是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、kaimamaさん
さて、kaitoくんの支配的攻撃に関して。
少し話が長くなりますが、お聞きくださいね。
家族に対しては、攻撃性をもちながら、散歩中の他の人や動物に対しては服従の姿勢を取るというのは、相反する行動のようですが、実はkaitoくんにとっては、理にかなった行動になっています。
Kaimamaさんも気付いてらっしゃると思いますが、いまkaitoくんの頭の中では、家族のリーダーは自分であるという思い込みがあります。家族という群れの中でリーダーという地位を得ている自分はそれにより支配欲は満たされているため、家の外で他の人や動物に対して服従姿勢を取ることに抵抗がないのです。
そして、お家で家族に嫌なことをされたら噛みついて脅すという行為で自分の地位の確認をします。ものすごく怒る人間に対しては、徹底的に戦っているわけですね。ご主人が一番の被害者であるというのは、ここから来ています。
この状態の時に、こちらも通常通りの犬へのしつけをしようとしても、それは彼にとってはケンカを売られているのと同義になります。しつけようとすればするほど、kaitoくんは負けまいとエキサイトするばかりではありませんか?
そこでここからが治療方法なのですが、今から2週間の間、通常通りに餌をやることを控えてみます。(水はもちろん通常通り充分に補給してくださいね)
まず、24時間の絶食を経験させ、kaitoくんの事も無視してください。気を引こうとして、いろんな事をするかもしれませんが、ほめることも、逆に怒ることもしないように気をつけて。なでたりもせず、ひざに乗ったりするようなら、立ってよけてください。
24時間経過したら、その後、kaitoくんを呼び、お座り、お手などをさせて、言うことをきちんと聞いたら食餌を少し上げます。
今後はこの訓練の繰り返しになります。
食餌の回数は何回でも構いません、一日4回でも5回でもいいのですが、決してkaitoくんがお腹いっぱいにならない量ということで、合計の量も今までよりも少なくしてください。
一日に何度も人の言うことを聞かないと食餌がもらえないという事を彼に認識させるための手順になります。
また、2週間の間は、家族の気が向いたらkaitoくんを呼びつけ食餌を与え、後は無視という生活を続けます。
やはり、なでたりほめたりは、人間が呼んでお手お座りがきちんと出来たときだけ、最低限の範囲でコミュニケーションをとってください。
その生活の中で、少しずつkaitoくんの家族に対する服従心を育てていって治してみてください。
kaitoくんを無視すること、それはつらいかもしれませんがどうぞ、2週間だけ頑張ってみてください。kaitoくんがこれから家族と仲良く暮らしていくためです。
なお、本来これらの訓練はトレーナー等がついての訓練になりますし、kaitoくんの状況を分析してのお話ですので、言うことを聞かない犬すべてに当てはまる事ではありませんことをご承知下さい。
健闘を祈ります! (^_^)b
2007/01/19 17:46 参考になった! 0
投稿者 kaimama さん からの返答
ご丁寧な回答、ありがとうございました。
なるほど…と思うことばかりです。2週間kaitoを無視することができるかどうかが、これからの長い生活の分かれ目になるかも知れませんね。なんとか頑張ってみます。ただ、全くいうことを聞かない子ではなく、悪戯の延長でちょっとエキサイトしてるんだ、と思っていました。考え方を改めます。ありがとうございました。
2007/01/26 05:46
飼い主を噛む
子犬の頃から甘噛み癖がありましたが、その都度対処してきたつもりです。
食べてはいけないものを食べようとした時、それを取り上げようとした時には歯を剥いて抵抗し、家族全員噛まれています。しかしそうでない時、例えば寝ている時に動かそうとしたり、ただ撫ぜてあげようとした時にも、時には噛み付き、結構深い傷になります。普段は活発で俊敏です。また、散歩中は他の犬や飼い主さんにはいたって低姿勢で、見知らぬ犬にも匍匐前進で近寄り、すぐにお腹をみせて服従姿勢です。噛み付くのは飼い主に対してだけです。しかも、とても可愛がっている主人が一番の被害者です。そのときはものすごく叱りますが、何度も繰り返しています。どうしたら治すことができるでしょうか。