんな事でしょうか?
長くかかるとはどれくらいの目安でしょうか?

ウサギの足裏は全体が被毛で覆われています。尿がこれにつきますと被毛の持つ撥水性が損なわれて、皮膚面まで尿が浸透して来ます。この状態が続きますと足裏の皮膚に急性湿疹が起こり、被毛が脱落して赤い皮膚面が露出します。更に不潔な状態が続くと皮膚が剥がれて、下の腱が露出し、更に進行すると骨膜炎、骨髄炎と進行して後足は大きく腫れて体重の負荷を嫌います。こうなりますと、普段はほとんど体重を支えない前脚に体重をかけます。すると今度は前脚も同じ症状が起こります。これがウサギの足皮膚炎の通常の進行経過です。これをどこかで食い止めない限り進行するばかりです。
まず飼い主がすべき事は、
 1清潔な床を維持する:排尿があればこまめに汚れた敷き藁を取り除く。
 2適正な体重を維持し、太り過ぎの時は適正体重まで餌の量を減らしてゆく。これには時間を掛けて、数ヶ月から1年くらいののゆっくりとした減量が大切です。
治療法
 外国では進行症例では安楽死をするケースもあるくらいの治りにくい疾患の1つとされています。しかし次ぎの様な方法で完治までまっていく事が出来ます。
 1足裏が少し浮く程度の箱の上にウサギの腹を乗せてしばらくその姿勢を保ちます。足裏への体重の負荷をこうした姿勢で軽減できる事をウサギに繰り返し教えます。箱の大きさですが、とりあえずはティシュペーパーの箱を横にしてお腹を乗せます。前後の足裏が少し床面より持ち上がっている事が大切です。
 2ティッシュペーパーの箱では不安定なので、積み木様の材木で安定したものを作ってあげて下さい。この訓練を繰り返しますと、ケージの中に台を入れておけば、ウサギは自ら台の上に乗って足裏を休める事を始めます。あるいはウサギによっては横に寝て足裏に体重を掛けない様にするようになります。こうなれば次第に足裏皮膚炎が改善し、完治まで持っていけた症例はかなりあります。もちろん獣医師による継続した治療の指示を厳格に飼い主が守って初めて達成できるものです。
詳細は私のホームページ http://www.nakatsuvet.com のトップページ右側のカレンダーの下に分類一覧があります。この中の症例、ウサギをクリックしていただきますと、2番めの記事で足裏皮膚炎を詳しく解説しています。また治療訓練中の写真もありますので、参考にして下さい。


 

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