だいじょうぶ?マイペット

特発性免疫介在性多発性関節炎

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ フレンチブルドッグ / 女の子 / 1歳 7ヵ月

質問者:
埼玉県 / ぱちろうさん

 
2023/01/23 17:05

先週の水曜日病院へ行き診察。
そつ二日前から食欲不振で元気がなくなり様子を見ていましたが、いよいよ病院へ連れていくことになり、行ったところ39.6度の発熱と白血球の大幅な減少(2500くらい)がみられcrpが9.7とのことで入院となりました。
その後抗生剤投与していただいて、検査をしてもらったところ、特発性免疫介在性多発性関節炎の疑いとのこと、リウマチ等ほかの免疫系の病気の可能性もあるので外注検査も引き続きやっていただいているところです。
昨晩よりステロイドの投薬を始めたとのことですが、今日夕方の面会に行ったところ、さらに体調悪くなってる様子で、ご飯も全く食べれてない状態が継続していて酷く痩せてしまってます。
熱は38.6度までは下がったようです。
Crpの値はかわらず9.6です。
色々ネットの情報や医者の話を聞いて様々な憶測をしてしまい、更に痩せ細った姿、元気のない姿を見てしまうとネガティブな思いしか沸いてこないのですが、状態の改善は見込めるのでしょうか?

獣医師の栗尾と申します。

特発性免疫介在性多発性関節炎であったとした場合ですが、免疫が関与している疾病ですので、ステロイドがよく効くことが多いかと思います。反対にステロイドで改善しない場合は免疫介在性の疾患である可能性はやや低くなります。

関節炎の症状としては、「立ち上がるのが困難だが、立つことができれば歩行はそれなりにできる」というのがポイントになります。食欲不振で元気がないというだけでは、あらゆる病気が対象となりますので、関節炎と断定するには弱いような気がします。

ただ、高熱でCRP値が高い場合にステロイドを使用していくことは間違いではないと思います。まだ年齢も若いので、良くなってくれるとは思いますが、治療の反応を慎重にみていくべきですね。

また、免疫介在性の病気は長く薬を飲んでいく必要があることも多々あります。なので、一度良くなったとしても、薬をやめると再発するようなことが考えられます。長く付き合っていく覚悟もいるかもしれません。

どうぞよろしくお願いいたします。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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投稿者 ぱちろう さん からの返答

早速の回答ありがとうございました。
関節液の検査で、濁り、好中球が多くあったとのことでした。
そのことから、免疫系のとの診断でした。
今日の面会時には誤嚥性肺炎を併発とのことで、よりひどい状況となってしまい、ステロイドもまだ効果は出ていないようです。
まだ、食事も取れない状態が続いていて、担当医からも予断をゆるさないとの説明がありました。
正直、この病院で正しいのかとの疑問もでてきて、一刻も早く改善させてあげるにはどうしてあげるべきかと思っています。
より大きな総合病院へ行くべきでしょうか?
また、本当に良くなるのでしょうか?

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

獣医師の栗尾と申します。

関節液の検査というのは結構なことなのですが、症状が合っているかが重要となります。
歩行異常や起立困難などの運動器症状があったのでしょうか。まれにそういう症状が出ないこともあるかもしれませんが、誤嚥性肺炎の併発となると、本当にその診断で正しいのか疑わしい感じもあります。
反対に誤嚥性肺炎になったため、関節炎を引き起こしている(反応性多発性関節炎)という方が考えやすいのかもしれません。

要は大元となる原疾患が免疫介在性多発性関節炎でよいのかということです。免疫介在性多発性関節炎であれば、ステロイドを中心とした治療で進めるしかありません。

炎症反応が強く出ている間は食欲が出ないことは仕方ありません。しかし、食欲がないのに誤嚥性肺炎というのも、なんだか腑に落ちません。誤嚥性肺炎というのは一般的に食べたものを吐き出したときに発症するので、食べてない時になるものではありません。

大きな総合病院に行くべきかどうかはなんとも言えません。基本的には治療の途中で転院することは推奨しにくいものです。検査や治療などが振り出しに戻ってしまい、余計に費用と時間がかかることが多くあります。ただ、明らかに間違えた方針で治療が進んでいる場合はそうもいっていられないこともあります。

今のところ、免疫介在性多発性関節炎であれば間違えた方針ではなさそうですが、果たして、本当にそうなのかはよく分かりません。おそらくではありますが、除外診断をしたうえで、そのような診断となった可能性もあるのかもしれません。

また、本当に良くなるかどうかについても回答できません。これも一般的には免疫介在性多発性関節炎は命に直結する病気ではありませんが、糸球体腎炎など他の病気を併発していた場合は危険性が高まることはあります。(誤嚥性肺炎を併発するというのはあまりききませんが、それだけ重篤な状態という説明であれば、そうなのかもしれません)

どうぞよろしくお願いいたします。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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投稿者 ぱちろう さん からの返答

ありがとうございます。
誤嚥性肺炎の要因は、気持ち悪くなっているようでヨダレが多量に出ていて、恐らくそのヨダレを飲み込んだ為とのことです。
診断はご指摘の通り除外診断のようです。

投稿者 ぱちろう さん からの返答

追加です。
歩行困難等の症状は見てる限りはありませんでした。
ただ、元気なく常に伏せてる様な状態でした。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

連絡ありがとうございます。

気持ち悪くてヨダレが出ているということであれば、関節炎というより胃腸炎などの方が考えやすい気もします。
嘔吐や下痢が無いため、除外したということなのかもしれませんが、そういうことになると、歩行困難などが無いため、関節炎も除外されるべきなのかもしれません。
除外してはいけないような疾患があるような気がしなくもないです。

例えば

・壊死性髄膜脳炎などの脳疾患
・生殖器疾患(避妊手術をしていれば除外かもしれません)
・椎間板ヘルニアなどの脊髄疾患
・胃腸炎
・扁桃炎など咽頭部の疾患
・異物の誤飲

などでしょうか。他にもあるかもしれませんが。

ヨダレを飲み込んで誤嚥性肺炎というのは理論的に可能性はありますが、現実的に生じえるものかどうかはやや疑問です。もともと喉や気道などに問題があった可能性もあるのかもしれません。あくまで可能性ですが。

ただ、上記で述べたような疾患であったとしてもステロイド剤の投与という方針で大きな間違いはありません。今はステロイド剤の効果が出るのを期待するしかないのかもしれません。
(誤嚥性肺炎がある場合、ステロイド剤の投与は良いかどうかはまた疑問があります。感染性の肺炎であった場合は逆効果になる可能性も視野に入れる必要があるのかもしれません。)
(異物の誤飲については散歩中に木の枝などを食べる可能性があれば要注意となります。レントゲンなどでも発見が難しいこともあります。)

投稿者 ぱちろう さん からの返答

ありがとうございます。
とにかく、今のところはただ見守ることしか出来ないのですが、よくなることを期待しながら担当医と相談していきます。
色々と質問してしまいましたが、ご丁寧にお答えしていただき本当にありがとうございました。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
お手数ですが、以下より評価をいただけますとうれしく思います。

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