井上 平太 先生からの回答
検査の結果から考えますと確かにクッシングの可能性が濃厚でございます。場合によっては脳下垂体の検査も必要かもしれません。ただこの状況でMRIやCTを撮影するのは厳しいと思われます。
クッシングだとしますトリロスタンはとても素晴らしい薬です。今までの薬剤と比べればかなり安全性の高い効果的な治療薬です。ただし、かなり薬価の高い薬ですので使うにはそれなりの覚悟が必要ですし効果のほどを見るのにも定期的な検査が必要になります。
今の状態は腎臓・肝臓なども悪化しており治療の優先度は刻々と変化していくものと思われますので、綿密に治療計画を練らないといけないでしょう。
まずは主治医の先生にクッシングについてもっと詳しく説明を聞き治療の重要性をご理解下さい。ただし、かなりの難病なのでコントロールが困難なケースも間々ございます。どうかがんばってください。
2006/03/16 00:18 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
早速のお返事、ありがとうございました。的確なご指摘をいただいたことで、病気の重大さを認識することができました。今の容態に安心せず、常に病気を意識しながら生活していくべきだとわかりました。大変参考になりました。ありがとうございました。
2006/03/23 12:18
薬の服用について
はじめまして。薬のことについてお伺いしたいのですが、、、
先日12才のプードルの様子がおかしく、かかりつけの動物病院で血液検査をしたところ、腎不全・肝数値の異常・白血球の増加を指摘され、点滴と抗生物質で2~3日のうちに、とりあえずは元の状態に戻りました。今度はその状態で空腹時に再検査をしました。結果、GPT 184, ALP 6290, アミラーゼ 3500, リパーゼ 960, 尿素窒素 69.9, クレアチニン 2.3, カリウム 6.74, 白血球数 21000, コルチPost1 48.44が参考値に比べて数値が高い(異常数値もあり)と判断された項目です。(その他もA/G・カルシウム・赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリットが基準値より低く、中性脂肪・無機リン・血糖・総胆汁酸が基準値より高いようです。)
病名はクッシング症候群と診断されました。
最終的に先生からは、点滴(1日置き)・抗生物質(白血球の数値が戻るまで?現在処方されています)・心臓の薬(エースワーカー1日1回)・副腎皮質の薬(トリロスタン)を提案されました。エースワーカーは緩やかに効くとてもいい薬でトリロスタンは新しく出た薬ということでした。点滴は必須、心臓の薬はできれば外せない、トリロスタンについても検討ください、と言われました。
初めの検査結果が出た時に、薬で回復できませんか?と訪ねたところ、(その時の状態が悪かったせいもあると思いますが)内臓にかかる負担が大きくてダウンしてしまう犬もいます、、、といわれたこと、数種の薬を一生服用しなければいけないリスク、副作用等のことを考えると今は元の状態に戻ったように見えるので、もう歳もいってるし必要最低限の治療に留めることが最善なのか、薬をあげた方が本人は身体が楽になるのか、それとも先生の言われることだし迷っている余地などないのか判断がつかないでいます。今後、定期的に血液検査もしていくべきなのでしょうか?
とても細かい説明でお手間をとらせてしまい申し訳ありませんが、何か良いアドバイスをいただけると、とても助かります。