だいじょうぶ?マイペット

食事を食べません・・・。(その2)

質問カテゴリ:
食欲の異常

対象ペット:
/ ゴールデンレトリーバー / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
群馬県 / なおみさん (この方の過去の質問 1件)

 
2006/01/06 14:42

2度目の相談です。前回の相談内容から、『治療拒否』のようにとられてしまったのですが、補足させていただきます。

もちろんお医者様には行きました。係付けの獣医師もちゃんといます。老齢性の脳疾患だろうという診断でした。お薬もいただいて飲んでいます。ただ、もう年だからね~といった感が強いのは否めません。

個人的には、治療拒否などでは全くないです。ただ、ご飯を食べないから『入院させて点滴しましょう』とか、そういったことは、彼の年齢を考えるとどうかな??と思うのです。

老犬の介護・世話といった関係の文献があまりなく、先生も『好きなものを食べさせてあげて』位のことしかアドバイスをしてくれません。

どのような食べ物が好ましく、どのくらいの量を与えればよいのか、試行錯誤している状態です。よろしくお願い致します。

飯田 恒義 先生からの回答

 前回の質問された際に他の先生が回答されていましたが、高齢になりますと飼主さんとしてあまり負担のかかるような検査や治療を受けたくない、あるいは負担を心配される飼主さんが多くなります。 可能なことはできるだけしてあげたいが、ボスちゃんには負担になるようなことは避けたいとのお気持ちでは無いでしょうか。 私もそのお気持ちは十分理解できるつもりです。
 老齢の疾患でも治療すれば回復する、回復はしないが今よりは快適な生活が送れる、回復は難しいなど、病気により予後は異なります。診察の内容は、基本的には飼主さんがどの程度のことを希望されているのかとなります。
 脳疾患だろうの診断とのことですが、それがどのような疾患なのか、治療できるのかなどは検査をしなければ分かりません。ただしCT等の検査になれば麻酔が必要になりますので、麻酔ができるかは検査が必要になります。
 食事に関しては、食欲不振の原因や基礎疾患により何を与えるべきか異なってくると思います。カロリー供給に重点を置けば、とりあえずは食べるものを与えることになります。自分で食べられなければ強制給餌やチューブ給餌等の方法が取られるでしょうし、注射等の方法も選択されます。
 老齢の動物の管理法等はまだ十分に確立されたものが無く、先生によって考え方にも違いがあります。アドバイス等に満足が得られないのであればセカンドオピニオンを求めるのも一法かと思います。

老齢性の痴呆(認知障害)という診断なのでしょうか?
この疾病のケースで食欲が落ちるというのは珍しいですね。
むしろ食欲だけが異様にあるといったケースがほとんどです。
うちも老齢犬のことでいろいろ困られている方たちが良く来られます。
ただ、この疾患の仔で食欲がないときは、往々にして陰に隠れた疾患があることがあります。
今ある疾患は間違いないとしても、平行して進行している病気もあります。診察していないので、確かなことはいえませんが、もう一度余病がないか診てもらってください。

 おそらくどなたもあなたが治療拒否をしているとは思っておりませんので、それに関しては誤解は無いですから心配なさらずに。
 私たち獣医師は、人間の開業医と比べるとはるかに沢山の末期の患者・家族(ペット)の死に直面した飼主に対峙しております。本当につらいことではありますが、そういう飼主の揺れ動く気持ちは皆理解する努力をしております。しかし、飼主の愛情には勝てませんし、その状態のペットにとっては飼い主の方が一番の看護士だと思っております。
 今できる事は、やはり主治医の先生がおっしゃる「好きなものを食べさせて」に尽きます。たしかに末期がん用の処方食や老齢の腎疾患や心疾患や肝不全用の処方食もございますが、どれもあまりおいしくありません。残された限られた命の間我慢させて体に良い食事を与えるのは忍びないのでしょう。また、初期の段階や予防ならまだしもそこまでの状況ですと目に見えた効果は感じられないと思います。
 私は、栄養バランスを考えるよりはボスちゃんが食べられるものであれば神戸牛の霜降りの生肉でも、ソフトクリームでも、ケーキでも、味の付いた人間用の食べ物でも、ネギやチョコレートのように明らかに毒性があるものを除けば何を与えても良いと思います。
 その代わり時々病院に連れて行き外来で皮下補液などで足りないものを補ってもらえばよいと思うのですが。
 あとは、経口の栄養剤を処方してもらい、少量ずつなめさせるのも良いでしょう。
 あとは、少しでも確実な栄養を取らせて1日でも長く維持していくのか、安らかに家でのんびりさせて上げられれば出来るだけの延命を望むわけではないのか、飼主の考え方次第です。
 ご家族とよく話し合い、どのように自分達がボスちゃんと過ごして生きたいのか良く考え、くいの無い大事な日々をすごしてください。ご自身で決めた事であれば後悔はしないはずです。
 では、がんばってください。お大事に。

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