杉浦岳 先生からの回答
こんにちは。
私は放射線の専門家ではありませんが、少なくとも人体に問題のない範囲の放射線であれば、猫に影響はないと考えていいでしょう。特にTVなどで発表している「人体に問題のない範囲」というのはかなり安全よりに数値を設定していますので、少なくとも現時点では問題は起こらないでしょう。
レントゲン検査との比較は、分かりづらい数値を分かりやすく説明するために使用されています。レントゲン検査は毎日やり続けるものではないですから、実際に比較して何倍というのはあくまで仮定の話ですね。
水道局が発表している「長期的に接種しなければ問題ない」という「長期的」というのがどの程度を示しているのかわかりませんが、人間では摂取何十年後ということを考えなければならないのに対し、犬や猫では20歳程度までの期間を考えておけば十分ということもありますから、人間で問題ないとされるものは原則として問題ないと考えていただいていいでしょう。
2011/03/24 10:22 参考になった! 0
投稿者 0o44554 さん からの返答
迅速な回答ありがとうございます。
複数の先生の意見を聞かせて頂いて、非常に参考になり安心できました。
断水の可能性を考えて保管していた水道水があるので、大事をとって当面はそれを飲ませながら事態が好転してくれる事を待ちたいと思います。
先生方、ありがとうございました。
2011/03/31 10:22
是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、0o44554さん
関東などでも、一部浄水場から放射性物質(放射性ヨウ素131)が検出され、不安が広がっているようです。大丈夫と言われても、なかなか心配な気持ちになることと思います。
今回のご質問ですが、猫などの小動物が特に放射線に感受性が高いといったことはありません。体は小さいですが、摂取量も同様に小さいので、人間が飲んで大丈夫なものは、心配ないと思っていただいていいと思います。
特に放射性ヨウ素131に関しては、半減期も8日ほどと短いので、今回検出された浄水場の水も、しばらくすると基準値以下に落ち着くことと思います。
ただし、一部のチェーンメールなどで、沸騰させた水道水の方が安全だというデマが回っているようですが、これは間違いです。放射性ヨウ素は煮沸などでは変性しません、かえって水が蒸発して濃縮がおこるため、濃度が高くなってしまいます。もちろんすぐ心配するほどの事はありませんが、沸騰させる意味はありませんので、お気をつけください。
また、先日のご質問でもお答えしたのですが、水道水の替わりにミネラルウォーターを使う場合はさらに注意が必要です。ミネラルウォーターにも硬水、軟水などの区分があり、軟水であれば問題ありませんが、硬水に区分されるミネラルウォーターは泌尿器系に問題を起こす可能性が高いので、与えないようにしてください。
参考になれば幸いです
2011/03/24 10:42 参考になった! 0
投稿者 0o44554 さん からの返答
上記の通り非常に参考になり安心できました。
ありがとうございます。
2011/03/31 10:42
水道水の放射性物質について
放射性のヨウ素とセシウムが水道水から検出されていますが、通常の範囲内(人体に影響はない)であれば、猫の体にも影響は少ないと判断していいのでしょうか?
テレビなどでよくレントゲンの数値を例にしていますが、レントゲンや放射線治療を行う数値に差異があるのなら、その数値を教えて頂きたいです。
被災者の方や人命が優先されるべきかもしれませんが、守れる命は守りたいと考えています。情報が無く不安を感じている飼い主の方もいらっしゃると思いますので、今後の参考としてお答えいただけたら幸いです。