総胆汁酸の食前、食後値から診断のとおりの可能性が高いと思います。レントゲンで肝臓の大きさの確認が必要ですが、門脈シャントの確定診断は、門脈造影によりシャントした血管の確認をすることです。
この検査には開腹が必要ですので、通常は検査で確認できれば、引き続き、シャント血管の閉める手術を行ないます。
肝臓の障害の程度にもよりますが、この病気の治療法は外科手術です。
記載されていませんが、血清蛋白の値はどの程度で推移しているのでしょうか。この病気は蛋白の管理が大切です。アンモニア値がさほど高く無いので、症状は軽いのではないかと思います。軽症でしたら、食事管理である程度はコントロールできますが、遅くなるほど、手術後の肝臓の回復が難しくなります。
2006/03/01 12:12 参考になった! 0
投稿者 ひろひろ さん からの返答
さっそくのご回答ありがとうございます。残念ながら血清蛋白のことはなにも言われておりません。また、シャントの手術はむずかしく、成功するのはせいぜい2歳までと聞いたことがあります。「血液が濃い」ことも気になりますし、幸いにも近くに大学病院がありますので連れて行こうと思います。ありがとうございました。
2006/03/08 12:12
黒田 佳之 先生からの回答
はじめまして。黒田と申します。
キックちゃんの発育状態はいかがですか。小肝症があり発育不良でいつもからボーとして特に食後に症状がひどくなるということがあれば門脈シャントを疑うのですが…。食後の胆汁酸値には疑問が残りますが、アンモニアの数値も正常値ですし症状からして門脈シャントではなさそうな気がします。
喜んで興奮していた時に突然腹ばいになったような感じで痙攣をしたとありますが、全身をつっぱってがたがたするような痙攣ではなく、どちらかというとぐにゃっとする感じで目は開いていて意識はあるのに立ち上がれない状態になったのではないでしょうか。数分後うそのように元気になったとありますがこれは脳の病気でナルコレプシー(脱力発作)という病気ではないでしょうか。非常に珍しい病気で脳の睡眠、覚醒システムの特発的障害で嬉しくて何かしようとした時に突然力が入らなくなり虚脱してしまう病気でいつ起こるかわかりません。私も以前同じミニチュアダックスで経験したことがあるのですが症状がお話とよく似ているものですから…。
主治医の先生も門脈シャントに疑問をお持ちでしたらこの病気のことをお話になってみられたらいかがでしょうか。違っていたらごめんなさいね。
おだいじにどうぞ。
2006/03/01 20:28 参考になった! 1
投稿者 ひろひろ さん からの返答
ご返信ありがとうございます。体重は4.3キロありますし発育状態は悪くなく、また非常に活動的です。症状も目に見えることはいままで痙攣が3回あっただけで、それ以外はすごく元気です。実は痙攣時にはこちらもあせってしまい、あまり冷静に観察できておりません。でも貴重なご意見を聞くことができ、またいろんな可能性があることがわかりうれしく思ってます。一度主治医の先生にもお話してみます。ありがとうございます。
2006/03/08 08:28
門脈シャントによる肝性脳症
愛犬(ミニチュアダックス・オス・4歳)についておたずねします。よろしくお願いします。
昨年の夏頃、自宅で家族が帰宅して喜んで興奮していた時に突然、腹ばいになったような感じで痙攣をし、立ち上がれなくなりました。数分間だったと思いますが、本人は立ち上がろうとするのにできない状態が続いた後、嘔吐し、その後はいままでのことがウソのように元気になりました。それ以後しばらくはそのような症状はなく元気に過ごしていましたが、今年になって2度同じような痙攣を起こしました。
かかりつけの動物病院で血液検査をしたところ、胆汁酸が70、GPTが54とのことでした。採血時には「血液が濃い」とも言われました。同時にレントゲン検査と心電図検査もしましたが、いずれも異常なしで、黄疸もありません。
一週間後に食前と食後2時間の血液検査をしたところ、アンモニアがそれぞれ29と42、胆汁酸が2と35とのことで食後の胆汁酸のみ異常でした。先天性のごく細い門脈シャントがあり、それが原因で肝性脳症があるのではないかということで、療養食に切り替え、2週間後にもう一度血液検査をすることになっています。また、「血液が濃い」ことについては今回はなにも対応していません。
レントゲン検査は胸部のみだったので肝臓についてはわからず、エコー検査もしておりません。
命にかかわるかもしれない病気だと思うととても不安です。
アドバイスよろしくお願いします。