松倉 源太郎 先生からの回答
こんにちは
ダックスのワクチンに対する副反応は確率が他の犬種に比べてとても高いので、十分な注意を払ってワクチンを接種しなければならないと思います。
お話を聞きますと、1回目は5種で2回目は7種ですね。データーでは副反応の発現率は5種より7種の方が3倍くらい多いです。この子も5種であれば、副反応が出ない可能性は強いと思います。
しかし、アナフィラキシーは1回目より2回目に強くでるアレルギーですので、5種が1回目であったことを考えると、安全とはいえません。
現在のワクチンプログラムを考えるといずれは接種しなければならないと思います。
まずは、ワクチン接種の前にショック予防にステロイド剤を注射して、さらに7種ワクチンは絶対に避けで5種以下のワクチンを接種し、なにかあった場合には、すぐに診てもらえる環境下で接種してみてください。一度大丈夫でしたら、その後も大丈夫だと思います。
2006/03/17 16:55 参考になった! 1
投稿者 PAYAKO さん からの返答
松倉先生、この度はお忙しい中お返事いただき、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。
平片先生へのお返事にも書かせていただきましたが、セカンドオピニオンをいただいた先生には、「どうしてもの場合には、入院してもらって、3種辺りを接種して様子を見ます。」とはおっしゃっていただいています。(ただ、その先生は知人なので、万が一のリスクの事を考えて積極的にはお勧めになられません。)
最終的に私共家族で判断して、決断したいと思います。
先生のアドバイスも参考にさせていただきます。どうもありがとうございました。
2006/03/24 04:55
橋本 祥男 先生からの回答
基本的にどのようなワクチンでも
副反応の起こる可能性は有りますが、
一般的には7種以上のレプトスピラ病のワクチンの入った物が、
発症確率が高くなっています。
5種で副反応が出たわけですから、
その後に7種を打つのはいかがかなと思いました。
コアワクチンで出ないとは限りませんが、
当院でしたら、半日くらい預かる予定で、
2種ワクチンを接種するでしょう。
ただし、これらの処置もリスクがゼロでは無いので、
飼い主様がリスクを良く理解したうえで、
ご依頼頂いた場合での話です。
旅行についていえば、コアワクチンの抗体価を測定した結果を、
持参する事でご理解頂く様に宿泊施設を説得してみるのも、
一つの選択肢でしょう。
ただし、この方法はいつまでも可能とは言えません。
いつかワクチン効果がなくなる日が来ると思います。
1種類ずつ、コアワクチンを打つ事は不可能だと思います。
アデノとジステンパーの一種ワクチンは存在しないと思います。
2006/03/17 17:00 参考になった! 1
投稿者 PAYAKO さん からの返答
橋本先生、お忙しい中質問にお応えいただき、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
おーは、最初の5種では副反応はなかったそうです。7種でアナフィラキシーが出たと言う事は、やはりレプトスピラに強く反応したのでしょうか。
ちなみにこの子は5匹兄弟で、兄弟にもう1頭副反応(顔の腫れ・かゆみ)が出た子がいますから、遺伝的なものかも知れません。
コアワクチンの抗体価は、今までに調べた事はないので、一度検査していただこうと思っています。
先生がおっしゃるように、いつか抗体がなくなる事を一番懸念しています。かと言って、全く外に出さない事は不可能なので、2種または3種のコアワクチンだけでも接種させる事が出来れば幾らか安心なのですが。。。
いつも宿泊する施設は、幸い接種証明書の提示を求めないお宿です。(そういう施設を選んで泊まっています。)
かかりつけ医付属のペットホテル(使ったことはありませんが)も、院長先生から「ワクチンしてなくても、泊めてあげるから」とはおっしゃっていただいています。
「犬たちの体を考えれば、混合数が増えるほど、リスクが高くなる。例えばジステンパーと伝染性肝炎のワクチンを別々に接種するのが安全性が高くなるし、理想である」との文章を目にした事があるので、単体のコアワクチンを接種できるのか、お尋ねいたしました。
最低でも2種(ジステンパーとパルボ?)なのですね。
リスクが0でない事は、あれだけ重度のアナフィラキシーを起こしている事からも、理解しています。せめて2種で副反応が起こらない事を願っています。
先生のアドバイスも参考に、家族で判断して結論を出したいと思います。どうもありがとうございました。
2006/03/24 05:00
北森 隆士 先生からの回答
ワクチンアレルギーは、ワクチン内の異種蛋白質が原因です。混合ワクチンは、国内では数社から販売されていますが、メーカー間で、その異種蛋白質の量に10倍以上の差があります。ちなみに、狂犬病ワクチンに関しては、同様に数社から販売されてはいますが、異種蛋白質の量に差はあまりありません。
今後の対処法ですが
①抗体価を計って、ある程度上昇していれば接種しない
②アレルギーを出したワクチンのメーカーは文章からはわかりませんが、接種するとすれば、抗アレルギー薬を投薬後、異種蛋白の最も少ないメーカーのワクチンを接種する。同一メーカーのものであれば、数を下げた方(8よりは3とか・・)がよりベターかもしれません。
となるでしょう。
<海外では3年に1回のワクチン接種が普及してきていると聞いた<事もありますが、
たしかに文献としてはあります。ただ日本では、ジステンパー、パラインフルエンザの部分が1年程度しか持続しないので、混合ワクチンしかない本国では、米国の接種法はまったくナンセンスです。
<コアワクチン3種でも再度アナフィラキシーショックを起こす可<能性がありますか?
