是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、ションちゃん。
ロビン君のALPが934は、ちょっと高く出ていますね。参考までに犬の正常値が20-150(計測した検査機械や試薬などによっても若干の違いはあります)ですので、6倍以上ということになります。
現在特に症状の発現がないということですが、ALTも少し高めですので、肝臓の疾患を疑いますが、今回のようにALPが大きく上昇しながらも、ALTの上昇が軽微な場合は、胆管閉塞や胆管炎などの、肝細胞の変性の少ない胆汁うっ滞を疑って行きます。また、薬物性によるもの、ストレス、骨の疾患などによっても、今回のような結果が出る場合もありますので、検査などを行なって鑑別が必要になります。
いただいた情報からわたしなりの判断させていただくと、胆汁を吐いた経歴などから、胆管などの障害が一番考慮されるので、利胆剤などを用いて後の血液の再検査などをしてみて、必要であれば、その後のレントゲンやエコー検査をしてみるという流れが一番かなと考えます。
特に肝臓の門脈系や、胆管周囲部のエコー検査を念入りにしてみることは大事だと思います。
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください
2007/03/31 11:07 参考になった! 0
投稿者 しょうちゃん さん からの返答
ありがとうございました。とくに何の症状がなく元気で、黄疸も見られないので、「飼育状況のどこが悪いのだろう」ということを心配していました。とりあえず、処方していただいたサプリを与えて、時期を見て再検査しようと思います。
2007/04/07 11:07
北森 隆士 先生からの回答
肝機能の数値の逸脱は、臨床家を非常に悩ますものです。
それは、必ずしも肝臓の数値の逸脱度と、臨床症状が、
パラレルに動かないからです(数値がかなり高くても問題ない
ことや、数値が正常値ギリギリでもとてもひどい状況だったりするという意味です)。
元気食欲があり、痩せてもきていないとことなので、一般的にはイヌの実質性の肝臓ガンは少ないので、老齢性の変化か、
あるいは何かの症状に関係した二次的なものの可能性が
高いと思います(例えば、副腎の問題や、嘔吐の問題や・・・・)。
出来る限り広範囲な血液検査とエコー検査を実施し、肝機能を改善させるお薬の投薬、できればお食事を肝臓病対応のお食事に変えて、今後も経時的に肝臓機能を測定してください。
2007/03/31 18:29 参考になった! 0
血液検査の結果について
はじめまして。今年最初のフィラリアの薬を飲ませる前に、獣医さんに血液検査をしてもらい、同時に生化学検査もしてもらいました。
その際、ALPが934と非常に高い数値でした。それ以外では、ALTが131とちょっと高めでした。肝臓などに何か疾患があるのではということで、ウォルサムのイミューン・サポート・タブを処方されました。
犬はいたって元気で、食欲は正常。便も尿も問題ありません。
気になる点としては、三週間ほど前に黄色い粘液(胆汁?)を吐いたこと(ただし、その後は食欲も便・尿も正常で、元気です)。また、二週間前に来客にはしゃぎ回った翌日、後ろ足が少し跛行していましたが、痛み止めの注射をうってもらって翌日にはふつうに戻りました。
食事は、愛犬元気の7歳以上用に、サイエンスダイエットのシニアプラスを少々。おやつはほとんど犬用のものしか与えていません。体高は40センチで体重は11・6キロ前後。肥満でもやせすぎでもありません。
毎日、ブラッシングの際に身体を触ったりしていますが、とくに以上はありません。
どういう病気が考えられるか、食事や生活習慣でどういう点に気を付けたらよいか。お教えください。