井上 平太 先生からの回答
先ず、フィラリアが感染する原理を説明します。
①フィラリアにかかっているワンちゃんの血中にフィラリアの子虫が出現する。
②それを蚊が吸血する。
③蚊の体内で3週間前後生活すると蚊の唾液腺に移行し他の犬に感染できる形態に脱皮する。このときに環境の温度が15度以下になると変体に失敗します。
④その蚊が途中死なずに次の犬の吸血をする。
⑤次の犬の皮下組織にフィラリアの子虫が注入される。
⑥1から2ヶ月局所にとどまり、脱皮をする。
⑦血中に入る。
⑧約半年後に成虫になる。
と、言ったところです。フィラリアの予防薬は「⑦」の段階の虫を殺します。
ですので、本州では今蚊を見ても心配ございません。関東地方では一般的に5月の末か6月のはじめに第一回目を投与できればまず問題ないでしょう。ただし、蚊の発生状況には地域差がございます。都市部では下水が発達しており、地球の温暖化も気になります。近くに熱帯植物園などや水族館があればまた問題が違ってくるかもしれません。やはり、一番はご自身の住まう地域の獣医師に相談されるのが一番だと思います。
2007/04/18 22:32 参考になった! 0
フィラリア予防開始の時期について
3月末あたりから蚊の姿がチラホラ見られるようになってきました。
まだ、少数ではありますがフィラリア対策は蚊をみかけた1ヵ月後からと思っていたので
先週、動物病院の先生にいつ血液検査をしたらいいか質問したところ
「5月末ごろ葉書でお知らせが届くと思うので、それを見てからで大丈夫です」
と言われたのです。
気温が低いと蚊の中の子虫が動かないからとかいうようなことをいわれたんですが、実際のところいつ頃はじめるのがいいのでしょうか?