今瀬 覚 先生からの回答
こんにちは
まず、一般的な避妊手術のメリット・デメリットを書きますね。
メリット
1)2回目の生理までに手術すれば、乳癌のリスクが減る
2)卵巣・子宮に関する病気が無くなる
3)発情期のストレスや偽妊娠・陰部からの出血のわずらわしさが無くなる
4)中高齢になって病気になった時に、手術済みの場合、卵巣・子宮の病気を鑑別疾患から除外できる
5)病気やストレスが減るため、延命が期待できる
6)犬は安産では無く、妊娠・出産には、常に母子ともに命の危険がある
7)妊娠・出産は、この子(母犬)にとっては、何のメリットも無い・負担だけである
8)妊娠・出産は、飼い主にとっても精神的・経済的・身体的にかなりの負担となる
デメリット
1)麻酔・手術のリスクがある
2)太りやすくなる
1)は、特に持病等の先天的な疾患等が無ければ、交通事故に遭うよりは低い確率です。
2)は、絶対ではありませんので、食餌に注意しましょう
さて、チワワに関していいますと、経験上から~麻酔後のてんかん様発作(痙攣)が誘発される個体がいるようです。もちろん、MRIで水頭症を否定できたワンちゃんでもありましたので、どうも犬種的な要素があるようです。もちろん、これらは手術前の検査では、調べることが出来ませんのでやっかいです。
このように書くと避妊手術は、出来なくなってしまうかもしれませんが、これは、手術によるリスクというよりは、全身麻酔によるものです。最終的には、これらを踏まえて、飼い主の方の考え方になるのかも知れません。先生と良く相談の上で決めて、後悔の無い様にして下さい。
2006/11/02 18:09 参考になった! 0
投稿者 Misa さん からの返答
今瀬先生 とてもわかりやすい回答ありがとうございました。
先生が教えてくださった点を考慮して、この子にとって最善の方法を考えてみます。
本当にありがとうございました。
2006/11/09 06:09
二本松 昭宏 先生からの回答
Misaさん こんにちは。
750gとは、たしかに小さい体ですね。
もう少し体格の大きな子であれば、6か月くらいからでも余裕にできますが、
あんまり小さいなら、もう少し成長してからした方が良いかもしれません。
乳腺腫瘍の発生率抑制効果、ということから考えると、初ヒートの前が良いのですが、一度ヒートを経験すると、子宮が発達して手術が楽にできる(獣医さんにとってですが)のは確かです。
手術をするかどうか、いつするかについては、獣医さんとよく相談しながら決めてあげて下さい。
2006/11/02 18:53 参考になった! 0
投稿者 Misa さん からの返答
二本松先生 具体的な回答ありがとうございます。
一度ヒートを経験させてからのほうが、避妊手術が楽になるのですね。
とても参考になりました。 少しでもこの子にとって負担が無い方法を獣医さんとよく相談してみます。
お忙しい中ありがとうございました。
2006/11/09 06:53
避妊手術について
はじめまして。いつも諸先生方の意見を参考にさせていただいております。
チワワの女の子(6ヶ月)の避妊手術についてご意見をお伺いしたく質問させていただきます。
ただ今の体重は750gとかなり小さい子なのですが、現在の健康状態はいたってなんの問題もなく太りすぎでも痩せ過ぎでもなく元気です。 食欲も旺盛で元気に遊び・散歩し・よく眠るタイプなんですが、とにかくカラダが小さいのでこの子避妊手術について決断をしかねております。
将来的なことを考えると「避妊」したい気持ちはつよいのですが、とにかくカラダが小さいので麻酔等のリスクが不安でなりません。
もし、手術が可能だとしたら、いつごろ受ければいいのか、どういったことに注意をすればよいのかアドバイスをお願いいたします。
ちなみにまだ、初ヒートは迎えておりません。
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。