だいじょうぶ?マイペット

乳腺癌再発と避妊手術について

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
--- / 非公開中の会員 (この方の過去の質問 3件)

 
2006/09/23 21:18

こんにちは。ミニチュアダックス5歳の女の子です。近々大学病院で乳腺癌の手術を行う事になりました。細胞レベルで調べた結果悪性が強く出ている為、広範囲に摘出する事になりました。
(左脇の下に多発性しこり数箇所有りで左側の乳腺を全部切除します。現在内臓への転移は見られない…)
先生に今後、再発しない為にも避妊手術は一緒にしなくて良いか質問した所、もう5歳なので今急いで同時に避妊手術しても再発の可能性は同じだと思います。と言われました。大学病院を紹介してくださったホームドクターは今回の手術をする時に避妊の手術もすすめられるかもと言われたので、先生によって違う判断があるのでしょうか??再発の可能性と避妊手術についてご意見いただきたいと思います。宜しくお願いします。

 乳腺腫瘍摘出手術と同時に卵巣子宮摘出を行なうかどうかは、獣医師の間で昔から議論の対象になり、今でも実は決着は付いておりません。
 しかし、統計上では卵巣子宮摘出により乳癌の再発率が下がったという結果は出ておりません。

 もう少し詳しくお話いたします。
 乳腺細胞には女性ホルモンレセプターがあり、女性ホルモンにより細胞の増殖が活性化します。腫瘍化した細胞ではこのレセプターが悪性になればなる程、減少していきます。腫瘍全体としては3から4割の腫瘍細胞にレセプターが存在するようです。ですので、理論上は避妊により多少は再発率が低くなりそうなのですが、実際に研究してみると避妊の有無によりなぜか差が出てこないのです。
 では、避妊を一緒に行う事に意義が無いかといいますと、私はあると思います。
 先ず感触として再発率は変わらなくても悪化して自壊してしまうスピードが若干遅いような経験がございます。数値で出せないのが残念なのですが、25年間の経験上の感触です。
 次に、乳腺腫瘍の犬の卵巣子宮を摘出してみるとなんらかの異常が起きている場合が多いです。卵巣が正常より大きく変化していたり子宮に腫瘤があったり子宮水腫があったりすることがございます。
 また、この年齢以降のメスの場合に年を負うごとに子宮蓄膿症の発症率が高くなりこれに罹患すると基本的には卵巣子宮摘出手術を行なわないと死亡率が100%に近いです。
 反対に避妊手術を一緒に行なった場合の問題点をお話いたします。
 ①手術時間が長くなる事による麻酔のリスク。
 ②手術により体に対する浸襲性が増加する。
 ③術式によっては乳腺腫瘍細胞を腹腔内に落としてしまい人為
  的に内臓転移を作ってしまう可能性がある。
 ④極端に悪性度の高い炎症性乳腺癌の場合には手術自体が全て
  を悪化させる引き金になってしまう。

 これら相反することを患者の個々の病態や悪性度や内蔵機能や年齢を加味して考えていかなくてはなりません。
 十分説明を聞いた上で最終決定するのは飼主の方になります。

投稿者 さん からの返答

お忙しい中、御回答ありがとうございました。詳しいご説明いただき知らなかった事も多く貴重なご意見ありがとうございます。
腫瘍と卵巣子宮摘出を一緒に行うと様々な問題もあると言う事で大変難しい病気ですね…乳腺腫瘍の犬は卵巣子宮に何らかの異常が起きてる場合が多いとの事ですが、今回の手術で終わりと言う病気ではないので今後の事も考え医師と詳しい相談します。

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