井上 平太 先生からの回答
今晩は。
12歳は人間の年齢では64歳くらいです。
どちらかというと高齢ですが一般的に手術の危険性が高い年齢ではございません。
むしろ、この年齢ぐらいから人間でも犬でも麻酔が必要な治療が増加してくるものです。
とは言ってもご心配でしょうから、血液検査で内臓の状態や貧血や血小板の異常がないか調べ、レントゲンや心電図で心肺機能を評価してから麻酔を決定した方が良いでしょう。
手術をせずに抗生剤で多少先延ばしにはできる可能性はございますが、そのうち目の下の頬骨が壊死し皮膚に穴が開き目の下と口腔内が貫通してしまいます。
また今は愛犬は頬の痛み歯髄の痛みに苦しんでいるわけですから、麻酔が可能なのであれば是非手術を受けた方が良いでしょう。
1度や2度は抗生剤で散らせても、さらに高齢になった時にリスクがあっても手術をせざるを得ない時期が訪れます。
どうかよくご検討ください。お大事にしてください。
2016/05/13 00:01 参考になった! 2
投稿者 るー さん からの返答
早速ご回答をいただき、ありがとうございました。
かかりつけの動物病院の先生よりも
説明が丁寧でわかりやすく、大変参考になります。
手術が必要という状況はよく分かりました。
また、麻酔のリスクについても、
担当の先生の説明は飼い主を不安にさせるものでしたが
ご回答いただいた内容で安心できました。ありがとうございます。
料金が高額(検査に7万円、手術に30万円)と言われたこと
手術が二回必要な意味がよく分からないので
今日にでも別の動物病院で診察していただき、よく検討したいと思います。
2016/05/20 12:01
高齢犬の抜歯について
はじめまして。
アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。
12歳のウェルシュコーギーペンブロークです。
3日ほど前に右目の下が腫れ、患部を触ると痛がるようになりました。
かかりつけの獣医師の診察の結果、
右側の一番大きい後臼歯にヒビが入って割れていて
ヒビの間から雑菌などが入って目の下が腫れているということでした。
(歯に大きくヒビが入り、割れていることは飼い主も確認済みです)
治療には、全身麻酔で抜歯する他なく、
左側の後臼歯もぐらついているので、二回に分けて
全身麻酔の手術をする必要がある可能性があるという診断でした。
歯にヒビ割れがなければ、手術をせずに
抗生物質や痛み止めのみで症状を抑えることが可能になるが、
歯が割れているので、なるべく早くに手術が必要というお話でした。
本日は決断をせずに、痛み止めの注射と、お薬を処方していただきましたが
飼い主としては、高齢犬で麻酔や手術後の合併症のリスクも考えると
どうしても手術に踏み切る決断ができません。
このような状態で手術を回避して、
痛みや腫れなどの症状が出た際に薬で症状を抑えるといということは可能でしょうか。
もしも手術以外の方法があるのでしたら、
他の病院の獣医師の先生に診察していただきたいと考えております。