杉浦岳 先生からの回答
はじめまして。
BUNだけを考えた場合、昇する原因にはいろいろありますが、大きく分けると腎前性、腎性、腎後性の3つになります。文字通り、腎臓が悪いのか、その前後が悪いのかといった意味合いです。
腎後性は腎臓から先で尿の排泄ができないことが原因なので、現時点で排尿がきちんとできていれば問題ないでしょう。
腎性は腎臓そのものの異常できちんと尿が作れない状態です。腎臓の形や構造の異常がないか、その他腎臓の検査項目がどうか、後述する腎前性の異常が見つからないかどうかなどによって診断します。
腎前性は、腎臓以外の問題によって起こるものです。心臓がとても悪いとか、消化管出血が持続しているとか、高タンパク食を食べているとかといったところが多いですが、ちゃこちゃんの場合は心臓と血便が気になるところです。この辺りはかかりつけの先生が心臓や血便がBUNが100を超えるほどの状態なのかどうかといったことで判断されていると思います。
少なくとも現時点でクレアチニン値が2.7もあるのであれば腎臓の問題を抱えているのは間違いないと思いますが、疾患の診断はひとつの数値だけ取って行うものではなく、身体検査なども含めて総合的に診断するものなので、気になることがあればかかりつけの先生によく相談して下さい。
心臓と腎臓が両方悪くなると、どちらかを助ければもう一方が悪くなる・・・と言った感じで治療が難しくなってきます。よくよく獣医師に相談し、納得の行く治療を受けさせてあげて下さい。
2014/01/27 22:16 参考になった! 0
犬の腎臓病について
犬の腎臓病について質問させてください。
うちの犬が昨年の12月に腎臓病との診断を受けました。
タール便、下痢、食欲不振で検査したところ、BUN130、クレアチニン1.8でした。その後、一日だけ点滴をし、食欲が出てきたのでそのまま家で経過観察の状態でした。
お薬は心臓病があるので(中期?くらい)、フォルテコールとベドメディンを飲ませており、腎臓病がわかってからカリナルというサプリを追加しました。
それから食欲も戻り、むらがありますが割と食べるので状態は少し改善しているのではと思っていたのですが、検査の結果がBUNが140、クレアチニンが2.7と最悪でした。この状態でよくご飯を食べれるなと驚いています。吐き気はないように見えます。食欲もあります。水も飲みます。
ただ今思えばだいぶ前から下痢が続き血便が出ていました。うんちの色はタール便が数日続いた後は茶色に戻りました。でも下痢と血便が続くので下痢止めなどもいただきましたが治りません。ためしにビオフェルミンを与えたところこれが効果があり、下痢はおさまり血便も薄い茶色の液が少し出るくらいまでになりました(ここ5日ほど)。血便の際には検査もしてますが何かの異常はありませんでした。
自分でいろいろ調べたところBUNとCREの比が10;1で、これが10を超えると腎外性の可能性があると書いてあるサイトがあったのですが、うちの犬の場合は10以上になっていますが、腎臓以外の悪いところから腎臓が悪くなっている可能性はないでしょうか??
検査数値は12月の時は肝臓の数値が悪かったのですが、今回は少しマシになり正常値入りしたものが多くなっています。がALTは64、TPは8.6、リパーゼが高く1000以上、予後判定のCPRが3でした。このCPRは12月では7以上の測定不狽ナした。
実は夏に一度原因不明の寝たきりでしたが、もしかしたらその時から腎臓が悪くなっていたのかもしれません。クレアチニンは正常値でしたが、BUNが32ありました。血便は一年以上も前から時々出ていました(下痢になった時が多い)。夏の時点で虫が見つかり駆除はしています。それからお腹の調子が少しマシになったのですが、また悪くなったりしています。