井上 平太 先生からの回答
もしも拡大手術をお考えであれば、検査のための部分摘出術からあまり時間を置かないほうが良いかもしれません。ただし、病理検査結果を見ているわけでもなくマージンの結果もわかりませんので、手術を勧めているわけではございません。
手術としては肛門摘出を行い人工肛門で維持するのが一番完治の可能性が高いですが、動物の場合には清潔に維持するのはかなり困難と言えます。直腸抜き取り術(仮称)もありまして、こちらは安全性は高くその後の生活も楽ですが、肛門の間近ですと再発率は若干上がるでしょう。その他治療法はいくつかございますが、確かにどれも飼い主の方の負担は多かれ少なかれございます。
リスクの大きい手術をするときには摘出組織の病理検査を複数の検査機関に依頼してみるのもひとつの方法です。
大事な事ですから納得がいくまで何回も質問をし、納得がいかなければ複数の先生にセカンドオピニオンを求めるのもよろしいかと思います。その後主治医の先生の戻られても大丈夫ですよ。 いまでは、飼主が納得のいく説明を求め、希望する治療を受けるのは、当然の権利です。あとで後悔の無いように最善を尽くしてください。お大事に。
2006/01/09 22:47 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
ありがとうございました。後悔のないよう最善をつくします!
2006/01/16 10:47
北森 隆士 先生からの回答
ご心配のことと思います。
文面から、大腸の腺ガンだと推察します。成書にあるように、犬の消化管原発の腫瘍は、珍しいケースだと思います。
私の知っている報告では、上記のガンだとすると、質問の内容に記されているような平均生存率ではなく、もう少し短い、1年前後だと思います。
制がん剤を用いた化学療法での明確な延命効果は報告されていないと思います。放射線療法は報告されていますが、完治できません。非ステロイド系抗炎症剤に分類されるある種の薬剤が有効であるとの報告がありますが、これも完治させるものではなく、QOLの向上だと思います。
もし可能であれば、最新のCTを完備し、ヒトなみの高度な外科手術を行えるような設備を有した病院でのセカンドオピニオンを求めてはいかがでしょうか?
2006/01/09 23:18 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
ありがとうがざいました。後悔のないよう最善をつくします!
2006/01/16 11:18
大腸癌で悪性度の高いものと言われ・・・・・
はじめまして。今、とても悩んでおります。1ヶ月前ほどからほんの少し便に血が、と言ってもペットシートに多少色がつく程度ですが、排便の際に見受けられるようになりました。元気だし、食欲もあるので様子を見ていましたが、そのうち肛門の中からイボが見え隠れするようになりました。犬にもイボ痔があるのかなとのんきな話をしていましたが、何か気になり1週間後に病院へ。肛門より1.5センチほどのところに突起状に腫瘍が発見されました。普段は中に納まっているが排便の際に押し出され見え隠れしていたようです。その後手術で腫瘍を切除し癌センターで検査の結果腺癌(大腸癌)とのこと。しかも、悪性度の高いものと診断されました。3歳にという若さには珍しいとも言っておりました。今回の手術では腫瘍の部分しか切除されていないので、本来ならば腫瘍周辺の切除を行わなければならないが、場所が肛門付近なので手術となると肛門摘出で人工肛門、しかも肛門筋が破壊されるので便を止めておくことができずそのつど便が出てきてしまうとのことを話され飼い主側の負担の大きさも言われました。統計データでは大腸癌生存率平均3年。個人差はありますが、この期間を鉄が快適に過ごす方法を・・・と。住んでいる所には設備の整っている病院がなくいろいろ抗癌剤や放射線治療のこともネットで調べましたが副作用が気になります。何が鉄に一番いいのかわからずにいます。
痛い、苦しい思いはさせたくない、でも生きてもらいたい・・・何かアドバイスいただけたらと思います。