北森 隆士 先生からの回答
まず、私の読み方が足りないのかもしれませんが、
先の病院ではTLI検査をして膵外分泌不全と診断が
あったとのことですが、転院先ではTLIは行った
のでしょうか?文面の犬膵特異的リパーゼ検査は
あくまで膵炎の指標で、膵外分泌不全の検査とは
異なります。
その辺の鑑別が私には文面からは分からなかった
ので、あくまで高脂血症という側面からお答え
します。
①に関して
ヒトではコレステロールが高いと動脈硬化ですが、
動物は、ウサギ、ハムスターを除き、動脈硬化は
ほとんど発症しません。基準値をかなり超えると
また話は違ってきますが(二次性の膵炎を併発
させます)、数値の事だけを言えば、少々基準値
を超えてもそれ自体は問題ありません。
数値よりも、なぜ高いのかという原因の方が重要です。
高コレステロール、TG血症は、先天性、後天性(二次性)
に大別されます。先天性は、コリー系、シュナウザー
に多い遺伝性疾患です。二次性は、甲状腺機能低下症
、糖尿病、腎臓病、などに併発します。
まず、二次性の可能性を否定するところから
はじめなくてはいけません。無論、食後だと
コレステロール、TGは上がりますから、その辺の
時間的なことも考慮する必要があります。
ベットスキャンでは、甲状腺ホルモンが測定可能です
から、先生に言って計ってもらうのも良いかもしれません。
②に関しては、
症状を見ておられる担当の先生に聞くべき
ことだと思います。
③に関しては
少々の逸脱ならば、基本的には食事療法です。
④心配であれば、検査してください。
2006/10/31 19:34 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
北森先生早速のご返答をいただきありがとうございました。
セカンドオピニオンのつもりで訪問した病院では「TLIは簡易的な検査なので必ずしも膵外分泌不全とは断定できない。経過を追って、更に詳しい血液検査を行いましょう」と言われ、行ったのがIDEXXの血液科学検査でした。
では今回の検査結果では膵外分泌不全の可能性が完全に否定されたというものでもなかったのですね。
コレステロールに関しては、ベットスキャン
の検査をしてみます。
アドバイスを有難う御座います。
②はもちろん先生にも相談したのですが、i/dでもw/dでもどちらでもいいですよとの事で断定していただけませんでした。自分でも調べてみたのですがあまりに成分の異なるモノでしたので私では判断しかね困っていた次第です。
もう一度相談してみます。
私自身が勉強不足であった為、検査内容をよく理解していなかったようです。
ご指導有難うございました
2006/11/07 07:34
高脂血症でしょうか?
はじめまして、アドバイスをお願いしたく質問させていただきます。
8月21日に去勢手術を行った際のストレスが原因で23日の早朝から激しい嘔吐と下痢を繰り返し軽い脱水症状になり診察を受けました。
その際、3ヶ月程前から体重が減る一方である事が気になり(食事量を増やしていったが改善の傾向が無かったため)血液検査を行いました。
16キロだとアバラや背骨が若干浮き出る程の状態でした。
(体重20キロ→16キロ)
血液検査(ベストスキャン測定)に合わせ、TLI検査も行ったところ膵外分泌不全症であると診断され生涯酵素を服用する必要があると診断されました。
下記はその後、別の病院にて再診を受けた内容をまとめます。
■8/23食事をヒルズのi/dに切り替え、酵素を服用させ、まずは体重を戻すことに重点をおいて1ヶ月経過を見ることに。
この間、下痢や嘔吐も全く無く食欲も旺盛で排便も良好でした。
朝晩の便がとても小さくなりました(従来の約半分)。
酵素を服用した事で、3ヶ月程前から気になっていた口臭も翌日から完全に改善されました。
■9/23 再診(体重16.0キロ→17.8キロ)
体重も順調に増加していることから、ヒルズのi/dを継続することに。
1ヶ月間服用した酵素を一旦打ち切り、1ヶ月後に経過を見て再度血液検査を行うことに。
便検査異常なし
この間も下痢や嘔吐も無く食欲は旺盛で排便も良好だが、酵素をやめた途端に口臭がきつくなり、朝晩の便の量が増えました。
■10/23 再診(体重17.8キロ→18.3キロ)
血液化学検査の為に採血
便検査異常なし
口臭きつめ、排便の量は増えたまま変更なし。
■10/28 再診(体重18.3キロ)
血液検査の結果より、膵外分泌不全症ではないとの診断結果が出るが、
総コレステロールの数値と中性脂肪の数値が高いとの指摘を受ける。
下記は血液検査の結果です(左8/23・右10/23の数値)
・総蛋白(TP) 8.0 6.3
・アルブミン(Alb) 5.0 3.1
・総ビリルビン(T-Bil) 0.4 0.3
・アルカリ性フォスファターゼ(Alp) 59 78
・ALT(GPT) 143 21
・アミラーゼ(AMY) 623 489
・総コレステロール(T-Cho) 320 387
・中性脂肪(TG) --- 90
・血糖(Glu) 123 104
・血中尿素窒素(BUN) 13 18
・クレアチニン(CRE) 1.1 1.0
・ナトリウム(Na) 144 147
・カリウム(K) 4.6 3.9
・クロール(C1) --- 116
・カルシウム(Ca) 11.7 10.7
・無機リン(P) --- 3.5
・リパーゼ --- 856
・犬膵特異的リパーゼ --- 34
・GLOB 3.0 ---
・PHOS 6.4 ---
・白血球数 11800 ---
・ヘマトクリット 56 ---
※8/23以降、主食以外のオヤツ等は与えていません。
※10/23の検査はi/dを食べて3時間半後の採血です。
上記の検査結果により、
*食事はi/dを継続方向で様子をみるが、コレステロール等の数値が
気になるようであれば食事をW/dに変更しても良い
*口臭は特に気にしなくて良い、酵素の服用により消化促進ができていた
と判断できるが、改めて服用するほどの数値ではない
*総コレステロールの数値と中性脂肪の数値が高いが死に至るような
事はないので、あまり気にせず経過を観察。
との診断結果をいただいたのですが、
私の勉強不足の為か、気になる点がいくつかあり心配しています。
①コレステロール等の数値は、さほど気にしなくても良い程度なのでしょうか?
②食事で進められているi/dとw/dは(低繊維と高繊維)や(高消化性とカロリー制限)のような全く異なる性質のフードであること、また愛犬は肥満犬ではなく体重を増量中の状態であることなどから、コレステロールは低下させたいのですが、主食に何を選んでやるべきなのか判断できずに困っています。どの症状を優先して食事を選んでやるべきでしょうか?
③主食以外で何かコレステロールや中性脂肪の数値を低下させる効果のあるものや、改善方法があれば教えてください。運動等で改善できるものなのでしょうか?
④内臓が弱っているような口臭が続いていますが、気にしなくても良いのでしょうか?
⑤その他、子供の頃から毎日大量の水を飲む為に、尿も大量なのですが、
(朝夕の散歩で1番最初のオシッコは毎回45秒~60秒で足元に水溜りができるほど。)これも不安要素の可能性があるのでしょうか?
尿検査を行ったことはありません。
長文になり誠に申し訳ございません。
私が無知ゆえに過敏になりすぎているだけなら良いのですが
まだ2歳半なので、日常の悪習慣の積み重ねで悪化させてしまうことだけは回避したくご相談申し上げました。
何卒宜しくお願い申し上げます。