だいじょうぶ?マイペット

耳血腫の免疫療法について

質問カテゴリ:
耳の異常

対象ペット:
/ ビーグル / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
兵庫県 / kurutaさん (この方の過去の質問 1件)

 
2007/02/28 21:54

1ヶ月位前、耳血腫の治療の件で手術してすぐまた再発し、手術以外の方法をこのサイトで伺った時、内科系の免疫療法があると教えてもらいました。
今は、病院に行きその方法もと考えているのですが、初めて聞いた事なので少し理解するのが難しく、わかりやすく、(その治療の意味や、ある程度の治療の流れ等、どんなことでもかまいません。)教えていただければと思いました。
その場で聞いただけではメモする事、理解することができず、すぐに忘れてしまい、今回教えていただき、先生方の話を少しでも頭にいれて理解しておき、病院に行った際、話がききやすくできれば、よく考える事もでき、クルタの為にもいいのではと思いました。
どうぞよろしくお願い致します。

こんにちは、kurutaさん

クルタ君の耳血腫の免疫療法の件について、簡単に説明させていただきますね。

耳血腫の場合、物理的な衝撃で血管が切れてそこからの出血が止まらず血腫になるというケースに加えて、免疫的な障害から末梢血管の壁が破れやすくなっていて、そこがちょっとした事で破れて血腫になるケースがあります。また、上記の2つが重なって長期化することもあります。
基本的には、ステロイド等を用い、血管の破れやすい状態を改善し、同時に対血管性止血剤で末梢血管の血管抵抗性をあげて、新たな出血を抑えます。血腫部分は出血していると同時に、吸収もされていますので、出血がこれらの投薬により完全にコントロールされると吸収量の方がまさり血腫の縮小がみられるケースもあります。収縮が観られた場合には、血腫を吸引せず、経過を観察。血腫の縮小がみられない場合には吸引や手術を検討するというのが、だいたいの流れになります。
また、クルタ君のように耳をよく振る子の場合は、これらの薬によるコントロールをしながら、頭を振る原因の特定を出来るようにします。
以上、簡単にですが、治療手順になります。

前回の質問の際、井上先生のおっしゃったように、獣医師によって外科的療法と内科的療法の両面の組み合わせ方が異なると思いますが、決してあきらめず、よく獣医師と話してみてください。
クルタ君にとって、いい治療方法が見つかることをお祈りいたします。
どうぞお大事に。

投稿者 kuruta さん からの返答

親切かつとても丁寧な返答本当にありがとうございました。字に残せておくことで何回も読み理解させていただきました。こういった方法もあるという事で安心し、病院にいくのも少し気持ちが楽になりました。
是松先生、丁寧に書いていただき本当にありがとうございました。

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