伊東 彰仁 先生からの回答
やはり皮膚病ですから、それに準じた検査が必要です。皮膚病の検査は、病院により異なっていると思いますが、うちでは次のようなスケジュールで行っています。
1:皮膚セロテープ染色
2:抜毛検査
3:皮膚掻爬検査
4:真菌培養(真菌、酵母の同定まで)
5:特異的IgE抗体検出による、アレルギー検査(各項目)
6:血液性化学検査(項目ごと)
7:血液塗抹染色(血球像、百分比)
8:ホルモン検査(各項目)
9:パンチバイオプシー
現在のところ、1~4まではルーチンで行っている検査で、必要に応じて5以降の検査をしています。
しかし、以降の治療や誤診を防ぐためにも、5~7はルーチン化しようと考えています。
皮膚病は、獣医師でも見た目診断は避けるべきです。
むしろ経験上分かったという場合は、改めて検査をして裏づけを取るべきです。
それとこの仔はステロイドを常用していますから、検査前の3週~1ヶ月はステロイドを切ることが必要です。
アレルギーの処方食を食べていますが、場合によってはその処方食の成分自体がアレルゲンになっている場合があります。やはり検査をすべきだと思います。
2006/12/07 16:19 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
早速のご回答ありがとうございました。9つのどの検査も試した事がありませんでした。どう言った事をする検査なのかもピンと来ませんので、かかりつけの病院に相談してみようと思います。やはり一つ一つ検査して痒みの原因を突き止めなければ、結局治らず遠回りしてしまうのですね。ありがとうございました。
2006/12/14 04:19
FIPキャリア
はじめまして。アドバイスをお願いしたく投稿しました。MIXの猫・5歳・♂・完全室内飼いです。FIPのキャリアです。
2年半前から両脇下、両腿の内外を痒がるようになり、特に両脇下は痒がり掻き始めると肌の表面がボコボコするので、肉芽腫(好酸球性肉芽腫症候群)の可能性が考えられると言われました。(特に検査は受けず、今は痒み回避の治療のみです。)
ステロイドなしでは痒みが治まらない状態で半年ほど経過した頃に、免疫力が弱いのでは?と感染症の血液検査を受けたところ、白血病とエイズは陰性でしたが、FIPが陽性でした。まだ発病はしていません。
FIPのキャリアと分かり、免疫力低下による肉芽腫または食物アレルギーの可能性2通りを考えて、ここ1年ほど①WALTHAM セレクトプロテインの給餌。②抗ヒスタミンと併用でステロイドを2週間で1錠→1/2錠→1/4錠と徐々に減らして投薬。但し、ステロイドが1/4錠に減ると再び痒がり始め、ステロイドを1錠からスタートし・・・を繰り返す③襟カラー装着で掻くのを予防。で対処してきました。
やはり痒みがある以上はステロイドとは切っても切れないのでしょうか?ステロイドの長期使用は避けたく、掻かないように襟カラーを着けさせていますが、痒くても掻けなくてもどかしいようで・・・
FIPと分かってから全てを免疫力が弱いからと痒みの原因の特定をしないままで来ました。この他に考えられる痒みの原因、受けてみるといい検査などもあれば教えてください。よろしくお願い致します。