伊東 彰仁 先生からの回答
基本的には、現地で適切な治療を受けるのは無理です。イミトサイドは、かつてあったトリメラルサンという砒素剤と同様なもので、治療に使えるとしたら、感染1~2年で、重感染の恐れがなく、また症状もないもののみで、しかも大静脈症候群が起きたときにすぐに対応できるレベルの病院でなければやはり使うべきではないと思います。むしろこのレベルでしたら、フィラリア保有のままで、予防できるようにしてから、予防継続をしてから考えればいいと考えられます。
首の膨らみはフィラリアではないし、ちゃんとした診断もされてはいません。日本に連れてくるにしても、いつでも連れ帰れるような対策を考えていなかったのは痛いですね。
しかし、まずやるべきことは、マイクロチップの挿入、狂犬病を、1ヶ月間隔で2回接種。その後抗体検査を受けて、半年そちらにおいて、日本に帰れるようにすべきです。
おそらく病勢のことと競争ですが(帰国まで最低10ヶ月かかります)、現地では適切な治療は受けられません。
私はボランティアで、フィリピンに避妊、去勢手術に行ってますが、そちらのペット医療は、日本とは比較にならないぐらい遅れています。
2006/06/06 11:06 参考になった! 0
投稿者 kikotabora さん からの返答
回答本当にありがとうございます。
自分で考えていても解決できないことで、このような特殊なことを相談できる知り合いも居なかったので本当に感謝しています。
現地の獣医を尋ねていてなんとなく「任せられない!」と感じていたのですが、やはりフィリピン獣医療はそういった状況にあるのですね。
その点では残念ですが、はっきり教えていただいたので、なんとしてでもプティを日本に連れて帰らなければ!といった決心をすることが出来ました。
検疫の手間と、何より資金面の問題で躊躇していましたが・・・頑張ってみます。
伊藤先生はフィリピンでボランティアをなさっているとのこと、私も以前にフィリピンでボランティアを行っていたのでなんだかとても嬉しく感じます。いろんな面で問題も多いですが、フィリピンは私の大好きな素敵な国です。大変だと思いますが、これからも頑張ってください。
私もなるだけ早くにマイクロチップを付けに渡比したいと思います。
本当にありがとうございました!!
2006/06/13 11:06
フィラリア治療
以前フィリピンに住んでいたときにホームステイ先が飼っていた犬なのですが、向こうの家族は良い人たちなのですが犬を可愛がる意識が薄く、私になついている犬です。今では私の犬と思っています。
諸事情により、日本に連れて来る事が出来ず、年に1~2回ほど訪ねて会いに行っています。エサも十分ではないですが送っています。
この間のゴールデンweekに訪ねて行ったところ、丁度滞在している間にプティが原因不明の病気(のど元が膨らんでご飯を食べない)で苦しんでいたので現地の獣医に連れて行きました。
1日目は血液検査と喉元のふくらみの内容物の検査をしたのですが、結局原因ははっきり解らず栄養剤と抗生物質の注射をしました。
2日目には更に喉のふくらみが大きくなり辛そうだったので、「原因は何?」と聞くとフィラリアの簡易検査で陽性が出たからそれが原因だとのことでした。
フィラリアの薬はあるの?と聞くとあると言うので安心して買って帰ったのですが、帰って調べてみると、薬は栄養剤と抗生剤のみでした。
フィリピンの田舎の獣医なので、すぐには薬が手に入らないと思います。
幸いプティの容態は4日目には少し安定し、私も帰国しなければならず、心配ながら別れてきました。
今のところプティは元気にしているらしいのですが、先の病気がそれが原因かどうかに関わらず、フィラリアに羅漢しているとなると治療しなければ命は短いと思います。
インターネットでフィラリアの薬を調べたのですが、予防薬はすでに羅漢した犬には使えないそうですね。
さらに調べたところ羅漢した犬にも使える治療薬「イミトサイド」が共立製薬(株)から発売されていると書いてありました。
そこで質問です。やはり患犬が海外では日本の獣医さんに薬の処方をお願いすることは無理でしょうか。
日本で手に入れるのが不可能であれば、フィリピンで薬を手に入れるのは、どうすればいいのか・・・・薬の英名は・・・・私が現地に行く事のできる1週間ほどで終われる治療は・・・・
フィリピンの家族は貧しく、いい人たちなのですが、お金を渡して犬のことを病院に連れて行く等の面倒を頼むのは無理です。
考えても答えが見つからず、またすぐに犬を連れてくることも出来ず、心配で心配で困り果てています。
何か、解決法はあるのでしょうか?
サイトの趣旨と違った質問ですが、何か良い考えがあればお教え下さい。