井上 平太 先生からの回答
万が一肝門脈シャントがあった場合には徐々に肝臓が蝕まれることがございます。しかし、現在の症状からは可能性は低いと考えられます。
ただし重大疾患ですのでご心配であれば、念のために血中総胆汁酸の濃度を食前と食後の2回測定してもらってください。もし有意に上昇していれば大きな症状が出る前に治療が必要になります。
2006/11/22 23:59 参考になった! 0
投稿者 ねこすけ さん からの返答
井上先生へ
早々にご回答をいただき、誠にありがとうございました。
井上先生のアドバイスで、とても安心することができました。
まずは肝臓障害の症状である「涎」や「ふらつき」等に気をつけながら静観し、
子猫の成長を待ち、ある程度カラダがしっかりしてから、ご教授いただいた検査
の実施を獣医さんにお願いしようと思います。
また症状の変化についてご相談させていただくこともあるかと思いますが、どう
ぞ宜しくお願い申し上げます。
この度は、とても丁寧なアドバイスをいただき、本当にありがとうございました。
2006/11/29 11:59
「門脈シャント」の可能性について
はじめてご相談させていただきます、ご教授の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。
子猫は今年9月下旬生まれのスコティッシュフォールド(メス)です。(現在の体重600g)
11月12日にブリーダーさんより譲り受け、家でもとても元気だったのですが、11月16日、急に元気がなくなり部屋の隅に隠れてしまうようになり、下痢と嘔吐、口より白い泡をふき意識がなくなる状況となってしまいました。
自宅近くの動物病院さんに救急として駆け込み、血液検査を実施していただいたところ、血液中のアンモニア値が”950mg”と非常に高く、肝臓に異常がある可能性が高いとの診断でした。
体温も低く予断を許さない状況とのことで、入院をし点滴をうって様子を見守ったところ、翌朝には起き上がれるくらいに快復しました。
その後、原因を特定するため、食前と食後での血液検査、レントゲン検査を実施していただきましたが、アンモニア値を含む血液検査の値、レントゲン検査ともに異常はみられないとのこと、病気の原因の特定には至らない状況です。
現在は容体も安定しましたので、退院させ処方されたお薬(抗生物質)と食事を与え、家で元気に過ごしておりますが、原因がわからないだけに再発の不安を募らせております。
獣医さんの説明では、「門脈シャント」等の先天的な肝臓障害の可能性もあるとのことですが、入院中に数回行った血液検査の結果も安定し異常はみられないとのこと、原因の特定は難しいとのことでした。
別の動物病院さん(セカンドオピニオン)を探し検査を受けようかと考えていますが、今は以前のように元気であり症状も出ておらず、静観すべきか迷っております。
誠に恐れ入りますが、今後についてアドバイスをいただければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
ご参考までに初回(16日発症時)の血液検査値を下に記します。
ヘモグロビン:8.8g
ヘマトクリット:27.2%
白血球数:6100/ul
血小板数:300/ul
総蛋白量:5.5g
GLU:172mg
ALT:23u
AST:103u
ALP:85u
BUN:5mg
CPK:195u
Ca:9.5mg
ALB:2.2g
NH3:950mg
Na:148mEq
K:4.4mEq
Cl:109mEq
※現在は正常範囲の値と思われます。