あります。
<また、3種を同時でなく、1種類ずつ接種す<ればショックを起<こす可能性は低くなりますか?
低くはならないと思います。逆に同一メーカーのものであれば、
リスクは高くなると思います。
ヒトのワクチンは、メーカーががんばって異種蛋白を日々少なくし副作用を低減させてきた歴史があります。それに比べ、動物薬は・・・・なさけない限りです。
最後に、混合ワクチンにアレルギーを持つ子は、いわゆる生物製剤・蛋白製剤・・・インターフェロン、エリスロポイエチン・・にアレルギーを示すことがあるので注意が必要です(過去に診たことがあります)。また、ゼラチン、牛肉系のものは避けた方が良いと思います。
2006/03/17 17:29 参考になった! 1
投稿者 PAYAKO さん からの返答
北森先生、お忙しい中お返事を頂き、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
橋本先生へのお返事にも書かせていただきましたように、今度抗体価を調べてもらおうと思っています。コアワクチンの抗体価が基準以上なら、とりあえずその年は接種しなくても。。。とも思います。
いずれ抗体が無くなった(もう無いのかも知れませんが)時の事を考えると、打たざるを得ないでしょう。。。
最初の5種はN、副反応の出た7種はYです。(不適切だったら削除お願いします。)Nの2種だったら、全く無いと言えないかもしれませんが、リスクは低くなるのでしょうか。。。
最近知ったのですが、アメリカの3年に一度のワクチンと、日本で現状販売されているワクチンは別の物だそうですね。
犬への負担を考えれば、3年に1度に出来れば副反応を起こす機会も少なくなるわけで、今後そのようなワクチンが許可される可能性もあれば良いのですが。。。
幸い、おーはフードでのアレルギーは、今の所ありません。(ただし異母兄弟に、食物アレルギーを持つ子がいます。)
与えているフードも牛肉系のものは含まれていません。今後は生物製剤を使う病気にさせない事も大切ですね。
飼い主として、先生のご意見も参考に判断していきたいと思います。どうもありがとうございました。
2006/03/24 05:29
重篤なアナフィラキシーを起こした犬のワクチン接種について
おーは、ブリーダーさん宅にいた時の生後1回目の5種ワクチンでは副反応はなかったそうですが、我が家に来て、生後2回目の7種ワクチン(5種とは別の製薬会社のもの)を接種後、病院待合室でみるみる具合が悪くなり嘔吐、意識混濁、歯茎の色が白くなり、その後顔面腫張、痒みを起こしました。その場で静脈注射・酸素吸入・抗アレルギー剤の接種を受け、何とか一命を取り留めました。
翌年以降、病院の先生より「ワクチンで命を落とす可能性と、病気にかかって命を落とす可能性を比べれば、ワクチン接種で何かある可能性が高い。今後、混合ワクチンは当院では接種できません。」と言われています。(狂犬病ワクチンでは副反応はありません。)別の病院でも「どうしてもと言うのであれば、少し前から抗アレルギー剤を内服し、接種当日も抗アレルギー剤を注射してから、混合の種類の少ないものを打つことも可能だが、リスクを考えると勧めない。」というセカンドオピニオンでした。
海外では3年に1回のワクチン接種が普及してきていると聞いた事もありますが、おーも前回の接種から3年以上経ち、おーを連れて国内旅行に行く事も年に4回ほどあるので、抗体価を調べてコアワクチンだけでも接種した方が良いのか、迷っています。(施設によっては1年以内のワクチン接種証明書の提示を求める所もあるので)
7種で重篤なアナフィラキシーを起こした犬は、コアワクチン3種でも再度アナフィラキシーショックを起こす可能性がありますか?
また、3種を同時でなく、1種類ずつ接種すればショックを起こす可能性は低くなりますか?
ご教示いただければありがたく存じます。よろしくお願いいたします。